マイノリティ・リポート/未来を見る目、過去を見る目

マイノリティ・リポート/MINORITY REPORT

マイノリティ・リポートMINORITY REPORT/スティーヴン・スピルバーグ/2002年/アメリカ


「マイノリティ・リポート」といえば『嘔吐棒』ですよね!


公開時に見ています。すごく面白かったなあ。今回、「戦火の馬」予習のためのスティーブン・スピルバーグ週間ということで、10年ぶりに見ましたよ。やっぱりすごく面白いなー!

フィリップ・K・ディックが好きでですね。まあ、わたしは本をまったくと言っていいほど読まなくて、ディックとジャック・ケッチャムくらいしかまともに読んでないんですけれどもね。ケッチャムもそうですが、ディック原作も映画化されるとなかなかうまいぐあいにまとまってなかったりするんですよね。「マイノリティ・リポート」は、そんな中でも大変良く出来た面白い映画だと思います。ちなみにわたしがいちばん好きなディック原作映画は「スキャナー・ダークリー」です。あれはもう何度見ても泣いてたまらん。

マイノリティ・リポート/MINORITY REPORT

あらすじ:殺人予知システムが、自分を加害者認定しました。

予知能力者プリコグにより殺人予知が出来るようになった世界。犯罪予防局の刑事ジョン・アンダートン(トム・クルーズ)は、ある日、見ず知らずの他人を殺す自分の様子を予知されてしまい…。

ネタバレはありません。


おすすめ
ポイント
特に中盤が面白いです。トムさまがまじめにひっしにあほなことをするよ。
マイノリティ・リポート/MINORITY REPORT

マイノリティ・リポート」といえば『嘔吐棒』ですよね! 棒で叩くとゲロを吐いてしまうという画期的な警棒だよ! …アホか! たまらん! ジェットの炎でハンバーグが焼けるとか、落とした目玉がころころ転がっていくのを必死で追いかけるとか、自動車工場のところとかね、バカみたいな絵が最高ですよ。

パソコンも、データのやりとりがディスクってところがハイテクなんだかローテクなんだかわからんし、アガサ(サマンサ・モートン)がトムを連れて逃げるところの、ふうせんや傘に隠れるっていうささやかな予知とか、アヤシイ医者とか温室とか、もうたまらんよ。


マイノリティ・リポート/MINORITY REPORT

前半にしつこいくらい『目』についての描写が出てくるわけです。眼球そのものは感覚器官でしかなく映像を認識し理解するのは脳であるように、プリコグが見る未来は、それのみでは意味をもたず現実と切り離されたところにある。彼女は、意味もわからずただ見ているだけなんですよね。


マイノリティ・リポート/MINORITY REPORT

いっぽうで、トムが見ているものは自身の頭の中にある思い出なのね。何を見ているのか、映像そのものよりも、トムのなかにある意味のほうが大切なんだ。

彼らが出会い現実が動き出すと、それまで意味を持たなかった未来の映像に過去の意味が加えられて、過去と現在からつながった未来へと続いていくんですね。


というわけで、スピルバーグ映画の中でもわたしが特に好きな方のスピルバーグでした。またこういうの、撮ってほしいなあ。

photo
マイノリティ・リポート [Blu-ray]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2010-05-21
評価

by G-Tools , 2012/02/03

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