ある天文学者の恋文/それは星の輝きのように

ある天文学者の恋文

ある天文学者の恋文La corrispondenza/監督:ジュゼッペ・トルナトーレ/2016年/イタリア


死者から届くメッセージ


TOHOシネマズシャンテ F-14で鑑賞。

ある天文学者の恋文

あらすじ:死んだ恋人から色々届きます。

天文学者エド(ジェレミー・アイアンズ)と教え子のエイミー(オルガ・キュリレンコ)は不倫していて、エドが死んじゃうんだけど、エイミー宛てに手紙やらメールやらプレゼントやらが届きます。

ネタバレしています。
褒めていませんので、褒めるレビューが好きな方はこの先読むのをお控え下さい。


おすすめ
ポイント
めちゃくちゃロマンティックなものが好きな人には……いいのかも……。
ニュー・シネマ・パラダイス』はあろうことか未見だが『鑑定士と顔のない依頼人』が好きなのと、予告を見て良さそうだったので見た。が、深刻な顔つきで劇場をあとにすることとなった。感想も、書かないでおこうかと思っていたがなんとなくモヤモヤと考えてしまうので書くこととする。

冒頭、音を立ててキスするシーンからしてちょっと無理だった。私はあまり性的なものが好きではない。そこだけですべてを決めるわけでもないので、とりあえず我慢しようと思っていた。あまりにもロマンティックすぎる台詞回しも、ちょっと無理だった。そういうものだと思って見ればいいと心を入れ替えようとしていた。結局、最後まで「無、無理〜」と思いながら終わってしまった。

ふわふわと地に足が着かない二人の恋愛は、不倫であるという泥沼感を覆い隠す。不倫にしたのは、パートナーが死んでも自分たちの関係を公に出来ず真相にも近づけないようにするためだろうとは思うが、どう見ていても「でも不倫ですからね」と冷めてしまうのが良くない。また、真相に全く近づけないわけでもなく、島の人たちや弁護士はエイミーに対して好意的な態度を見せる。そしてあろうことか、エドの娘すらもエイミーを受け入れるのだ。そりゃあないだろう。自分と同い年の女に入れあげる父親と、その不倫相手を、死後であっても許せるだろうかと思うと難しい。娘は「自分はこんなに誰かに一生懸命愛されるかどうかって言ったらそんなことないから、貴女が羨ましい」とかなんとか言っていたが、ちょっと都合良すぎ&恋愛至上主義的すぎるんじゃありませんかね。

ツイートを貼ろう。

言いたいことはこれに尽きる。あとは、エイミーが観劇中などに平気で携帯を鳴らす(メールチェックしない限り鳴り止まない着信音も不思議だ)のが不愉快である。

全体的にやっていることとしては『鑑定士と顔のない依頼人』に少しだけ似ている。行動の原動力が恨みか愛かの違いで、準備するのにとても時間がかかるやたら手の込んだ仕掛けを作ると言う点が。愛を操るというところも若干似ているか。愛を操るというのは、エドのストーカー的な「先回り」の仕方のことである。
「ほうら、僕の手の中で踊りなさい。僕には全てが解っていますからね。あの時話したあの一言を覚えているかい。僕が考えた通りに動くなら、僕は君のそばにいてあげるよ」
……こう書くと『鑑定士と顔のない依頼人』とほぼ同じになる。ドナルド・サザーランドも、ジェフリー・ラッシュに対して上みたいな感じで接していたフシがある(思い通りに動かれてしまうと自分もガッカリっていうところが違うが)。なぜ『ある天文学者の恋文』は気持ち悪くなってしまうのか。それは、ドナルド・サザーランドはジェフリー・ラッシュと対等な関係になりたいと願っていたのに対し、エドはエイミーを支配下に置こうとしているように見えるからだろう。年齢が離れていることもそうだ。これが老夫婦の話であったら、ここまで気持ち悪くはならない。

とはいえ良いところもある。それはエイミーがスタントマンの仕事をしており、時々挟み込まれる撮影シーンによって「動き」がつくところ。ともすれば退屈なルックになりそうな話に、「動き」をつけることによって、絵の面白さを入れてある。エイミーがスタントマンをやっている理由も物語に組み込まれている。褒めるとしたらそれくらいか。期待していただけに残念だ。

ところで、そろそろタイトルと見出しにポエム書くのをやめたい。やめないだろうが、やめたいという気持ちはある。

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