王様のためのホログラム/異国の土地で大慌て!

王様のためのホログラム

王様のためのホログラムA Hologram for the King/監督:トム・ティクバ/2016年/アメリカ


結局は「個人の問題」だ、ということを。


TOHOシネマズシャンテ スクリーン1 F-10で鑑賞。原作未読です。

あらすじ:サウジアラビアの王様に3Dホログラムを売りたいです。

キャスト
  • トム・ハンクス
  • アレクサンダー・ブラック
  • サリタ・チョウドリー
  • シセ・バベット・クヌッセン
  • ベン・ウィショー

ネタバレはありません。

おすすめ
ポイント
誰も嫌な気分になることのない、品の良い映画です。ベン・ウィショーはちょびっと出ているだけなので、ウィショーくん目当てだったら別の映画をおすすめします。

とにかくトム・ハンクスが困るところを見たかったから満足である。もはや計算しつくされているかのようにも見える困り顔の愛おしさよ。

異文化ものだが、他国の文化を「理解できないもの」として嘲笑したり見下したり、ことさらに誇張したり、あるいは拒絶するような意図はまったくなく、起きる問題はあくまでも個人のものとして処理しているところが大変良かった。というか、今の時代、異文化をバカにするような映画は撮れないとも思う。


トム・ハンクスは背中にコブがあって、それのせいで物事がうまくいかないのだと思いこんでいる。じゃあそれが取り除かれれば?となったら、すべて(じゃないけど)うまくいくようになる。このあたりは大変わかりやすい構図になっている。

運転手との友情は、途中まで丁寧に描写されるし一応の落とし所もあるが、どうもちょっと半端に思えて、そこは良くなかった。それから、物事がうまくいかないことの暗喩であろうけれど、トム・ハンクスがなにかと椅子から転げ落ちるシーンについては、ギャグとして見ると滑っているため、なくても良かったように思う。背中のコブだけで充分である。

特別に面白い映画か?というとそうでもないので、強く薦めはしない。が、トム・ハンクスのキュートな困り顔を味わうには良い映画であると思う。ゲロもあり。

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