アンノウン/目を覚ますと、知らない自分がいました。

アンノウン(UNKNOWN)

アンノウンUNKNOWN/ジャウマ・コレット=セラ/アメリカ・ドイツ/2011年


リーアム・ニーソンを愛でる映画です。

ダークマン」が好きです。ピンクのぞうちゃんが欲しい! と怒り狂うリーアム・ニーソンかわいいです。「特攻野郎Aチーム」も好きです。リーアム・ニーソンがひたすらかっこいいです。「96時間」が好きです。わたしがリーアム・ニーソン好きになったのは「96時間」からです。わりと遅いんです。リーアム・ニーソンのおとうちゃんっぷりにすっかりやられました。がんばるおとうちゃんに弱いんです。「アンノウン」はまったく期待はしていませんでしたが、リーアム・ニーソン主演と聞いたら見るしかないのです。過去の作品も見ないとね、「シンドラーのリスト」とか見ていないので…。

あらすじ:学会に出席するため、奥さんとふたりでベルリンへ来た植物学者のマーティン・ハリス博士(リーアム・ニーソン)。しかし、ふとしたミスから交通事故に遭い、4日間昏睡するはめに。目が覚めると、妻は自分を「知らない人」だと言う。そのうえ、自分を名乗る別の男が現れた…。
アンノウン(UNKNOWN)リーアムとうさんが、どうしていいかわからずオロオロしたり、会う人会う人みんなにきちがい扱いされたり、しばりつけられあやしい薬をうたれてふらふらしたり、いちごのスイーツ食べたり、嫁に冷たくされてすねたり、嫁をつけまわして気持ち悪がられたり、なにかと嫁との立ちバックを思い出したり、見知らぬ男に追い回されてキャッてしたり、知り合いに電話して泣き言を言ったり、鼻血を垂らしたり、あまりにもみんなが「あんただれ」って言ってくるせいで「おれ、ほんとはおれじゃないのかも…」と自信を喪失したりと、どんどん眉間のしわが深くなっていってちょうかわいかったです。なんなの、リーアム・ニーソンのアイドルビデオかなんかなの。誰が嬉しいの。わたしが嬉しいんです!
アンノウン(UNKNOWN)リーアムが混乱するとカメラもゆーっくり回るんです。ふらー。ふらー。何回目かでカメラの動きそのままにふらーっズテンッと倒れちゃいました。倒れもしますよね。だって回りがみんな自分のことをきちがい扱いするんだもの。ううう、パスポート持っていないっていうだけでこんなに信用されないだなんて。いや、パスポートを持っていない「だけ」じゃない、ほかにもいろいろおかしなことがあるから、信用してもらえないんだよね。はわわ、もう、なにがなにやらです…。
ふだん自分が誰なのかを証明しなければならないことって、あんまりないと思うんです。人と関わって生きているから、相手がわかっててくれればぜんぜん問題がない。相手が知らない人だったとしても、名前を聞かれて答えて、それを疑われることなんてほぼないわけです。職質とかされたら別だけど。

でも海外にいて、知り合いが誰もいなくて、家族にさえ「えっあなた誰ですか?」って言われて、自分が誰なのかを証明しようとしたら、パスポートや運転免許証くらいしか手立てがないんですね。自分はここにいるのに、自分が誰なのかを証明するのは「自分の手から離れてしまう可能性のある物」だなんて、不安ですよね。

で、「自分が誰なのかを証明するのは自分しかいない!」っていうことになるんです、多くの映画でこういう場合にとられる手段は「自分と相手しか知らない思い出を話す」だと思うんです。「ゴースト」もそうでした、「フェイス/オフ」もそうでした。リーアムとうさんもそれをやるわけです。この映画のおもしろいシーン、「よく映画でやってるアレ」が通じないところです。

リーアムとうさんは、会ったことはないが電話で話したことのある教授の居場所を探し出します。
すると、その教授は自分の偽者(エイダン・クイン)と話していました。むぐう。俺が俺であることを証明するには昔話しかない!

アンノウン(UNKNOWN)昔電話で話したことありますよね僕は新婚旅行パリに行きました妻は美術館に行きたがりました僕はダヴィンチの解剖図に感動したんですうう!

いっきにまくしたてるわけです。しかし偽者もまったく同じことを言うのです。ガーン!

最後なんかハモっちゃって、3人で顔を見合わせてぽかーんです。ここのシーンすごくよかったですね、全員ハトが豆鉄砲くらったみたいな顔しちゃってかわいかったです。思わず吹き出してしまいました。
それから、カーチェイスがよかったです。車の多い道を走るので疾走感はいまひとつでしたが、でもすごいんです。後ろ向きにビャーッと走るんです。しかも雨降る夜の歩道を。主人公は学者なのに車の運転がちょううまいね、まあ、リーアムだからねー、映画のうそってやつですよ、と思って見ていたわけです。これ、うまくやったなあと思いました。

カーチェイスはあとでもう一回あります。リーアムとうさんが最初に事故ったとき、タクシーを運転していた人(ダイアン・クルーガー)が運転しているんです。タクシー運転手だから、運転うまくてもおかしくないんです。彼女がタクシー運転手という設定を、自然にカーチェイスに活かしているんですね。

アンノウン(UNKNOWN)おじいちゃんです。ブルーノ・ガンツです。リーアム父さんを手伝ってくれます。おじいちゃんはちょう出来るおじいちゃんなんですが、ネットカフェみたいなところでパソコンの操作方法を教えてもらってよぼよぼとクリックするんです。か、かわいい…。

おじいちゃんはかわいいだけではありません。異様な空気があるんです。ある人がおじいちゃんちに来たとき、喋ってる内容はごく普通なのに、ものすごいピリピリしてるんですね。あれは2人ともすごいと思いました。
アンノウン(UNKNOWN)オチはですね、わたしちょっと悲しかったんですよ。
だって、リーアムとうさんの記憶は作られたもので、多少思い出したにしても元の自分には戻れない、自分の本名も(もしかしたら)わからないんですよ。仲間のところにも戻れないし、見つかったら殺されるかもしれない、この先どうやって生きていけばいいのかもわからないはずなんです。

そんなふうに思っていたので、先のことはわからないけど未来へ飛び立っていくんだなという、希望を感じるラストだったのが嬉しかったですね。
最初、リーアムとうさんが忘れた鞄を誰かが盗んで、そこからパスポート複製して知らない人がなりすましているのか?! などと思ったんです、まさかリーアムとうさんが鞄を忘れることを前提とした計画はないよなあ、そんなアマルフィなと思ったんです、さすがにそれはなくってほっとしました。というかわたしの想像力もその程度というのがばれましたが、おかげで映画見てるとちょっとしたことでびっくりできて得なんです。

ところで前から思っていたんですが、リーアム・ニーソンの目頭のところってぜったい逆テーパーですよね。

photo
アンノウン ブルーレイ&DVDセット(2枚組)【初回限定生産】 [Blu-ray]
ワーナー・ホーム・ビデオ 2011-09-21
評価

by G-Tools , 2011/12/09

JUGEMテーマ:洋画
この記事のトラックバックURL

※記事の内容に関係のないトラックバックは削除する場合があります。
※トラックバックの反映には時間がかかる場合があります。
※リンクのないトラックバックは反映されません。

トラックバック
ジョン・オットマン /オリジナル・サウンドトラック『アンノウン』この巻き込まれ型サスペンスの敵は、自分を知らないというすべての周囲。アイデンティティーの喪失という精神的 ...
  • 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
  • 2011/05/20 5:52 PM
スウィッチMIST/監督:フレデリック・シェンデルフェール/2011年/フランス フランス版「アンノウン」…? 「スウィッチ」で検索すると違うものがたくさん出てきて、「スウィッチ 映画」で検索しても違うものがたくさん出てくるのでほとほと参りました。「アラフ
  • 映画感想 * FRAGILE
  • 2011/12/12 9:15 PM
年間ベストの季節です。今年はわたしにしては新作映画を多く見ているし、おもしろい映画も多かったので、ジャンル別にベストとワーストを選出してみました。ジャンルわけは当ブログのカテゴリに準じます。上半期のベストテンはこちら。 2011年上半期新作映画ベスト10
  • 映画感想 * FRAGILE
  • 2011/12/28 11:59 AM
THE GREY 凍える太陽THE GREY/監督:ジョー・カーナハン/2012年/アメリカ リーアム・ニーソンはみんなの師匠でお父さんなんです! リーアム・ニーソンが好きで好きでたまらないです。かっこいいじゃないですか、還暦ですよ。わたしリーアム大好きですけどやっぱ
  • 映画感想 * FRAGILE
  • 2012/08/17 12:03 PM
フライト・ゲームNON-STOP/監督:ジャウマ・コレット=セラ/2014年/アメリカ リーアム・ニーソンを愛でる映画です。 ユナイテッド・シネマとしまえんシアター9、F-12で鑑賞。予告は見ていませんでした。だってリーアム・ニーソンが出るなら見に行くもんね。リー
  • 映画感想 * FRAGILE
  • 2014/09/10 11:49 AM
おじいちゃん映画
記事検索

現在985件の記事があります。

最近の記事
週間人気記事ランキング
ブログパーツ
プロフィール
ナイトウミノワ

ナイトウミノワ

twitter flickr facebook google+ instagram

映画と球体関節人形が好き。SF映画とコメディ映画、アクション映画、おじいちゃん俳優好き。

カテゴリ
RSS
ブログの内容を気に入って頂けましたら、RSSリーダーの登録をよろしくお願いします。
RSS
おすすめ映画
月別アーカイブ
リンク
その他
無料ブログ作成サービス JUGEM