スキャナー・ダークリー(A Scanner Darkly)

スキャナー・ダークリー

スキャナー・ダークリーA Scanner Darkly/リチャード・リンクレイター/アメリカ/2006年


原作があまりにも好きすぎるので、過剰な期待を抱きつつ鑑賞。ストーリーは原作に忠実で、余計な付け足しがなくてほっとした。
幻覚表現やスクランブルスーツの表現が秀逸で、ほんとうに、実写じゃなくてよかったと思う。もし実写だったとしたら、どうしても「実写部分」と「CG部分」との違和感をぬぐえなかっただろう。その違和感が感情移入の邪魔をするだろうなというのは容易に想像できる。

しらふのときには絵柄がはっきりしていて、そうではないときには線もぐんにゃりするし色も変わる、「ウェイキングライフ」のときと比べると画面のゆらぎがかなり少ないぶん、メリハリがついていて非常によかった。とにかくよかった、としか言えない。

スキャナー・ダークリー
バリスは本当にいやな奴だし、フレックの挙動不審っぷりも、ラックマンのはっちゃけっぷりもよい。キアヌはぼーっとしてるから、アークターが「だんだんわかんなくなっちゃっていく」かんじにはまってると思う。

アークターが、真実を知って完全にわからなくなっちゃっていくところから、ラストにかけてはもう、泣けて泣けて仕方ありませんでした。絶対泣いてしまうのは解っていたけど、それにしても酷く泣いた。
ストーリーが完全に原作どおりだったとしても、映像のせいで感情移入が出来ないかもしれないと思っていたが、全くの杞憂に終わった。今年最高の映画。


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スキャナー・ダークリー [Blu-ray]
ワーナー・ホーム・ビデオ 2008-06-11
評価

by G-Tools , 2012/08/21

モルタデロとフィレモン

モルタデロとフィレモン

モルタデロとフィレモン


漫画のキャラだから変な顔、漫画のキャラだからぺしゃんこになっても平気! 漫画のキャラだから横断歩道で車に撥ねられるよ! 老人だってぺっしゃんこ!

明るくて鮮やかな色味はミニチュアっぽく見えて、なんとなくクレイアニメっぽく見えてきます。車や建物もかわいいしね。
登場人物が、いい年したおっさんとデブのおばちゃんと老人だけという点もよかった。

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モルタデロとフィレモン [DVD] APS-132
ラーメンズ
アートポート 2006-09-29
評価

by G-Tools , 2014/07/16

デビルズ・リジェクト〜マーダー・ライド・ショー2〜

マーダーライドショー2 デビルズ・リジェクト

デビルズ・リジェクト〜マーダー・ライド・ショー2〜THE DEVIL'S REJECTS/ロブ・ゾンビ/2005年/アメリカ


「マーダー・ライド・ショー」を見ていないのでちゃんと見ます。

悪魔の殺人一家! ってこのひとたちは何の為にひとを殺しまくっているのかとか、わたしはさっぱりわからないんですが、そこに理由があろうとなかろうと全然構わない!というのがこういう映画のよいところで…。

40トントラックにオネエちゃんが轢かれるシーンは思わず吹き出しました。ぺっしゃんこ。

それにしても、他人をいびり倒したりあっさり殺したりするわりに、家族同士の仲が非常によくて(憎まれ口を叩きつつも)こういう家族はよいなあと…なんだろ、この映画見て人殺そう! とは思わないんじゃない?家族と仲良くしたいなあとは思うけど、どうだろう?

最後はきれいに「いい話」にまとめられてます。2作で打ち止めっぽいところもいいですね。

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マーダー・ライド・ショー2 デビルズ・リジェクト [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2009-10-07
評価

by G-Tools , 2014/07/16

ナイトウォッチ

ナイトウォッチ

ナイト・ウォッチNIGHT WATCH/NOCHNOY DOZOR/ティムール・ベクマンベトフ/2004年/ロシア


ストーリーには目新しいところがなく、光、闇、なんて言ってるのを見てるとちょっと恥ずかしくなるほどですが、解りやすいので良いのではないでしょうか。

ヴァンパイアが「鏡に映らない」のではなくて「鏡にしか映らない」のは面白かったです。ふくろう変身シーンと、背骨が剣になるのも良かったですね。背骨が剣になるのは実に良かった(2回言った!

ただ、あまりにもキャラに魅力がないのと(せいぜいザヴロンかな、まあ髪型が…ってだけですけれども)、俳優に華がないのが非常にもったいないです。凡庸なストーリーであればせめてキャラクターに魅力があってほしかった。惜しいです。惜しい映画です。

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20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2011-12-16
評価

by G-Tools , 2014/07/16

ローズ・イン・タイドランド(TIDELAND)/少女はいつだって、誰にも守られず生きていけるのです。

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ローズ・イン・タイドランドTIDELAND/テリー・ギリアム/2005年/イギリス・カナダ


原作を読んでから見ました。原作を読んだときには映像が見えるようだったので、映画化にはむいているのかな。

トレーラーや広告などから受ける印象とまったく違うものだったので、賛否両論ありそうです。もっとおしゃれっぽいものを期待していた人が多かったのではないでしょうか。アメリとかを好きな人が食いついてしまうような感じ。
わたしももし原作を読んでいなかったら、そういう印象を抱いていたかもしれません。

tideland
世間一般的にまともな人が一切出てこないです。だから登場人物に感情移入することはなかなかに難しいのではないでしょうか。
ローズの少女らしさ(毒々しい少女らしさ)は、少女に対して「無垢」を求める人にとって、生理的に受け付けられないものであるのかもしれません。

けれど、わたしは、少女というものは本来、無垢なものではないと思っています。残酷で嘘もつき、異性に対する興味と勘違いを抱き、他に対してあからさまな関心と無関心を表す、えげつない生き物です。そんなグロテスクなものを内に秘めて少女は成長し、いずれ大人の女になったとき、かつての自分をなんとかして美化するために、少女時代を捏造していくのではないでしょうか。

ローズ役のジョデル・フェルランドは、ほんとうに髪の毛の1本1本までかわいらしくて、おそらく、きれいな服を着せられてにこにこと黙って座っていたら、(ありきたりな表現ですが)人形のようだろうと思います。そんな「美しい」彼女は、暗い妄想に浸り、自分の思うままに行動し、他人を嫌悪し、そして愛し、誰にも操作されない意志の強さを持っています。それはローズが特別な子だから、というわけではないのでしょう。

少女はいつだって、誰にも守られず生きていけるのです。たったひとりでも。

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ローズ・イン・タイドランド [DVD]
東北新社 2008-09-26
評価

by G-Tools , 2014/07/16

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