パラサイト 半地下の家族/そこから、底から。

パラサイト 半地下の家族Parasite/監督:ポン・ジュノ/2019年/韓国


どんな家族にも、事情がある。


TOHOシネマズ日比谷 スクリーン1 N-28で鑑賞。特別先行公開です。本公開は2020年1月10日。第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画初となるパルムドール受賞。
ポン・ジュノです。この映画で初ポン・ジュノになったの、ほんと良かった……。

あらすじ:*言えないよ!*

ネタバレはありません。

おすすめ
ポイント
観て……。
ポスターしか知らず、予告も観ず、ポン・ジュノがどういう映画を撮る人なのかもよく知らずに年末すべりこみで鑑賞。いやーこれ、まっさらな状態で観るのが一番だと思うから、今回とくに気をつけて書くね。


泣くとは思っていなかった。友達4人で別々に席をとって観に行って、上映後ロビーで待ち合わせ、友達の顔を見た瞬間に安堵まじりで号泣してしまった。マスクしていてよかった。マスカラは全部落ちた。

私はどんな映画を観ても、すぐに自分と結びつけてしまう。『パラサイト 半地下の家族』の場合、共感というのはほとんど、ない。それは私が日本に住んでいるからというのも大きいかも知れない。『サニー 永遠の仲間たち』(2011年)のときも思ったが、とくに近い場所にある国の場合、文化もそこそこ似ているので入りやすいはずなんだけど、やっぱり違う国だから、文化的歴史的にわからない事情とかもあって、そこがすごく残念というか「ああ、韓国人としてこの映画を観たかったなあ」なんて思ってしまう。これは映画の出来や好き嫌いとは全く関係がない。残念だとは思うが減点対象にはならない。『パラサイト 半地下の家族』も『サニー 永遠の仲間たち』もとても良い映画だし、私は大好きだ。

パラサイト 半地下の家族』は、格差社会についての物語ではある。映画に金持ちと貧乏人が出てきた場合、貧乏人の方に感情移入できるよう作られることが多いように思う。この映画は、金持ちと貧乏人のどちらに対しても、ある程度フラットに観られるよう配慮されていると感じた。実際に韓国で半地下に住んでいる層がどう思うのかは、わからない。

愛について。物語の中心的な部分ではないので書こうと思う。主人公(ソン・ガンホ)が、ある人物(イ・ソンギュン)に対し、「奥様を愛していますよね?」と聞くシーンがある。ここでイ・ソンギュンが見せる一瞬の表情。これは、痛いところをつかれたという意味でも、本当は愛していないのに愛しているふりをしているという意味でもない、と私は感じた。今までそのような問いを自分に投げかけてくる人物が周囲にいなかったのかもしれないし、愛していることなんて当然なのに何を突っ込んで聞いてくるのかと不快に思ったのかも知れない。あるいは、他人に対して、伴侶を愛していることを素直に言うのが照れくさかったのかもしれない。イ・ソンギュンの人物描写として、こんな一瞬で魅せてくるポン・ジュノの手腕を感じるシーンであった。このシーンについてはのちに回収もあって(だからって別に伏線でもないので、こうして書いているわけだが)、またそれが見事なのである。

金と愛を比べるときは多い。私は、そんなのどっちもあった方がいいに決まっていると思っている。そもそも比べるものではないのだ。金も愛も、持つ者と持たざる者がいるだけだ。

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