泣いた映画ベストテンを挙げてみるよ

映画を見て泣くことはありますか?私はしょっちゅうあります。泣きポイントというのは人それぞれで、自分が泣かなかった映画で他の人が号泣していたりすると、ほんと面白いなと思います。というわけで、私が泣いた映画ベストテンを挙げてみようかなと思います。あくまで私が泣いたというだけですので、他の人も泣けるかというとそれはわからない。普段ベストテンを出すときは1位から挙げていますが、今回は10位から挙げようと思います。文章そのものは、過去の感想から引っ張ってきて加筆修正しています。

10位

猿の惑星・征服Conquest of the Planet of the Apes/監督:J・リー・トンプソン/1972年/アメリカ


あらすじ:奴隷にされた猿たちが、革命を起こします。

『猿の惑星』シリーズ中、最も低予算だそうで。でもすごいおもしろいよ。これって、黒人奴隷、黒人解放運動の話なんだよね。人間の中でひとりだけ、猿に好意的な人物マクドナルド(ハリー・ローズ)がいるんだけれど、その人は黒人なんですよ。彼は人間に対するシーザーの暴力を見かねて、「奴隷の子孫である私から、慈悲を嘆願する」と言うんです。黒人がこういうセリフを言う、迫害されてきた奴隷が自由をつかむためとはいえ暴力を行使してはならないと言う。シーザーがマルコムX、マクドナルドはマーチン・ルーサー・キング牧師なんですね。マルコムXとキング牧師の決別の物語。向いている方向は同じなのに、どうしても分かり合えないというところに泣きます。

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9位

わたしを離さないでNever Let Me Go/監督:マーク・ロマネク/2010年/イギリス


あらすじ:自然に囲まれた寄宿舎で育った子どもたち。彼らには過酷な運命が待ち受けていた。

この映画、主人公たちは恋をしたり友情を育んだりということが物語の中心になっています。三角関係なんですね、それでああだこうだする。共同生活しているので、カップルがセックスしている声が聞こえてきたりして、いやだいやだとかやってるんです。それでね、物語の終盤まで、そっかこの映画は設定はSFだけれども恋愛映画なのかなあっとか、一歩引いた目で見ていたんですね。

ところが、クライマックスである人から発せられるたったひとことのセリフ、ほんとうにこれはたったひとことで、しかもよくよく考えれば最初っからわかっていたことを簡潔に述べただけのセリフでですね、言い表せないほどの衝撃と絶望が一気に襲ってきて、声が出るかと思うほど泣きました。これはもうたまらなかった、どうしようもなかったです。

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8位

マイティ・ソー/ダーク・ワールドThor: The Dark World/監督:アラン・テイラー/2013年/アメリカ


あらすじ:ソーがロキと手を組みます。

この映画あんまり評判良くないですが、私はねーロキ。ロキちゃんが。つらくて。ロキの死に際の言葉は、本心なのかどうかわからない。ソーを騙すためにあんなふうに言ったのかもしれない。だとしたら、演技とはいえ自分の死に際くらいは、ソーの気を引きたかったのかなとも思うわけ。ロキの心は複雑だから、わからないよね。私の「ロキはほんとはソーと仲良くしたいはず」ていう思い込みがあるとは、思うよ。

ロキのね、本心が言えないところがすごく切なくてさ。ほんとうにああいう形で王座に座りたかったのかな、とも思うの。座るだけなら、あれでもいいよ。でも、違うでしょう。認められたい、とか、君臨したい、とかがあって、王座に座りたいはずなんだよ。自分が死んだことにして、ソーを騙して、「父上だと思った? 残念! ロキちゃんでした〜」って、ひとりでやっても、どこか惨めな気持ちは残ると思うんだ。それがすごく悲しくて、帰り道ぽろぽろ泣きながら歩いてしまったよ。


7位

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャーCaptain America: The Winter Soldier/監督:アンソニー・ルッソジョー・ルッソ/2014年/アメリカ


あらすじ:S.H.I.E.L.D.のようすがおかしい。

キャプテン・アメリカはほんとうに国を愛しているからS.H.I.E.L.D.に対して疑問を抱くし、悩んじゃう。彼は、みずからの過去について振り返り、ある人に再会したりもして、少しずつ現代に置かれた自分の状況を把握していく。でも、過去は過去、今は今、で割り切ることはできない。他の人たちにとって70年前は完全に過去かもしれないが、彼にとっては過去ではないからね。自分はこんなにアメリカを愛しているのに、同じようにアメリカを守る立場にある人たちが、自分を敵とみなしてしまう。彼にとってこんな理不尽で切ないことってないよね。

わたしは原作を知らないし情報も入れてなかったので、今回の敵、なんかかっこいいの来たわよ! 後ろ向きにスリーポイントランディング! ずしゃー! かっこいい! って思っていたらまさかの…、で、一転、なんて悲しいお話なの…って。もう悲しくてしょうがなかった。

それから、キャプテン・アメリカが「過去からつながる現在と戦う」ために「過去のコスチュームを着る」というのがすごくよくってね。ぐっと来ました。過去と戦い、未来を守るために、一度過去へ立ち返らねばならなかったのだな、ってわたしは解釈しています。


6位

プリデスティネーションPredestination/監督:マイケル・スピエリッグピーター・スピエリッグ/2014年/オーストラリア


あらすじ:時空警察が爆弾魔を阻止しようとします。

タイムトラベルもののSFですが、物語の核となる部分は「女の一生」というところに置かれております。SF的なあら捜しや答え合わせをするとグダってしまうと思います。ここはいっそすっぱりそういう気分を捨てて、ヒロインの心の動きや運命の残酷さに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。男っぽい声を出そうと練習しつつ、自分の名前を言ってみたりするところとか本当にたまらない。2回目を見たとき、最初は長すぎると思った冒頭のバーのシーンから涙がぼろぼろでてきてしまって参りました。降参です。

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5位

ザ・マペッツThe Muppets/監督:ジェームズ・ボビン/2011年/アメリカ


あらすじ:マペットショーを再建します。

かつての人気者が落ちぶれているという設定にすこぶる弱い私は、最初のカーミットのお歌でもうボロッボロ泣いてしまいましてね。人気凋落ものとでも言いますか。でもみんなお好きでしょう?「レスラー」とかお好きでしょう?
おちぶれスターが頑張って這い上がる&少年の成長物語、っていう超王道ストーリーなの。王道いいじゃない、王道ばんざいだよ。見たことあるようなストーリーをどう料理するかが重要なんですよー。

成長できない子供のままの自分を大人になった自分と切り離しつつ、子供時代の自分に居場所を与えるっていうのがね、たぶんすごいぐっと来るんだと思うんです。かつての自分を認める。そしてそれを別れとしてではなく、共存していく道を選ぶというところ、成長に伴う痛みは最低限に描かれ、成長したそのあとの人生に対する多幸感を重視しているところが良かったなあ。

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4位

君が生きた証Rudderless/監督:ウィリアム・H・メイシー/2014年/アメリカ


あらすじ:息子が死んだのでバンド組みます。

これはオールタイムベスト3位の映画です。今見ると、アントン・イェルチンが死んでしまったということもあわせて、涙腺がゆるゆるになってしまう。

クエンティンは自分の置かれている環境について『複雑だ』と言う、サムも同じく複雑なのだが、お互い、本当に具体的なところには踏み込まない。いったいどのタイミングでサムが本当のことを打ち明けるべきだったかは誰にもわからない。もしかしたらエスカレーターのシーンあたりで言っておくのが良かったのかもしれないが、結果が良くなるかどうかはやっぱりわからん。しかたのないことです。

サムの息子が書く歌詞は比喩表現が入っていたり若さあふるる青臭さで言葉をいじってる感じがあるのだけれど、ラストの曲、途中からはサムが作詞してるんですよね。飾り気がいっさいない。最後はね、こうなってしまったら、サムが言えること伝えられることって、シンプルで何にもくっつけない、思ったそのまんまの言葉しかないんですよ。ダサかろうがつまんなかろうが、それしか言えない。サムの言葉が他人の心に響く/響かない、共感される/されない、は別としてね。
映画を見ている私はサムがどのような苦悩を背負っているのかを知っているから、思う存分涙を搾り取られたわけでして、本当にねえ、サムはこれからどのように生きていくつもりなのだろう。彼が前を向いて生きていってくれるだろう、という希望だけが残っていますよね、あとはもうなんにもないのだよなあ。非常につらいが、おすすめです。

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3位

スキャナー・ダークリーA Scanner Darkly/リチャード・リンクレイター/アメリカ/2006年


あらすじ:俺が俺を監視する。

みんな大好きキアヌ・リーブス主演のアニメーション(ロトスコープ)。原作があまりにも好きすぎるので、過剰な期待を抱きつつ鑑賞しました。ストーリーは、フィリップ・K・ディック原作作品にしては珍しく、完全に原作に忠実で、余計な付け足しがなくてほっとしたり。
幻覚表現やスクランブルスーツの表現が秀逸で、ほんとうに、実写じゃなくてよかったと思いました。もし実写だったとしたら、どうしても「実写部分」と「CG部分」との違和感をぬぐえなかっただろうから。その違和感が感情移入の邪魔をするだろうなというのは容易に想像できるわけです。

アークターが、真実を知って完全にわからなくなっちゃっていくところから、ラストにかけてはもう、泣けて泣けて仕方ありませんでした。絶対泣いてしまうのは解っていたけど、それにしても酷く泣いた。
お前の見てるのは未来の花だよ。でも、お前のための未来じゃない
もう十分楽しんだだろう?ほら、作業に戻るんだ。って、ああ、泣かずにはおれません……。

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2位

ワイルド・スピード SKY MISSIONFurious 7/監督:ジェームズ・ワン/2015年/アメリカ


あらすじ:ステイサムが大暴れでギャーってなってクルマが空を飛びます。

うっひゃうっひゃと楽しいシーンてんこもりで、脳みそからヘンな汁がドバドバ出てきたところへ、最後の最後で目から水がドバドバ出てきて、もう……。はい、ええと、ポール・ウォーカーです。初登場シーンから嗚咽が漏れ、その後、わっしょいわっしょいな展開でいったん冷静さ、というか物語に入り込んでいましたところ、ラスト……。海辺……。からの……。一連の……。もうね、ズルい、ズルいかもしれないんです。キラキラしていて、笑顔が。悲しいのに、多幸感が。

ぼくたちは、他の道を進むんだ。でも、ファミリーなんだ。今まで大変なこともあったね、でも楽しかったね。さようならも、言わずにいなくなるなんて。愛している、って、言ったら終わりかもしれないって。
忘れない」じゃないんだ、ずっと仲間でいるんだ。

ポール・ウォーカーはクルマ好きで、『ワイルド・スピード』シリーズが代表作で、きっと、このシリーズに対してすごく思い入れがあっただろうし、実際、亡くなる直前のInstagramかFacebookで『スカイミッション』の撮影をすっごい楽しんでいる様子が書かれていて、そんな中でさあ、まさかクルマの事故でさあ、死んじゃうなんてさあ。こんなのって、ある?

きっとね、いや、間違いなくね、このシリーズに関わっているひとたちは、みんな、『スカイミッション』で、なんとかして彼を生き返らせよう、ここに、生き返らせようとしたんだろうって、思うんだよ。
だから、ラストシーンのキラキラ感、いびつかもしれないけれど、あれが最高の終わり方、いや、終わらない。

終わらないんだ、ヴィン・ディーゼルは、続きを撮るって言っているし。お話としてはさ、これで最後でも、なんら問題ないんだけれど、きっとヴィンは、ポールの居場所を残しておきたいんだ。もう、いなくなっちゃっても、ポールにとって最高のシリーズだったから、ヴィンがやめちゃったら、どんどん忘れ去られていくんだろう、って、それは嫌だって、思ってるのかなって。

だからね、わたしは、R.I.P.なんて、言わないよ。

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1位

X-MEN:フューチャー&パストX-Men: Days of Future Past/監督:ブライアン・シンガー/2014年/アメリカ、イギリス


あらすじ:過去へ行って未来を変えます。

私は『X-MEN』シリーズが好きで、本当に好きで。ミュータントであることのつらさ、については、チャールズ(ジェームズ・マカヴォイ)が一手にそれを引き受けていて、初登場シーンからもう、よろよろなんですよ。そりゃパトリック・スチュワートも『あのとき…僕ら大変だったから…ウルヴァリン大丈夫かな…』って言いますよ。あんな状態のチャールズを献身的に支えるハンク(ニコラス・ホルト)は、自分が開発した薬のせいで彼がああなってしまった、という責任も感じているのだろうなと。ハンクは真面目な子だからね。いい子だね。

エリック(マイケル・ファスベンダー)がチャールズに「今までのことは全部謝る」って言ったところから、わたしもうずーっと大泣きしていて。彼らについては、「共通の敵」そして「ふたりが守りたいもの」が存在しない限り、一緒に居ることは出来ないのだな、というのがほんとうにせつない。

泣きまくっていたのは、彼らの関係性についてだけではなく、ウルヴァリンがチャールズに『我々を導いてくれ』と言うところとか、チャールズとプロフェッサーXとの会話とか、もう、多すぎてね、次から次へと来る。ハンドタオルずぶ濡れでしたよ誇張でなくて。泣いてしまうと、問題なのは、酸欠になって思考能力が大幅に低下するので、自分がなにについてどのように感じ考えたのかを、ひとに伝えるのが難しくなってしまうことです。

ミスティーク(ジェニファー・ローレンス)は、1973年の現状を変えようとしている。その意志は強く、チャールズの説得も受け入れられない。『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』の結末を経ての現状なわけですからね。エリックもチャールズも、彼女を守ろうとしているのに、伝わらない。それくらいの意志の強さだし、彼女には、自分の行いによって起きる未来など想像できない。人をひとり殺すことで世界が良い方へ変わるのであれば、彼女がそれをしようとするのは当然ともいえるでしょう。散々迫害されてきた、"だから" ひとりくらい殺したっていいじゃないか、というのでは、ないんだよ。切ないよ……。

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他、ベストテンからは漏れましたが、『ダークナイト』『桐島、部活やめるってよ』『レゴ・ムービー』『ウォーリー』『ビッグ・フィッシュ』なども泣きました。他にもまだまだ思い返せばアレも泣いたコレも泣いたがあると思います。思い出したら追記していきます。
そしてみなさんの、泣いた映画が知りたいです。

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