スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

スウィニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師


序盤、(回想シーン以外は)画面がとにかく暗く重い。ピレリを殺したときから、少しだけ人物の顔色が良くなる。良く、というか、人間の色になってくる。しかし、最後の最後まで鬱々とした色のままであることに変わりはない。いうまでもなくトッドの心境の表れだろう。

カミソリを手にして喜ぶシーン、ピレリとの髭剃り対決のシーン、人肉をパイにすればいいじゃない!って歌いながら店の窓に張り付いているシーン、次々と殺人を犯すトッドの裏で役立たずの水夫アンソニー・ホープが街をうろうろするシーン(※追記)、ミセス・ラペット妄想のシーンで鬱々としているトッドなどなど、各所に笑えるシーンがあり、映画館では笑いを堪えるのに必死だった。なんでみんな笑わないのかなっていうくらい面白かった。

一方、トビー少年がミセス・ラペットに自分の思いを伝えるシーンでは、そのけなげさに涙した。ミセス・ラペットもトビー少年のことを本当に大切に思っており、迷いがあるのも解る。なんとも悲しい。

様々な形の愛の物語だ。奪われた妻と娘のことを忘れられず復讐に走る男、美しい女を卑怯な手を使ってでも手に入れたい男、劣悪な環境から救い出してくれた恩人を守りたい少年、囚われた美しい姫を救い出したい青年、過去を忘れて幸せな未来を夢見る、恋する女。各々の思いは届かず、死と絶望のラストを迎える。(水夫と娘の結末は解らないが…。それより、トッド少年の今後の人生を思うと不憫でなりません。

※殺人シーンにカットインして水夫のシーン、という対比がおもしろかった。ここでカットインするのは水夫じゃなくてミセス・ラペットのパイ屋が繁盛していく様子を描いても良かったはずなのに、水夫なんだ!って。

photo
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 特別版 (2枚組)
ワーナー・ホーム・ビデオ 2008-06-11
評価

by G-Tools , 2012/05/21


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  • 2012/05/21 9:40 PM
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