シークレット・オブ・モンスター/怪物と呼ばれた男

シークレット・オブ・モンスター

シークレット・オブ・モンスターThe Childhood of a Leader/監督:ブラディ・コーベット/2015年/イギリス・ハンガリー・フランス合作


お母さん、お父さん、僕は、貴方達が嫌いです。


TOHOシネマズシャンテ スクリーン1 G-8で鑑賞。
時間がないのであらすじは1行、鑑賞直後のツイートまとめ+補足です。

ネタバレしています。ネタバレ前には注意書きをしています。

あらすじ:やがて独裁者になる少年の物語。

おすすめ
ポイント
美少年好きにはオススメ。ロバート・パティンソンが良い仕事してます。そしてラストの衝撃!

話すときにもあまり口を大きく開けることはないが時折、ガッと牙をむく。少年の演技は実に見事で、神父に(無理矢理に)謝罪しにゆくときのふてくされた感じは、ただの子供のふてくされでないように見える。少年は賢く、子供特有の無邪気さは感じられない。ここを切り取って、恐ろしい子供だと言うのは簡単だし、そう見えるように演出されているようにも思う。


母親は息子のことで泣いたりはしない。そんな彼女が涙を浮かべたように見えたのは、息子の教育係として雇っていた若い女に、「自分は何になりたいのか」「結婚も子供もいらないというのか、それでいいのだ」などと言うシーン。母親は自分の人生に不満を持っているのだろう。夫を愛していないわけではないと思われるが、ラストで明かされる「真実」に対して罪悪感を抱いているだろうことは想像に難くない。

会食のシーンで、祈りを捧げる役目を夫から託され、それを息子に任せようとする。その後の少年の行動への繋ぎ、にも見えるが、彼女にとっては躾の一環であり、あるいは、今まで手を焼いた息子へのささやかな復讐なのかもしれないとすら思う。うーん、母親があんな小さな息子に復讐をする?考えすぎか?ともかく、引っかかるシーンではあった。そして少年は母親に「復讐をする」。何をするつもりだったかは、彼が小石を拾いに行ったときすでに決まっていたのだろう。母親への憎しみ、父親への抵抗、子供が大人になる時に必ず通る反抗期を大幅に超えた「恐ろしいこと」は、この復讐以外に起きないが、少年の心の底には、じくじくと「悪意」が溜まっていっている。

少年は、フランス語を勉強する。母親はフランス語を話せるが、父親は話せない。家でフランス語を話すと嫌がると言う。そういえばドイツ語のことも野蛮な言語だと言っていた。あー、そう思うと、父親はすべてを知っていたんじゃないかっていうのもやっぱ可能性としては0じゃないな。


※以下ネタバレを含みます。

とにかくラストの衝撃がすごすぎた。時々しか出てこないロバート・パティンソンが成長した少年を演じているわけだが、つまり、少年の父親は「父親」ではなくロバート・パティンソンなのである。少年が成長していく過程は描かれない。年々、自分ではなく自分の友人に似ていく息子を見て、父親はどう思ったのであろう。そう思うと、やはり父親も少年の「本当の父親」が誰なのか解っていたのかもしれない。「君に似た娘が欲しい」「産ませられる」と言う父親のセリフから察するに。母親の不貞込みで妻を愛していたのだとすれば、父親はなんと惨めだろう。このラストを見られただけでも、私はこの映画を見て本当に良かったと思う。

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