セッション/お前を認めるわけにはいかない、あんたに認めて欲しくはない

セッション

セッションWhiplash/監督:デイミアン・チャゼル/2014年/アメリカ


そこにあるのは「関係」でなく、場を支配するものが「何」なのか、だけ。


TOHOシネマズ六本木 スクリーン2 F-13で鑑賞。
事前情報としては、ドラムでスゴイ。ってことと、町山智浩さんと菊地成孔さんがなんかモメてる? みたいなことしか知りません。あと、アカデミー賞の、なにかをとった。なにかを。
そして、いつ見ようと思っても、チケット取ろうとするといつも満席で困った。

セッション

あらすじ:ドラムでスパルタです。

19歳のジャズドラマー、ニーマン(マイルズ・テラー)は、音楽学校いち厳しい指揮者フレッチャー(J・K・シモンズ)に鍛えられてちょっと泣いたりします。

ネタバレはありません。
ないと思います。多少は、もしかしたら……。


おすすめ
ポイント
修行シーンがあるとアガるわたくしとしては、ほぼ全編にわたって修行シーンで元気があってよろしい! あと、映画で見るぶんには大好きなシーンがあるので素晴らしいとおもいます。
町山智浩さんと菊地成孔さんがなんかモメてる? みたいな件に関しては、わたしは興味が無いので読んでいないです。あと、わたし音楽ぜんぜんわからないので、ジャズとかわからないので、わからないことに関してはいつもどおりのスタンスで。

セッション

おもしろいな、と思ったのは、ニーマンが彼女に「やりたいこととかないの?」「やりたいことがあって大学入ったんでしょ?」って聞くところですね。

めっちゃ聞くしめっちゃ不思議そうな顔するけど、この人べつに彼女をバカにしているのではなくて、「やりたいことがないままに、なんとなく日々を過ごしているひと」というのが、あまりにも自分の価値観から外れすぎていて、なんだこの人は? どういうことなんだ? って、しつこくなってしまっただけなんですよね。


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一方で、フレッチャーから「お前には、音楽をやる理由があるんだろ?」って聞かれたとき、「はいっ、ぼくには、音楽をやる理由があります!」って、まあね、フレッチャー、具体的な返答を求めていたわけではないにせよ、オウム返ししちゃった。って思いましたね。

ニーマンは明確に、どこそこに所属したいというのがあるわけじゃあないんですね。「偉大になりたい」、漠然としています、そりゃ彼女も「無理」とか言うわけです。親戚もバカにしてくるわけです。あのシーンは、ほんとね、周囲のひとと価値観が違うとしんどいよなあっていうの、何かに没頭している人だったら、みんな、これはつらいって思うんじゃないかしら。


セッション

フレッチャーとニーマンの関係については、教える者と教わる者との立場というのはあるにせよ、演奏の場を仕切っているのは音そのものであって、そこに本人たちすら介在できないんですよね。

フレッチャーだって、言ってましたけど、潰そうとしてああいうことをしているわけじゃない、だから終盤の一言だって、仕返しとかじゃないわけですよ、あれがフレッチャーのやり方なの。あの一言でニーマンに緊張が走るわけでしょう。

その次の指示にしても、同じことで、彼にとってニーマンを指導できるチャンスはあの場所が最後だからさ、全部ぶち壊しになる覚悟でもって、出なかったはずの芽を出そうとしているんだよね。


なんでこんなことを書くのかというと、わたし普段は映画が終わったあと、すぐにイヤフォンしてまわりの音を遮断しているんですが、今回周りの人の声がいろいろ聞こえてしまってね、あれは恥をかかせるためだったとか、最後まで悪人だったとかいうのが。それで、ええっ! 逆じゃない? って思ったの。一度そうやって思っちゃうと、書きたくなっちゃうからさ、ごめん。わたしが常にひとりで映画を見るのも、映画が終わった瞬間の、他の人の感想はあんまり聞きたくないからなんだよね。いったん、自分の中で処理したいんだ。

ところで、おそらくこの映画を見たみなさんが書いてらっしゃるであろう「自分が経験した、厳しい先生の話」、わたしも書くよ。高校のときの現代文の先生ですね。手や物が飛んでくることはありませんでしたが、口調はとにかく厳しかった。毎回授業前に小テストがあって、点数取れないと職員室まで越させて、ひとりずつ口頭で再テストなの。すっごい並んでたね。テスト開始の合図より前にシャープペンシル触った生徒は即失格にされてました。先生だって休憩時間だろうに、それを削ってまで、めんどくさいであろう再テストやるとか、今思うと良い先生なんですよね。たまたまわたしは現代文が得意な方だったため、怖いねえ程度で済んでしまいました。ゆえに、かどうかは知りませんが、現状の文章力・読解力・語彙などがこのレベルどまり、っていう残念さがあります。先生、わたしの芽は出なかったよ……。

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  • 佐藤秀の徒然幻視録
  • 2015/04/23 10:22 PM
名門音楽学校での狂気じみたレッスン、そして、その後の生徒と教師の確執を描く。 原題の『Whiplash』は、元々は曲名なんですね。なるほど。その曲が、アンドリューとフレッチャーの接点にもなるのですから、そうかと言う感じもします。邦題もそれで良かったのではない
  • 勝手に映画評
  • 2015/04/23 10:40 PM
セッション(2014 アメリカ) 原題   WHIPLASH 監督   デイミアン・チャゼル 脚本   デイミアン・チャゼル 撮影   シャロン・メール 編集   トム・クロス 音楽   ジャスティン・ハーウィッツ 音楽監修 アンディ・ロス 出演   マイルズ・
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正直、ここまで面白いとは思わなんだ。 体育会系教師 vs 弟子 のバトル、という構造を聞いただけで、よくある予定調和の物語を想像していたので。 これでやっと、なぜアカデミー賞で5部門にノミネートされ、それも「作品賞」「脚色賞」含む、というのに、ナットク
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  • 2017/02/28 10:48 PM
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