トイ・ストーリー4/さようなら、思い出をありがとう

トイ・ストーリー4Toy Story 4/監督:ジョシュ・クーリー/2019年/アメリカ


ゴミだなんて言わないで。あなたは誰かの大切な人だから。


新宿ピカデリー スクリーン6 L-20で鑑賞。字幕。

あらすじ:ゴミが自我を持つ。

ネタバレしています。
本文中、ネタバレの前には注意書きをしています。
あまり褒めまくっているわけではないので、褒める感想が好きな方は読まないでください。

おすすめ
ポイント
ボーのデザイン(というか顔)がめっっちゃかわいくなってて、あ〜かわい〜ってなった。新キャラぬいぐるみも悪いかわいい悪い。

トイ・ストーリー3』(2010年)のとき、ケンの衣装を特定するのにドハマリして、今回はバービーが出てくることを教えていただいていたため、特定班出動するぞ! と思っていたが成らず。

9年前の、ボー(声:アニー・ポッツ)との別れから泣いていて、私は映画で泣くのが好きだから、これはずっと泣いちゃうやつかな〜? と思っていた。フォーキー(声:トニー・ヘイル)誕生シーン、フォーキーの性格、それに振り回されるウッディ(声:トム・ハンクス)の様子を観てもまだ、泣いていた。

しかし途中で、涙はすっと引っ込んだ。


映画を観て「思っていたのと違う!」となるのは嫌いではない。ただこれは、良い方に転がった場合の話。私はよく「私なんかが思いつくことを、プロがやるはずないよね」と言うし、それは本当のことだと思っている。だから、「思っていたのと違う!」は好き。でも、良し悪しだとも思った。

※以下ネタバレを含みます。ラストシーンのネタバレも含みます。

さきのツイートに「傲慢さに気づいた」と書いたのは、私が完全に読み違いをしたからだ。フォーキーは自分のことをゴミだと思っていて、すぐにゴミ箱に飛び込もうとして、ウッディに迷惑をかけても思い込みは治らない。それについて私は「フォーキーは自己肯定感の低い自殺志願者だ」と思ったのだ。きっと彼は自分の生きる意味について自分で気づき、力を手に入れ、ゴミでなく愛されるものとして生きる道を進むのだろう、と、そう思って泣いたのだ。しかし実際のところ、フォーキーにはそこまでの性格付けはなされていないように見受けられる。まったくないとは言わないが、「私が思っていたのとは違う」。私は読み違えた。読み違えに気づいて、それ以降は心が限りなく無に近づいた。これは私が悪いのだ。映画が悪いのではないんだろう。勝手に期待して、勝手にがっかりした。それだけのことだ。

とはいえ、ギャビー・ギャビー(声:クリスティーナ・ヘンドリックス)の落としどころにはまた涙がぽろりと出てきたし、彼女をただ奇妙で愛に飢え、ウッディから大切なものを奪ってしまう恐ろしいキャラクターとしてのみ描かなかったところは評価したい。泣いたから言うわけでもない、前作のロッツォ(声:ネッド・ビーティ)が、不幸な過去を抱えつつも、ひたすらに悪いキャラクターであったことと照らし合わせてみても、いわゆる悪役にも救いがあったことは良かったのではないかと思う。

私はこの映画に、『トイ・ストーリー』シリーズ3作を重ねて観てしまっていたのだろう。続編なのだから、そういう観方でも間違っているとは思わないが、あまりにも良く出来ていた『トイ・ストーリー3』を経て、あえて今作をやる必要性は果たしてあったのだろうかとすら思った。ウッディがアンディのことを引きずっており、「ボニー(声:マデリーン・マックグロウ)」と言うべきところをうっかり「アンディ」と言い間違えるほどに、彼にとってアンディとの別れは心の傷として残っているといってもいい。そこについての結論が、「子供のためでない、自立したおもちゃになる」という、の、で、本当にいいのか? と思う。人の人生は様々だから、ウッディがそういう決断を下したことを私があれこれ言うのもお門違いなのはわかるのだが、「ボニーはもう大丈夫」という一言で、ボニーの元から離れるのはありなのだろうか。確かにボニーはもうウッディに飽きてきていたし、自分が命を吹き込んだおもちゃであるフォーキーの方に入れ込む気持ちもわからんでもない、わからんでもないということをウッディも理解していただろう。

あるいはウッディがもう、子供との別れを経験したくないと痛感したのかもしれない。ボーという仲間とも再会出来たことだし、これからは自分の人生を自分なりに、生きていくことを選んだ……のだと考えれば、あのラストシーンも納得は出来る。彼はあるシーンで言うのだ、「僕は古いおもちゃだから」と。この「古い」は「考え方が古い」という意味で、今回の冒険を通してウッディが成長をし、アップデートされたのだと思えば理解も出来るところではある。

明確な不満点としては、バズ(声:ティム・アレン)がちょっと、ちょっとあんまりにも添え物的になっていたところだろうか。バズもうちょっとグイグイ来ても良かったと思うよ。

というわけで、うーんと頭を抱えてしまうような映画であった。乱暴な言い方をすると、「『トイ・ストーリーシリーズは『3』まででした」。

ディズニー・ピクサーのアニメーションにはいろんなトリビアがあって面白い。『ズートピア』(2016年)のときはトリビアだけで1エントリ書いた(『ズートピア』がもうちょっとだけおもしろくなる10のトリビアを紹介するよ | 映画感想 * FRAGILE)、今Imdbを見たらトリビアが440アイテムもあったので、訳すのだるいから、そのうち誰かが訳すのを待ちます。とりあえず、アンティークショップには今までのピクサー作品すべてのオマージュがあることだけは記しておきます。

JUGEMテーマ:映画

この記事のトラックバックURL

※記事の内容に関係のないトラックバックは削除する場合があります。
※トラックバックの反映には時間がかかる場合があります。
※リンクのないトラックバックは反映されません。

トラックバック
おじいちゃん映画
記事検索

現在1007件の記事があります。

最近の記事
週間人気記事ランキング
ブログパーツ
プロフィール
ナイトウミノワ

ナイトウミノワ

twitter flickr facebook instagram

映画と球体関節人形が好き。SF映画とコメディ映画、アクション映画、おじいちゃん俳優好き。

カテゴリ
RSS
ブログの内容を気に入って頂けましたら、RSSリーダーの登録をよろしくお願いします。
RSS
おすすめ映画
月別アーカイブ
リンク
その他
無料ブログ作成サービス JUGEM