トゥインクル・トゥインクル・キラー・カーン

トゥインクル・トゥインクル・キラー・カーンThe Ninth Configuration/1980年/アメリカ/ウィリアム・ピーター・ブラッティ


The Ninth Configuration「もし死んでも命があったら、合図をくれるか?」

ベトナム戦争によって多くの兵士が精神に異常をきたした。政府は彼らの異常性の真偽を確かめるべく、秘密調査施設と療養所を設けた。そのうちのひとつである第18号施設は、太平洋沿岸の古城にあった。

ある日、その収容所へ新しい精神科医、ハドソン・ケーン大佐が赴任してくる。

患者たちは、自分をスーパーマンと思い込んでいる黒人や、壁抜けができると思い込んでいる多重人格者、元宇宙飛行士で妄想癖のある者、虚言癖があり犬で芝居をやろうとしている者などなどくせ者揃いだ。この患者たちがほんとうに最高すぎる。
The Ninth Configuration
ところでケーン大佐は、兄の見る悪夢を自分も見るという経験をしていた。兄の名はキラー・ケーン、ゲリラ戦で活躍したことで有名である。ケーン大佐は兄のことを殺人鬼だと言う。

The Ninth Configuration患者たちに手を焼いたケーン大佐はどんどん自分も消耗していく。「人の性質は基本的に善である」と話しても、理解してもらえない。そして彼はあるショック療法を実行する。患者たちに捕虜を演じさせ、医療班はゲシュタポの制服を着るのだ。

などとやっているうち、新しい"まともな"入所者がやってくる。彼はケーン大佐を一目見るなり「キラー・ケーンだ!」と叫ぶ。実はケーン大佐は、人違いで派遣命令が下ったのを理由に戦線離脱したのだった。
The Ninth Configuration
そのことを知ってしまった患者のうちひとり、元宇宙飛行士が、療養所を抜け出して酒場へ行く。しかしそこは荒くれ者たちのたまり場だった。有名人の彼はからまれてしまう。ケーン大佐が助けに来るが、ほとんどリンチのような状態になる。そして…。

The Ninth Configuration
人の善を信じること、そして患者を救うためにケーン大佐はあることをする。そうしなければならなかったのだ。酒場での一件は彼にとって不本意なことであり、罪を償う意味もあったのだろうと思う。滑稽なんだけれど恐ろしい患者たちの狂気と、必死さゆえにどんどん人が変わっていくケーン大佐の悲しさが詰まっています。おすすめ。モップ犬かわいいよ。

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タイタンの戦い/親の因果が子に報う

Clash of the Titans

タイタンの戦いClash of the Titans/1981年/アメリカ/デズモンド・デイヴィス


親どうしのいざこざで子供を困らせないでください!

「臆病、怠惰、不正が地上より消える見込みはない!」とか言ってますけど、一番不正してたのゼウスさんですからね?

Clash of the Titans
壁にフィギュアをずらっと飾っているゼウスさん。親ばかで、息子のためならズルもするよ。

Clash of the Titans
ゼウスさんのやり方がどうも気に食わない神様の人たち。でもゼウスさんの命令には逆らえないのだった。影でこそこそ悪口言ってます。感じ悪い!

Clash of the Titans
醜くされてしまったために心もねじまがった人。この人はかわいそうです。

Clash of the Titans
メカふくろうちゃんぴよぴよかわいい! ちょっとR2-D2っぽい。ぴよよよよー。でもこのメカふくろうちゃんも、ゼウスさんがアフロディーテさんに「おまえのふくろうをうちの息子にあげてやって」ってサラッと言うのを、嫌がったアフロディーテさんが身代わりに作らせたものですから、なんというか、ゼウスおまえ! と、だいたいもともとはゼウスが他人の妻に手を出したのが発端ですから、全体的にゼウスが悪いんじゃないかなって思いました。わるいやつだよー。

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Return to Oz/ドロシー、病名:統合失調症

Return to Oz

オズ(Return to Oz)RETURN TO OZ/1985年/アメリカ/ウォルター・マーチ


ドロシー、病名:統合失調症

あらすじ:竜巻から半年、ドロシーは不眠症になっていた。オズの話も虚言と思われ、精神病院へ叩き込まれる。病院で見知らぬ少女に導かれ、嵐の中、川へ飛び込むドロシー。目覚めたとき、そこは荒廃しきったオズの国だった。

Return to Oz
C3-POをR2-D2にしたみたいなティック・トック。背中にゼンマイが3つついてて、巻かないと考えられないし話せないし動けない。かんじんなときに切れたりしてまったく使えないやつ。てくてくがしゃがしゃ歩くよ。ヒゲもぴこぴこ動いたりするよ。

石の花(KAMMENNYI TSVETOK)/ソ連初のカラー長編映画

石の花KAMMENNYI TSVETOK/1946年/ソ連/アレクサンドル・プトゥシコ


むかしむかしあるところに、孔雀石細工名人のおじいさんがいました。いろいろあっておじいさんの元へ若者が弟子入りしましたが、おじいさんはがんこなので技術を伝えようとしませんでした。
しかし若者は生まれながらのセンスの持ち主で、おじいさんがこなせなかった仕事を見事こなしてみせます。その作品のできばえに、仕事を依頼した貴族は気を良くし、今度は「花の形をした鉢」を作るよう命じます。

The Stone Flower鉢が完成し、若者はある娘と結婚します。その式の最中、若者は銅山の女王の声を聞きます。

「石の花を見たければ、わたしと一緒に来なさい」
The Stone Flower
自分の作った花の鉢に満足していなかった若者は、女王の言葉につられて森の奥深くへと入っていきます。そして、女王の住む美しい銅山へやってきます。

女王は「わたしと結婚しなさい」とせまります。娘を心から愛していた若者はそれを拒絶しますが、女王は「石の花を作ってからここから出ていきなさい」と、離してくれません。女王、さすが女王です。言うことがひどいです。

The Stone Flower若者は石の花を作り始めますが、「誰も見ないものを作るなんて…」と心が折れかけます。ちなみに若者は以前も、人が見ないものを作ることに強い抵抗を示していました。

さて、取り残された娘は悲しみにくれて暮らしていましたが、ある日、若者を探して銅山に入っていきます。そして…。
The Stone Flower娘たちの衣装がね、すっごいかわいい。細かい柄とか、ふわっとしたシルエットとか、これだよ、これこそが本物の森ガールです。森に住んでいますしね。いっぽう女王はラメラメのドレスで銅山もびかびかしてます。ドラァグクイーンかっていう。

ソ連初のカラー長編映画で、彩度低めの色使いが絵本のようで美しいです。
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ラビリンス 魔王の迷宮(LABYRINTH)/改めて見るとものすごくエロい

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ラビリンス 魔王の迷宮LABYRINTH/1986年/アメリカ/ジム・ヘンソン

あらすじ:空想好きな15歳の少女・サラは、弟のお守りにうんざりし「ゴブリンの王よ、今すぐこの子をどこかへ連れ去って!」とおまじないを叫ぶ。すると魔王ジャレスが現れ、弟を連れ去る。「弟を返して」と懇願するサラに、ジャレスは「13時間以内に迷路を抜けて城まで来なければ、弟はゴブリンになってしまう」と告げ、消える。弟を助けるため、サラは迷宮に入っていくのだった。

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毛虫ちゃん! おめめくりくりかわいい! たくさん出てくる生き物たちのなかで、一番好きです。ちょうかわいい。

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ルードもまぬけかわいい。がおがお。みんなかわいいね。

labyrinthわたしは中学生くらいのころこの映画が大好きで、病気で寝込んで暇なときいつもビデオでこの映画を見ていました。

いちばん最初は母に勧められて見たんですが、そのときの母の一言がね、たぶん本人は覚えてないと思うんですけれど「あんたこういう男の人好きでしょ?」だったんですよね。

わたしはそれまでデヴィッド・ボウイをまったく知らなくて、冒頭で出てきた瞬間「わあかっこいい! でもお母さんはなんでわたしがこういう男の人が好きだって解ったんだろう?」と思ったものです。
壁からいっぱい手が生えている穴に落ちるところとか、なんか今見るとエロティックなんですよね。悪臭の沼なんか完全にスカトロですよね。サラに対する魔王の言動も、完全に弄んでいるのがあやういなあ。デヴィッド・ボウイの衣装のあの、もこり強調具合とか、水晶玉を手の上でころころとか、おやおや、ラブストーリーだと思って見ていたんだけれど、もしかしたら、ものすごいフェチ映画なんじゃ…。

labyrinth
マペットの造形が素晴らしいです。ブルーレイでひさびさに見たのですが、世界がほんとうに美しい。わたくし大人になってしまったためにエロティックな目線で観てしまうほど心が腐っておりますが、それでもやっぱり素晴らしい映画であることに変わりはありません。おとなになってしまってごめんなさい! わたしを許してボウイ様!


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評価

by G-Tools , 2011/08/10

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