ブラック・クランズマン/KKKに潜入せよ!

ブラック・クランズマンBlacKkKlansman/監督:スパイク・リー/2018年/アメリカ


差別も憎悪もなくならないのか。


TOHOシネマズ新宿 スクリーン11 F-11で鑑賞。
マスコミ試写状をいただいたので行ったら、満席で入れず帰ってきた思い出。そういうことはよくあるので、どうしても試写で観たかったら2時間くらいは並ぶ覚悟で行かないとね。

あらすじ:黒人刑事がKKKに潜入します。

ネタバレはありません。
書くところがないのでここに書いておく、スティーブ・ブシェミにものすごく似た人が出ていて、ブシェミなのか? と思っていたところ、ブシェミの兄弟であるマイケル・ブシェミだった。

おすすめ
ポイント
まさかの実話。『グリーンブック』(2018年)見たあとだとなおさらグサッとくるというか……断絶しかないからね。
黒人警官ロン(ジョン・デビッド・ワシントン)が白人男性になりすまし、KKKに潜入捜査を行ったという実話に基づいた小説の映画化。ロンはKKKのメンバーに会うことができないため、同僚フィリップ(アダム・ドライバー)が代わりに会いに行く。

字幕がかなり苦労したんだろうなと思わせる出来で、悪いわけではなく、訳しづらそうなところが何箇所もあった。説明がされるのでわからないということはない、が、アメリカ英語がわかる人のほうがこれは理解しやすいだろうなとも思う。


劇場内が笑いに包まれる部分もあるにはあったが、のんきに笑ってはいられないよと思っていた。この映画コメディじゃないしね。でも、見やすいとは思う。このへんはスパイク・リーの手腕なのだろうなあ。

ロンの同僚にひとり本気でムカつく奴が出てきて、こっこいつ、こいつだけは許さない、って思っていた。KKKよりも同僚の方がムカつくというの、差別ってのは、どっかよそにあるものじゃなくて身近にあるものだよと言っているようだった。もちろん登場人物たちにとって(そして私たちにとっても)差別はどこかよそにあるものなんかじゃないわけだが、なんて言ったらいいんだろう。おすすめポイントにも書いたけど、断絶しかないんだよ。歩み寄りとか一切ないから、すごいつらいの。物語としてスッキリ終わらせてはいるけれど、だからって差別や憎悪がなくなるわけではないし、トランプ大統領の言っていることってKKKのそれと変わらなかったりするし、私が目を背けている日本国内においての人種差別問題にももちろんつながる部分はあるだろうし。私みたいに、差別について語ることすら避けているみたいな人って多くいると思うんだけど、それも良くないんだろうなとか。

ロンがパトリス(ローラ・ハリアー)に「政治の話しかしないの?」って言っていたの、ほんのちょっとだけ気持ちわかって、私は政治の話しかしない人とは距離置いちゃうんだよね。私が政治の話をしないから。ロンはパトリスに隠し事があるのと彼女に惹かれているので、政治の話ばっかりじゃやだよってなってるんだが、私は本当にそれは触れない、完全に触れてはならないものとして扱ってしまっている。それは自分が属する場所がどこにあるのかわからない(自分の立ち位置を決めていない)せいもある。いい大人なんだから、政治的な信条があってもいいと思う。はっきり認識していないだけで、あるのかもしれない。あるとしたら、まともなものだといいんだけど。まともってなんだろ、とか。

まるで奥歯に物が挟まったような話し方の感想になってしまったが、映画としてとても良く出来ていると思うし、満足度は高い。おすすめですよと言って差し支えないと思う。ほらまた奥歯に物が挟まったような言い方を……。いやほんと、良かったです。

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