レディ・プレイヤー1/たとえそれを知らなくたって

レディ・プレイヤー1Ready Player One/監督:スティーブン・スピルバーグ/2018年/アメリカ


愛してるよ、ってスピルバーグが言ってた。


TOHOシネマズ新宿 スクリーン3 I-13で鑑賞。

あらすじ:ゲームの中で戦います。

ネタバレしています。
本文中、ネタバレの前には注意書きをしています。ネタバレは、何の作品が出てくるかについて少しです。ストーリーのネタバレはありません。出てきた元ネタをリストにするとかもしてないです。

おすすめ
ポイント
30代〜のオタク(愛をこめて)がかつて好きだったもの、今好きなものもみっちり入っていて、でもそれだけじゃないところがさすがのスピルバーグです。
しょっぱなっから街の様子にガガーンとやられて、その後はずっとラストまでやられっぱなしだった。みんなが知っている、そしてちょっと知らない、あの作品やこの作品に関してぎっちぎちに詰め込まれていて、でもそれがマスターベイションになっていない、誰が見ても楽しめるようなわかりやすいストーリーとゆかいな映像で埋め尽くされている。画面の隅々にまで、魂がこもってる。

キル・ビル』(2003年)のときのことを強く思い出した。私はあの映画が好きだが(どちらかというと『キル・ビルVol.2』(2004年)のほうが好きだがそれはおいといて)、初めて見たとき、「この映画は、元ネタを知らなければ、感想を言ってはいけないんだ」と思いこんでしまったのだ。
後にその考えをあらため、元ネタがわからなくても楽しい映画じゃあないか、と、「それ」を知らなくても感想なんて自由に言っていいし、愉しめばいいんだと、以前よりも『キル・ビル』を好きになったのだった。

※以下ネタバレを含みます。

言ってた(言ってない(言ってたようなもの


映画を見る前にネタバレを見ないようTwitterのTLを避けていたのだが、それでもうっかり目にしてしまった『シャイニング』(1980年)ネタ、想像していたよりずっと真正面から『シャイニング』で、まさかこの映像を劇場で見られるとは……と感動した。

でもさ、知らなくたっていいじゃない、『レディ・プレイヤー1』が発端になって、いろんな作品を知るのも、いいことじゃない。なんなら『シャイニング』知らなくっても、登場人物の中に『シャイニング』見たことない人も出てくるんだしさ、いいんだよ。私『ガンダム』も『ゴジラ』もわからないしさ。スピルバーグは、「知っている人向け」にこの映画を撮ったわけじゃないだろうし、私が思っていたほど偏屈な人でもないだろう。

だから『バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー』(1984年)を見ていなくたって全然かまわない。見ていない人をばかにするのは間違ってる。『レディ・プレイヤー1』を好きになる人の中に、「でもあいつは『バカルー・バンザイ』知らないんだ、ダメだな」なんて言う人はいないと信じてるけど。みんな仲良くしよ。

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