『王様のためのホログラム』トム・ハンクスが、困って困って困り倒していた。サウジアラビアへ行くことになる経緯をほんの数分で済ませて、さっさと本題に入るところがダラけなくて良かったです。字幕は松浦美奈さま。
— ナイトウミノワ (@minowa_) 21 February 2017
とにかくトム・ハンクスが困るところを見たかったから満足である。もはや計算しつくされているかのようにも見える困り顔の愛おしさよ。
異文化ものだが、他国の文化を「理解できないもの」として嘲笑したり見下したり、ことさらに誇張したり、あるいは拒絶するような意図はまったくなく、起きる問題はあくまでも個人のものとして処理しているところが大変良かった。というか、今の時代、異文化をバカにするような映画は撮れないとも思う。
『王様のためのホログラム』ホログラムを売る、というのはオマケみたいなもので、背中のコブに暗喩(直喩?)された人生の滞りを洗い流す映画でした。意外におっぱいもあり。熟女のだけど。運転手との友情が半端に処理されたのが残念か。
— ナイトウミノワ (@minowa_) 21 February 2017
トム・ハンクスは背中にコブがあって、それのせいで物事がうまくいかないのだと思いこんでいる。じゃあそれが取り除かれれば?となったら、すべて(じゃないけど)うまくいくようになる。このあたりは大変わかりやすい構図になっている。
運転手との友情は、途中まで丁寧に描写されるし一応の落とし所もあるが、どうもちょっと半端に思えて、そこは良くなかった。それから、物事がうまくいかないことの暗喩であろうけれど、トム・ハンクスがなにかと椅子から転げ落ちるシーンについては、ギャグとして見ると滑っているため、なくても良かったように思う。背中のコブだけで充分である。
特別に面白い映画か?というとそうでもないので、強く薦めはしない。が、トム・ハンクスのキュートな困り顔を味わうには良い映画であると思う。ゲロもあり。
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