キャンディCANDY/クリスチャン・マルカン/1968年/イタリア・フランス・アメリカ
庭師(リンゴスターかっこいい!)、詩人、軍隊、警官、医者、映画監督、尊師など、あらゆる男たちを、意図せず惹き付け押し倒されてしまう足りん子ちゃんがヒロイン。もうすんごいかわいいです。
かわいくてエロくて中身からっぽ。その中身のからっぽさが半端ではなくて、もうまったく自分の意志というものがないのです。
「服を脱げ」と言われたら「どうして?」と尋ねはするものの、相手の理不尽かつ勝手な答えにすぐ納得して服を脱ぎ押し倒される。環境順応能力が異様に高く、どんな環境でもわりと平気(というかポケーとしてる)。あきらかに何も考えていないのですけどね。
キャンディに迫る男たちが実に様々な職種(上記参照)であることなどを見ると、その職種について皮肉っているのかなと思える。
ラストの、広い原っぱに登場人物がほぼ全員集まり、カラフルな旗を立てて注射を打つとみんな子供に返っていく様子は、大変サイケデリックでした。