レゴ(R) ムービー2The Lego Movie 2: The Second Part/監督:マイク・ミッチェル/2019年/アメリカ
人に、自分が望むような生き方を押し付けてはいけないのだ、ということを
新宿ピカデリー スクリーン6 L-20で鑑賞。いい時間で字幕版がなく、泣く泣く日本語吹き替え版で鑑賞。たぶん映画館で日本語吹き替え版を見るのって初めてです。日本語吹き替え版も悪くはないんだけれど、やっぱりこれは無理をしてでも字幕版を観た方が良い感じはします。目立つところだとブルース・ウィリスが出てくるしさ、本人の声で聞きたいじゃないですか。あとで書くけど、お歌が多いし、そこは英語で聞きたかったからね。そしてエンドロール最高です。
あらすじ:あれから5年後……。
※ネタバレはありません。
たぶんないんじゃないかな。一応それらしいところには注意書きをしておきますね。
- おすすめ
ポイント - 前作鑑賞必須案件。浮かれたバットマンが見られます。浮かれまくっていた。
まずはじめに、前作『LEGO® ムービー』(2014年)(あっ! 劇中の時間経過と実際の時間経過が同じなんだ!)は必ず観ておかないと、話がまったくわからない。前作のラストからまるきり繋がっているように始まる。
世界を救ったエメット(クリス・プラット)らの前に現れたのは、主人公の妹が作り出した「エイリアン」だった。友好的でない彼らとの戦いは熾烈を極め、レゴの世界は荒廃していた。そんな世界でも、ひとり「普通」の生活を営むエメット。友人らがエイリアンにさらわれ、仲間を救うべく立ち上がるエメットの前に現れたのは……。
前作もそうとうテンポの良い映画だったが、今作はそれに輪をかけ怒涛の展開を見せる。話についていけないということはまったくないが、正直これ子供が見てわかるのだろうかとは思った。相変わらず映画ネタが多いし、笑わせてくるところもひねりが効いている。私の前の席に5歳くらいの子供連れのお母さんいたけど、どう思っただろうか。作品のテーマは明確で、ともすれば安っぽくなりそうな、ギリギリのバランスのところにある。
前作は「え、実写パートがあるんですか!」という驚きがあった。それでうまく丸くまとめて終わったので、今回どうするんだろうなあと思っていた。ツイートにも書いたとおり、実写パートはある。それは「レゴの世界」「レゴの関係」を補足するものにもなっている。なぜエメットの前に、明らかにクリス・プラットを意識したレックス(クリス・プラット)が出てくるのか、なぜ世界は荒廃してしまったのか、なぜ「地獄のような」町並みが作られたのか。妹が現れたことにより、世界は広がる。
これは誤解の物語でもあると思う。主人公にとって未知の「生き物」=エイリアンであった妹が、本当は何を考えていたのか、どうしたかったのか。前作で父と息子が最初わかりあえなかったように、主人公と妹もわかりあえていない。その関係はもちろんレゴたちにも反映されている。
ここまでは良かったところ。ここからは、ちょっと良くなかったところ。
※以下、若干ネタバレを含みます。
お母さん(マーヤ・ルドルフ)が出てくることは事前にIMDbで見て知っていた。今回、お父さん(ウィル・フェレル)は声のみの出演である。レゴの世界でも、元おしごと大王はさっさと退場してしまう。父親不在の物語になっている。んー、でもその代わりに(?)レックスが居ると思えば不自然ではないか。良くなかったところとまではいかないかもしれないね。もうちょっと言うと、実写パートとレゴパート両方の物語が(それらは密接な関係にあるといえ)描かれることにより、若干のとっちらかりは感じた。とはいえ些細なことだし、仲良くふたりで暮らしている(と思われる)スーパーマンとグリーンランタンという図も見られるし、全体的には良い映画だった。
世界を救ったエメット(クリス・プラット)らの前に現れたのは、主人公の妹が作り出した「エイリアン」だった。友好的でない彼らとの戦いは熾烈を極め、レゴの世界は荒廃していた。そんな世界でも、ひとり「普通」の生活を営むエメット。友人らがエイリアンにさらわれ、仲間を救うべく立ち上がるエメットの前に現れたのは……。
前作もそうとうテンポの良い映画だったが、今作はそれに輪をかけ怒涛の展開を見せる。話についていけないということはまったくないが、正直これ子供が見てわかるのだろうかとは思った。相変わらず映画ネタが多いし、笑わせてくるところもひねりが効いている。私の前の席に5歳くらいの子供連れのお母さんいたけど、どう思っただろうか。作品のテーマは明確で、ともすれば安っぽくなりそうな、ギリギリのバランスのところにある。
『#レゴムービー2 』前作の展開と同じことやって「びっくり」はできないよな、どうするのかなと思ってたら上手く実写パート混ぜてきてて、前作で見てる分、インパクトには欠けるけど、世界があった。自由度が増していた。アクションは少なめ、その分をお歌が補っていた。『オズの魔法使』ネタあり。
— ナイトウミノワ (@minowa_) March 29, 2019
前作は「え、実写パートがあるんですか!」という驚きがあった。それでうまく丸くまとめて終わったので、今回どうするんだろうなあと思っていた。ツイートにも書いたとおり、実写パートはある。それは「レゴの世界」「レゴの関係」を補足するものにもなっている。なぜエメットの前に、明らかにクリス・プラットを意識したレックス(クリス・プラット)が出てくるのか、なぜ世界は荒廃してしまったのか、なぜ「地獄のような」町並みが作られたのか。妹が現れたことにより、世界は広がる。
これは誤解の物語でもあると思う。主人公にとって未知の「生き物」=エイリアンであった妹が、本当は何を考えていたのか、どうしたかったのか。前作で父と息子が最初わかりあえなかったように、主人公と妹もわかりあえていない。その関係はもちろんレゴたちにも反映されている。
ここまでは良かったところ。ここからは、ちょっと良くなかったところ。
※以下、若干ネタバレを含みます。
お母さん(マーヤ・ルドルフ)が出てくることは事前にIMDbで見て知っていた。今回、お父さん(ウィル・フェレル)は声のみの出演である。レゴの世界でも、元おしごと大王はさっさと退場してしまう。父親不在の物語になっている。んー、でもその代わりに(?)レックスが居ると思えば不自然ではないか。良くなかったところとまではいかないかもしれないね。もうちょっと言うと、実写パートとレゴパート両方の物語が(それらは密接な関係にあるといえ)描かれることにより、若干のとっちらかりは感じた。とはいえ些細なことだし、仲良くふたりで暮らしている(と思われる)スーパーマンとグリーンランタンという図も見られるし、全体的には良い映画だった。
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