スイス・アーミー・マン/万能死体とふたりきり

スイス・アーミー・マン

スイス・アーミー・マンSwiss Army Man/監督:ダニエル・シャイナートダニエル・クワン/2016年/アメリカ


おならから始まる人生の物語


マスコミ試写で鑑賞。これはねおもしろいですよ!公開は9月22日です。

あらすじ:無人島で万能な死体と出会いました。

今までここにキャスト書いてましたがめんどうくさいのでもうやめます。

※軽くネタバレしています。
ネタバレの前には注意書きをしています。

おすすめ
ポイント
ワンアイデアのコメディかと思いきや人生とはなんぞやというところに着地して、これはすごいと思いましたね。ブロマンス要素あります。
無人島にひとり取り残されているのがポール・ダノ、そこへ流れ着いた死体がダニエル・ラドクリフで、この死体がめちゃめちゃ優秀なので冒険をするというシンプルかつ荒唐無稽な物語。


映画の始まりは大切だと信じていて、このポスターから予想していたのは、最後がこれ。ということだったが、まったくもって自分が想像することなんてちっぽけだなと思い知らされた。始まって5分足らず、誇張でなく、本当に5分足らずでこのシーンなのである。5分が言い過ぎなら10分でもいい。ともかく、そして、次々に死体の万能さが明らかになってゆく。死体が万能とはこれまたどういうこと?というのは映画を見たらわかるので敢えては書かない。書いたらもったいない。


あらすじとポスターからわかるとおり、コメディである。完全に。しかし、失われた人間性を取り戻していく物語でもある。ここについては後で。


冒頭があのシーンだったにも関わらず、真面目に人生について描いているため、隠喩を含んでいるのではないかと思ってしまった。そしておそらくそれは間違いであり、死体はあくまで死体である。死んでいるからこその動き、というものがあって、それは腐敗ガスに始まり死後硬直などを経由する。


死んでいるので瞬きしない。寝ている人と死んでいる人との違いは映画では明確になってしまうと思う。動かないだけでは、死んでいると認識できないこともある。ダニエル・ラドクリフはそこのところ大変うまくやっていて、砂まみれになったりお尻をひんむかれたり口にいろんなものを突っ込まれたりと酷い扱い。片目だけ半目になっているところとか、地味に大変だっただろうと思う。ちょっと自分でやってみたけど、どうしてもプルプルしちゃうもん。


※以下ネタバレを若干含みます。

死体は身元不明であって名前もないのだが、偶然その口から音が出たことにより主人公から「メニー」と名付けられる。名付けられた瞬間、死体は喋りだすのだ。最初は「うんこ、おなら、セックス、ちんぽ、ちんぽ入れたい」とまったく子供以下のことしか言わないメニーだが、主人公と冒険をしていくにつれ人間性を取り戻し(いや、芽生えたと言ったほうが正しいか)、最終的には「人生とは、愛とは、友情とはなんぞや」というところまで行き着く。彼らの友情は社会に晒されたとたん否応なしに「」とされ、崩壊の危機を迎える。さて友情はどうなるのか、というひりついた焦燥感と導かれる結論が不思議な感動をもたらし、見終わるころには、自分がこの一風変わった映画に対する愛着を持ち始めたことに気づくのである。

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