タランティーノの話をしよう - アンケート結果発表します

2012年に「スピルバーグの話をしよう - アンケート結果発表します」という企画を行いました。今回、ふと、クエンティン・タランティーノでも同じことをしてみようと思ってアンケートを行った次第です。2018年1月22日より26日まで実施し、のべ331人の方にご協力頂きました。本当にありがとうございました。大変楽しかったです。集計前のデータはGoogleスプレッドシートにして以下に置いています。閲覧できないとか、不具合があったら教えてください(はてなブックマークのコメントは見ないので、Twitterで教えてくださると助かります)。


クエンティン・タランティーノは好きですか?


クエンティン・タランティーノは好きですか?
アンケートに答えてくださる時点である程度のバイアスはかかっていると思いますが、スピルバーグのときと比べると、圧倒的に「好き」が多いです。以下、コメントより抜粋します。
好き
  • ジョーク、音楽、俳優の使い方が好き。あと血しぶき!
  • 俺はこういうのが好き!!という気迫が映像と音を通して鮮やかにダイレクトパンチしてくる感じがするから
  • 一見だらだらした会話が続くけど映画だ!としか言い表せない瞬間がある。
  • 女性をかっこ良く、人間として描いたり、人種差別問題をスカッとした結末の映画を作ってくれるから。マッチョイズムに対する嫌悪感もうっすら感じる。男性のナニを銃で吹き飛ばしたり。
  • 会話シーンのサスペンスとグルーヴ感、人を食ったプロット、絶妙な選曲センスが楽しいから。
  • 観るたびにびっくりするし大笑いしてバカじゃないかと思ったり不覚にも涙がでてきたりする
  • 自分の大好きなものを極める。それが何よりも大事と思わせてくれるから。
  • 簡単だ。彼が最高の監督だからだ。
  • いい人とか基本いないから。どうしようもない人達がどうしようもない展開を怒涛のごとく駆け抜けるから。
  • これがここにつながるんだ!と見てて快感を覚えるストーリーの巧みさ。この人、基本的に素直で人が良いんだろうなと感じさせるところ。レザボア・ドッグスの耳剃り落としとか、ヘイトフル・エイトの雪山でのアレを強制するとか、うげっとなる描写も多々あるけど、なぜか下品さを感じないとこ。
  • 女性を綺麗にカッコ良く強く描く事が上手いから
  • 自らの偏愛をそのまま仕事として成り立たせてるため。
  • タランティーノの映画を一人で観ていても、映画好きな友達を部屋に呼んで一緒に観ているような妙な親近感があるところ。監督の作品に対する目線が観客に近い(または同じ)だからでしょうか。
  • 数え上げるとキリがないけれど、映像が音楽がキャラクターが、とにかくカッコいい。センスがいい。パンパシフィックなチージーさというか、20世紀後半の大衆文化のゴチャゴチャが生み出した最大の奇跡という感じがする。自分でも何を言ってるのかよくわからない。とにかく本当に好きすぎる。タランティーノ本人も好き。バイオレンスばかり言われるけれど、強い女性や、フィクションの力といったテーマを一貫して描いているところもすばらしい。最高。大好き。一番好き。僕はシネフィルじゃないので元ネタとかそんなにわからないけれど、それでも一番好き。好きすぎてタランティーノで卒論を書いた。
  • クエンティン・タランティーノって名前が映画になっている感じが好き。もう、彼の映画が一つのジャンル。
  • タランティーノ監督特有のちょっと笑える男の仁義が好きです。喧嘩したことなんてない映画オタクが大好きな任侠映画をいきがって(失礼な言葉ですがいきがってが一番ふさわしく思います)作ったんだなというのが観てて勝手に感じるので私が喧嘩なんてできない任侠映画好きなので勝手に共感し映画観ててたまらない気持ちになります。
  • 考えたことなかった。単純にそれ!しびれる〜ってのがあらゆるところにちりばめられてるから?と思ったけどそれは私もタランティーノの映画が好きだけど、監督は更にもっと自分の映画と映画というそのものを愛して楽しんでるんだろうなあ!というのがびしばし伝わってくるからかも知れません
  • ジャンル映画、特にB級の魅力をただ再現するだけでなくて自分の作風に昇華させているのが素晴らしい。ケレン味と緊張感の演出が素晴らしい。

熱いコメントが多くて(「野暮なこときくな。」という、ちょうクールなコメントもありました。惚れる)長くなっちゃいました。抜粋の意味とは。ともかく、かっこよさとこだわりに惹かれている方が多いように見受けられます。また、女性をかっこよく撮るからというのも多かったですね。

嫌い
  • いつも評価高いからとりあえず観てみるけど、でも、どれもわたしの趣味とは合わなくて、何がおもしろいのか全くわからないからです。
  • 会話が長いのが苦手です。自分の無知のせいだけど引用を楽しむこともできないので。
  • 作品が、ごてごて派手な外装を開けたら何も入ってないチョコレートの箱みたいでいつも期待はずれだから
  • 長いし自己満足な内容ばっかりだから。

どちらでもない
  • どれ見てもあんまピンとこないから
  • 好きな部分と苦手な部分がある
  • 大好きな作品と、合わない作品の落差が激しすぎて、愛憎半ばします
  • 映画は面白いけど癖が強すぎて、自分が好きなのか嫌いなのかよく分からないから。
  • 彼は自分が楽しむことだけで頭がいっぱいの感じがして、冷静に見てしまう。
  • 好きなものは鑑賞中に絶叫するくらい好きだけど、どうでも良いものは本当にどうでも良いので…

「嫌い」と「どちらでもない」はもともと少ないので、わざと減らして掲載しているわけではないのです。

クエンティン・タランティーノ監督作品で一番好きな長編映画はなんですか?


厳密に言うと『フォー・ルームス』は除外すべきかと思いましたが入れてみました。

クエンティン・タランティーノ監督作品で一番好きな長編映画はなんですか?
多かった順に並べます。

パルプ・フィクション(1994年)24.2%
  • 初めてタランティーノを意識した作品だったから+いつ観ても面白いから。
  • もともと映画好きだったけれど、より意識して積極的に映画を観ようと思うきっかけになった映画だから
  • すべてがユニーク。想像も予測も超えてなおかつ面白い稀有な映画だから
  • 無数のパロディ、引用、カルト映画をポップに昇華させた、現在観直しても傑作!金太郎飴的ストーリーの円環構造!

レザボア・ドッグス(1991年)18.7%
  • 初めて観たときのインパクトが半端じゃなかった
  • 初めて観た時、これは強烈に映画クレージーな監督でなければ作れない映画だと思いました。
  • 限られた条件下での最大限の仕事。

デス・プルーフ in グラインドハウス(2007年)15.7%
  • ラストの痛快さはどの映画でも感じたことがなかったものだった。
  • あらゆる意味から自由で、圧倒的に純度の高い、映画以外ではありえない純粋映画だからです。
  • 前半のタメからの後半の爽快感と最高のTHE ENDの出し方

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年)10.6%
  • タラのロマンチストぶりがもっともよく出ているのではないか、と思うので。
  • James Brownと2pacのマッシュアップをBGMにジャンゴが銃を撃ちまくるシーンの"黒さ"に感動したから。
  • ハリウッド映画の基礎とも言える「西部劇」を、映画監督であると同時に世界でも超一流の「映画オタク」である同氏が作ったらどうなるのか?という夢が叶った一作の為。
  • イカス主人公、タフな相棒、ムカつく悪役、もっとムカつく黒幕が揃って望まれる結末に落ち着く壮観さ

イングロリアス・バスターズ(2009年)10.3%
  • クリストフが最高!
  • ちょっと間抜けな展開が笑える
  • 第一部のヴァルツさんが兎に角好きで…

ジャッキー・ブラウン(1997年)6.3%
  • おしりの大きいおばさんと薄毛のおっさんのラブロマンスとして
  • タランティーノが大好きでたまらないパム・グリアをこれでもかって魅力的に撮ってるから
  • 彼の好みのシーンのコラージュがもっとも破綻しなかった作品だから。

キル・ビル(2003年)6.3%
  • 人をいっぱい殺すから
  • グロいとクールのさじ加減がちょうど良いから。
  • 映画の中でデタラメな日本を作っておきながら他のハリウッド映画に有りがちな日本人以外のアジア人俳優をモブに使うことはせず日本人俳優を使っていて劇中でヤクザの会議のシーンでルーシー・リューがいう「日本人とか日本人じゃないとかガタガタうるせぇ!」等、日本を本当にわかってる人にしか出来ない演出をしているから

ヘイトフル・エイト(2015年)3.6%
  • ぐいぐい最後まで目と耳全開でひきつけられたことと、あとは何と言っても音楽がかっこよくてかっこよくて!!
  • 長い映画なのに退屈しない。ドメルクとチャニングテイタムが憎まれ口ききあうシーンが、最悪の犯罪者でも家族の情があるのねとほろっとしたり(次の瞬間吹っ飛ぶけど)、最後のシーンでちょっと泣いてしまう。
  • 集大成的な落ち着いた物腰と、水面下で血の匂うような密室サスペンスにアメリカ史を重ね、それをウルトラパナビジョン70で撮る贅沢さに一目惚れしました。単純に西部劇が好きというのもあります

フォー・ルームス(1995年)2.1%
  • 大好きなロバートロドリゲスとの対比が上手く出ている映画だから
  • 特にオチが大好き。
  • 古き良き時代の映画っぽいから

キル・ビル Vol.2(2004年)2.1%
  • ラストバトルが大好きだから。達人同士の戦いを最も上手く描いてるから
  • 主人公が子供のためにつけていたテレビ番組から偶然に、ビルが自分につけてくれた「ベアトリクス」というニックネームの意味を知って泣く、というラストシーンが大好きだからです。好きな映画のラストシーンは?と聞かれたら真っ先にこのシーンだと答えます。
  • 復習劇と会話劇のミックス、観ていても聴いているだけでも楽しい!

パルプ・フィクション』の人気っぷり!私の予想は1位『レザボア・ドッグス』だったんですが外れました。

タランティーノの話をしよう


私は長編監督作品の中で1本だけ、見ていないものがあります。『ジャッキー・ブラウン』(1997年)です。ですのでこれについては何も言えませんが、他はどれも好きですね。一番好きなのは『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012年)で、見た回数の多さで言えば『パルプ・フィクション』(1994年)が一番です。

タランティーノに対して思うことは、「この人は映画の神に愛されているな」と、なぜなら、好きなように好きなものを撮っているように見えるし、それでいて高評価を得ているからです(映画の神に愛されているように見える、現役の映画監督はもうひとりいて、それはクリント・イーストウッドです)。

私はタランティーノ映画に対してうまく感想を書くことが出来ず、それはおそらく、主に会話における情報量が多いからかなと思っています。それこそがタランティーノの持ち味であり、なくしてしまったら、たいそう腑抜けた映画になるだろうなとも思います。引退宣言されちゃっていますが、今後の展開を楽しみに生きていきたいですね。

最後に、繰り返しになりますが、ご協力くださった方、本当にありがとうございました。楽しかったです!

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