クライム&ダイヤモンド

クライム・アンド・ダイヤモンド

クライム&ダイヤモンド


うまくできてる、まったくもって、うまくできてるという感想がぴったりです。

各所で毒舌ジムが引き合いに出す映画(名画ぞろい)の台詞とか、良いですね、引用されてる映画は、見た事はなくても誰もが知ってる映画ばかりで、元ネタを知っていればもちろん楽しめるし、知らなくても大丈夫。
ただ漫然と映画好きの殺し屋が映画ネタを引っ張り出してくるってだけではなくて、フィンチが語る物語に対するスパイスとして上手に使われていると思った。

そして最後は綺麗にハッピーエンド、安心して見られる映画です。

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クライム&ダイヤモンド [DVD]
ギャガ・コミュニケーションズ 2014-03-28
評価

by G-Tools , 2014/07/16

キル・ビル vol.1

キル・ビル

キル・ビル Vol.1KILL BILL: VOL. 1/クエンティン・タランティーノ/アメリカ/2003年


タ…タランティーノは気が狂ったのかと一瞬思いましたが、「あの映画のここが好きだからこういうふうに真似しよう」の連続映画ということで、オタク全開です。
血がどばどば出て手足も吹っ飛ぶのに、グロい感じが全くしませんでした。全体的にコメディ調であるせいでしょうか。
つたない日本語をしゃべるユマとルーシーがもう笑えて…これ、日本語吹き替え版で見たら面白さ半減だろうなぁ。
ルーシーが英語で喋ってジュリー・ドレフュスが訳すとことかもねぇ。栗山千明が予想してたより良かった。バトルロワイアルそのまんまだと言えば身も蓋もないのですが。あとダリル・ハンナの眼帯かわいい。
タランティーノがオタクだということを知らずに見てしまったとしたら、反応に困る映画なのかもしれないとも思いますが、わたしもこの映画の元ネタをすべて知っているわけでもなく、梶芽衣子すらわからなのですが、口半開きで笑ってたので、まぁ、続きが楽しみです。

上の感想はかなり混乱してるなあと今思いました。この映画に対する他の人の感想を読んだわけではないのですが、おそらくみんな一瞬混乱するのではないでしょうか、推測ですが。
日本が舞台であるシーンが多く(ユマが日本刀を持って戦うという要素も含め)、日本人としては「タランティーノが歪んだ日本像を表現しているのではないか」という、斜に構えた期待を抱きがちではないかと思います。日本人であるが故に、この映画に対してある種の偏見を持ったまま見てしまう事になるというのは大変もったいないことではないでしょうか。確かにユマやルーシーの日本語はつたなくて笑えますが、逆に言えば千葉真一の英語だって、英語圏の人から見たら笑い所になると思います。台詞噛んでるのにそのまま使われていたことを見逃してはいけないのではないでしょうか。おそらく脚本がそのようになっているのだと思いますが。
 ※と思っていたら、殺陣指導でありMIKI役の方から「あれは本当に噛んでいたんですよ」と教えて頂きました。

タランティーノが描いた日本は、かっこわるかったでしょうか?雪の降る中で戦うユマとルーシーは滑稽でしたか?「日本人と中国人の合いの子のアメリカ人をカシラにしたのが間違いだったってんだよ」(ウロ覚え)の台詞にブチ切れるルーシーのシーンで、気付くべきだったのです。タランティーノが描こうとしている日本の格好良さを。田中とオーレンの立場は、日本人とタランティーノの立場をそのまま表しているのではないでしょうか。オーレン(タランティーノ)を馬鹿にする田中(日本人)、それを否応無しにぶった斬るオーレン、そして「私の気持ちを正確に伝える為にここからは英語で話させて頂きます」(ウロ覚え)の台詞。日本をリスペクトしつつ、「自分は日本人ではないけれども」ということを強調しているこのシーンを笑う人は、最後までタランティーノの意図に気付く事が出来ません、多分。
ということで私はかなりルーシーが気に入ってるのですが、前半でいなくなってしまうので後半がやや不安、おそらく杞憂に終わると思いますが。もともと続き物ではないのだし。

吹き替え版見ました。これが…すごかった。邦画にしか見えないんです。役者が欧米人とか関係ない。カメラワーク、色使い、タイミングとかがヤクザ映画、わたしはあまりヤクザ映画を見ていないのだけど、それでも「これは日本のヤクザ映画だ」と思いました。ユマやルーシーの拙い日本語は、もちろん吹き替えによって普通の日本語になっているのだけれど、キルビルを「外国人が拙い日本語を喋るところに面白さがある、日本かぶれコメディ映画」と思っている人は是非吹き替え版を見て欲しいと思います。この映画の本当のすごさはそこじゃないっていうことがすごくわかるんです。タナカとオーレンの例のシーンも、副音声みたいな同時通訳になっていて、字幕版だとそこが笑い所になっていたのだけれど、吹き替え版だと普通に見れてしまう。自然に、そのシーンがまったくコメディではなくなっているのです。
vol.2 を見たあとなので、比べてみると、vol.1はどこもかしこも狭く感じられます。逆にvol.2 は広大な感じがします。それは撮り方がまったく違うからだってことに気付きます。ここまでできるタランティーノのオタぶりと、それに付いてこられる周りのスタッフとか、役者とか…お金とかも…恵まれている映画だなあと思いましたよ。

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キル・ビル Vol.1&2 <USバージョン>ツインパック [Blu-ray]
ジェネオン・ユニバーサル 2010-05-26
評価

by G-Tools , 2014/07/16

ギルバート・グレイプ(WHAT'S EATING GILBERT GRAPE)

ギルバート・グレイプ

ギルバート・グレイプWHAT'S EATING GILBERT GRAPE/ラッセ・ハルストレム/1993年/アメリカ


レオナルド・ディカプリオが最高。ディカプリオ毛嫌いしてたけどこれは素晴らしいです。しかもこのときこのひとはたち前後でしょ? すごいね。
ジョニー・デップもめちゃくちゃかっこよかった。というかデップはなにをさせてもたいがいかっこいいのでずるいと思います。

トレーラーの列だけが外界との接点で、それ以外はずっとちいさな町の中で家族を背負って過ごしてきたギルバートが、アーニーを殴ったのは、アーニーがいつでも高いところから下を見下ろすことができたからかもしれない。

サイダーハウス・ルール(見たけど感想書いてないです)やショコラでやってたことと本質的には同じですね。基本は家族愛でしょうか。ともすると退屈になりがちな(というかわたしが家族愛ものにあまり興味がないというか)設定ですが、ディカプリオの演技力にかなり救われた、救われたと書くと語弊がある気もしますがとにかくディカプリオがよかったです。

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ギルバート・グレイプ [DVD]
角川書店 2012-07-19
評価

by G-Tools , 2014/07/16

CUBE

CUBE

CUBECUBE/ヴィンチェンゾ・ナタリ/1997年/カナダ


音楽が良い。途中で、誰が生き残るか読めてしまうのが残念。罠がちょっとチャチ。しょぼいガスバーナーとかやめて欲しかった。いっそ全部ワイヤートラップにすればよかったのに。ワイヤートラップで人が切り刻まれる、いろんなパターンが観たかったな。きっとそれは綺麗だろうと思う。

ついでに、タイトルにCUBEと書いてあった為に思い切り勘違いして見てしまった映画の感想もここに書いておきます。ハハハ。信じられないかもしれないけれど、映画のことよく知らないと、こういうパチもん映画にひっかかっちゃうものなんですヨ・・・。

CUBE IQTHE GAME ROOM/ジョー・トルナトーレ/1998年/オーストラリア


いじめられっこ逆襲ものがたり。ダサくていじめられてた大学生が、自分をいじめた人たちを自宅のシェルターに閉じ込めていじめ返す話。

主人公が、恋心を抱いていた女だけを助けてあとはみんな殺してしまう。密室に閉じ込められた人たちの狂気とかは描かれていない。大問題である。

最後にその女と主人公が結婚して、おいおいおかしいんじゃないのと思ってたら、女が殺し屋雇って主人公殺してしまった。んで最後に「ゲームに勝ったのは私よ」とかなんとか。ハー、ちょっと時間のムダだった気がします。役者の演技もしょぼいしね。

CUBE IQハザードOMEGA DIARY/ベンジャミン・クーパー/1998年/アメリカ


早回しで見てしまった。原爆が落ちて、地下のシェルターに避難する、女1人男5人。パニックになって自殺したりとか、仲間割れとか、恋愛とかがそれなりに詰め込まれていた。でも「それなり」でしかない。最後のオチはちょっと意外でした。実は原爆なんて落ちてなくて、ただの実験でした〜っていう。

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ポニーキャニオン 2014-01-08
評価

by G-Tools , 2014/07/16

キャンディ(CANDY)

Ewa Aulin in Candy

キャンディCANDY/クリスチャン・マルカン/1968年/イタリア・フランス・アメリカ


庭師(リンゴスターかっこいい!)、詩人、軍隊、警官、医者、映画監督、尊師など、あらゆる男たちを、意図せず惹き付け押し倒されてしまう足りん子ちゃんがヒロイン。もうすんごいかわいいです。

かわいくてエロくて中身からっぽ。その中身のからっぽさが半端ではなくて、もうまったく自分の意志というものがないのです。
「服を脱げ」と言われたら「どうして?」と尋ねはするものの、相手の理不尽かつ勝手な答えにすぐ納得して服を脱ぎ押し倒される。環境順応能力が異様に高く、どんな環境でもわりと平気(というかポケーとしてる)。あきらかに何も考えていないのですけどね。

キャンディに迫る男たちが実に様々な職種(上記参照)であることなどを見ると、その職種について皮肉っているのかなと思える。

ラストの、広い原っぱに登場人物がほぼ全員集まり、カラフルな旗を立てて注射を打つとみんな子供に返っていく様子は、大変サイケデリックでした。

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バック・ヘンリー
アスミック 2003-12-21
評価

by G-Tools , 2014/07/16

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