サタデーナイト・チャーチ 夢を歌う場所/最初の一歩を踏み出して

サタデーナイト・チャーチ 夢を歌う場所Saturday Church/監督:デイモン・カーダシス/2017年/アメリカ


愛をみつける、その日まで


試写で鑑賞。公開は2019年2月22日です。

あらすじ:土曜の教会に集まります。

ネタバレはありません。

おすすめ
ポイント
ミュージカルタッチ(お歌はそれほど多くない)です。ジェンダーに悩む人たちと、それ以外の人たちへ。
父親を亡くしたユリシーズ(ルカ・カイン)は、母親と叔母、弟とともに暮らしていた。心の奥に、「美しくなりたい」という思いを秘めて。ある日、街で出会ったトランスジェンダーのグループから「サタデーチャーチ」へ誘われる。そこは、土曜日だけLGBT支援のため開放された教会だった。学校でも家庭でも疎外感を感じていたユリシーズは、次第に自分を解き放っていくが……。

監督は今作が長編映画デビューのデイモン・カーダシス。この物語はボランティアをしていた監督の実体験をもとに作られている。主人公ユリシーズ役のルカ・カインも初主演作と思われる。他、トランスジェンダーの俳優が起用されている。

ユリシーズは非常に内気な青年である。彼は自分の性別に違和感を抱いている。母親のハイヒールをこっそり履き、ジーンズの下にはストッキングを履いている。そのことは家族にばれており、理解は得られていない。とくに叔母は厳格で、「女物の服を眺めでもしたらひっぱたいてやる」とさえ言うのだった。
ユリシーズの弟エイブ(ジェイリン・フレッチャー)は8歳の少年だ。彼はユリシーズがハイヒールを履いたりこっそり家を抜け出したりしていることを家族に告げ口している。子供だからという理由で彼を許すことはできないなと最初は思ったが、おそらく、男らしさ、女らしさにとらわれてしまうような環境にあったのだろう、また、兄が隠し事をしていることについて受け入れられないのだろうと思うと、彼は不幸で孤独なのかもしれないと思い直した。

トランスジェンダーの仲間たちはみな個性的で、優しくユリシーズを受け入れる。他者から受け入れられるというのは、誰にとっても心地よいものだろう。とくに、同じ境遇の他者であったなら。自分を理解してくれる人は人生に必要だ。サタデーチャーチでは、音楽やダンスを楽しみながら、仲間たちと語らうことができる。ユリシーズがそこに居場所を見出すのも当然である。この物語はLGBTを描いてはいるが、家庭や学校などから「疎外されている」と感じるすべての人に向けられたものでもあると思う。

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