映画泥棒と石を投げる者、映画鑑賞時のマナーについて考えていたら混乱してきた話をします

ワイルド・スピード SKY MISSION』劇場鑑賞時に起きたこと


ほんとうは『ワイルド・スピード SKY MISSION』の感想を書くつもりでいましたが、いろいろありまして考えこんでしまったので、書き留めておこうと思います。

まず、3つの事例を挙げます。誰が正しい/正しくないのか、判断をしてみてください。
状況の詳細は後で書きます。

  1. 後ろの席から蹴られたので注意した。そのあと、隣が席を揺らすので注意した。
  2. 隣の席の人が物を食べる音がうるさかったので、注意した。
  3. 隣の団体が騒いでいたが、注意しなかった。
ワイルド・スピード SKY MISSION』の感想に書きますが、わたしはこのシリーズがとても好きで絶対に泣いてしまうとわかっていたため、両隣に迷惑をかけてしまうだろう、それならば本編が始まる前に一言でいいから謝っておいたほうがいいのではないか、と思っていました。

映画が始まると、隣の二人組はずっと話をしており、反対隣の二人組はスクリーンをスマートフォンで撮っていました。その二人組の、もう1席隣の人は、映画が始まる前から終わるまでゲームをしていました。

わたしは一切注意をしませんでした。その理由は以下になります。

  • 二人組はアジア系外国人で彼らの言語が理解できずノイズとしてスルー出来たから。
  • 映画館で盗撮している人を初めて見たため、どうしたらいいのか、わからなかったから。
  • ゲームをしていた人までの距離が遠かったから。

しかし、それより大きな理由は以下になります。

  • それらの行為は迷惑/犯罪であると言っても理解されないと思ったから。
  • わたし自身が大声を上げて泣いてしまったため、彼ら/彼女らにも迷惑をかけただろうから。
  • わたしがどれだけこの映画を楽しみにしていたか、他の人には関係がないことだから。
  • 人に注意をすることで自分の集中が映画からそれるのは嫌だったから。

本当は注意したほうが良かったのだろうと、今は思います。
アジア系外国人の話す言語がわたしにはわからなくても、英語音声日本語字幕の映画を見に来ているひとたちなのだし、英語か日本語で話せば理解出来るはずだから。
スマートフォンの光が迷惑であることは、丁寧に「お願い」をすれば、わかってくれる人が多いから。
盗撮していることは、自分がどう言ったらいいのかわからなくても、スタッフに報告すれば、やめてもらえる「はず」だから(これについては後述します)。

本当に本当に楽しみにしていて、ポール・ウォーカーとヴィン・ディーゼルのことを考えるだけで涙ぐむ日々が続いていて、仕事がとても忙しくて、でも絶対に初日に見たかったので頑張って仕事を片付けて、劇場に向かうときには緊張で手が震えて、それくらい、楽しみにしていたのに、ずっと我慢をしてしまいました。映画が終わったときには、ラストシーンでの悲しさに加えて、悔しさがこみ上げてきて、観客全員が退出した劇場で、ひとり号泣していました。もう一度見れば良い、もともと何度か見る予定だったし、また見れば良いんだ、とどうにか納得しようとしましたが、ここからわたしは完全に混乱していきました。

NO MORE 映画泥棒』のキャラクター化と広告効果


盗撮は明らかに犯罪行為です。『NO MORE 映画泥棒』、必ず本編前に流れます。
しかし、もはや効果がないのでは、とも思うのです。「映画館に行こう!」実行委員会が、啓発のために、キャッチーなマナー広告を作り、認知させようとしていることは理解できます。

ただ、コンテンツ化してしまっているな、映画泥棒をテレビに出してしまったことは、失敗だったのはないかな、と思います。日本人はキャラクターものを好みます。映画泥棒がテレビで認知されキャラクター化し、グッズなども販売されたことにより、映画館で映画泥棒が流れても、その本来の内容より「これ、テレビで見た!」と思われてしまうのではないかと。

注意された=怒られた、と感じてしまう人


盗撮していることは、スタッフに報告すれば、やめてもらえる『はず』」の「はず」を強調したのは、以前、このようなことがあったからです。

それは、映画館ではなく、ダニー・エルフマンのコンサートで起きました。コンサートも盗撮はNGです。
前の席に座っていた団体が、ずっと舞台と客席を撮影していました。耐えかねたわたしは、コンサートが始まる前と休憩時間にスタッフのところへ行き、注意するように頼みました。しかしその団体は、注意されたあと「怒られちゃった」「目ぇつけられた」「(スタッフが)こっち来た、また怒られるから逃げよう」と笑いながら、盗撮をやめることはありませんでした。なぜ、やってはいけないことなのか、わからないんだろう、撮るのが楽しかったんだろう、だから、注意されてもやめないし、笑っているんだろう。

そういう経験もあり、盗撮に対して注意をしなかったのです。列ど真ん中の席に座っていたこともあって動けず、スタッフへ報告しに行くことも出来ませんでした。映画館で、こちらがいくら丁寧に「お願い」をしても、相手が「怒られた」と感じ、イラッとしてしまったら、映画を見ている時間中、隣の人と微妙に険悪なムードが漂ってしまう、お互い「隣の人のせいで映画を楽しめなかった」という思い出だけ残してしまう。

ただ、この出来事のことをツイートしていたら、劇場関係者の方からリプライを頂いたので「その人達は、予告から撮影していたんです」と答えたところ、「それは完全にアウトですから、スタッフへ報告してくれれば、カメラを起動している人はしょっぴきますし、席が空いていれば移動させてもらえると思いますよ」とおっしゃってくださったので、今後同じようなことがあったら、そのようにしようと思いました。

犯罪行為と、石を投げる者


著作権/肖像権に関しては、わたしは他人のことを糾弾できる人間ではありません。このブログにも画像をたくさん貼っていますし、Twitterなどのアイコンはジュディ・ガーランドです。わたしも犯罪を犯している。
そして、これらは、今後もやめるつもりはありません。そんな人間が、盗撮している人に対して、注意していいものなのかどうか。

でもそうすると、迷惑/犯罪行為に対して注意することが出来るひとは、常に誰にも迷惑をかけず、法を厳守し、完全にクリーンなひとしかいないのではないか、そんな人はいるのだろうか、これはキリストが言ったとされる「この中で罪のない者が最初に彼女に石を投げなさい」になってしまうじゃないかと思ってしまい、考えがまとまらなくなりました。

しかし良く考えると、あの状況下で隣の人に注意できる人間はわたししかいなかった。後ろの席の人からもスマートフォンの光は見えたはず、それで後ろの席の人が迷惑したことを考えれば、わたしが隣に注意するべきであった。わたしは、自分が注意をしなかったことの理由を、自分の気持ちの問題だけで考えてしまっていた。周囲のひとたちのことを考えて、自分が行動しなければいけなかったのに。

3つの事例の詳細


最初に書いた、3つの事例の状況について詳細を書きます。

  1. 後ろの席から蹴られたので注意した。そのあと、隣が席を揺らすので注意した。
    これはわたしの身に起きたことです。隣の席の人が、後ろに向かって2度「蹴るな!」「蹴るなって言ったでしょ!」と注意しました。後ろの人は「蹴ってません」「蹴ってないって言ったでしょう!」と反論していました。わたしはそのあと、おしりが痛くなって来たので座り直したところ、隣の人から太ももを叩かれ「お前、動くな!」と言われました。

  2. 隣の席の人が物を食べる音がうるさかったので、注意した。
    これは以前Twitterで見かけたことです。「ガムを噛んでいる音が気に障ったので注意をした」と、その人はツイートしていました。持ち込み飲食が禁止されている映画館だったのかどうかは、わかりません。禁止されている劇場でも、ガムはOKなのかNGなのか、わかりません。

  3. 隣の団体が騒いでいたが、注意しなかった。
    これは、何度かわたしが経験していることです。最近では『ミュータント・タートルズ』『シン・シティ 復讐の女神』でありました。隣の団体が「スゲー!」「おおー」「かっけえ」などと言いあっていましたが、特に注意はしませんでした。それは映画を見て泣いたり笑ったり驚いて思わず声が出るのと同じような、自然な感情の発露だと思ったし、とても楽しそうだったからです。
    ただ、だいぶ前に何かの映画を見ていたとき、隣の二人組片方が、相手に全てのシーンの解説をしていたときには、しゃべるのをやめてくれるようお願いしました。

もう一度、誰が正しい/正しくないのか、判断をしてみてください。
そもそも、正しさというのは、ないのかもしれないです。

映画鑑賞時のマナーと、映画鑑賞は楽しいものであって欲しいという思い


わたしは、映画鑑賞時の他人のマナーに対して、さほど厳しく考えているわけではありません。
映画館にはいろんな人が来るし、マナーが悪くてもガラガラで劇場が潰れていくよりは、まだいいのかなあとも思ってしまいます。嫌な思いをしたら、あとでブーブーと文句をツイートしてしまうことはあります。
ある程度までは、諦めもあると思います。

スマートフォンの光だけは本当に迷惑なので、切ってもらうようお願いはします。しゃべることは、上に書いたとおり、内容によります。席を蹴られても、たぶんこれは足を組み替えたときに当たってしまっただけだな、と思うようにしています。あまり、意図的に蹴るひとはいないのではないかなと。

いい子ぶっている、と思われてしまったら不本意ですが、わたし自身は最低限のマナーを守っています。

常にひとりで映画館に行くためしゃべる相手はいない、スマートフォンは劇場が明るくなるまでバッグから取り出さない、体勢を変えずに済むような座り方をする、ものを食べながら映画を見るのは気が散るので、しない。
それから、これはマナーとは違いますが、パソコンで映画を見るのが好きではないため、違法ダウンロードをしたことはありません。どこで出来るのかも知りません。

わたしは映画が好きですから、楽しく見たいという気持ちがもちろんあります。
傲慢かもしれませんが、他の人にとっても、楽しいものであって欲しいと思っています。

わたしが好きなマナー広告、たしかユナイテッド・シネマグループだと思うのですが、「これから、ここにいるみんなで映画を見ます」というセリフがあります。このセリフにどれだけの効果があるかは、わかりませんが、「みんなで見るんだよ」っていうのがね、いいなって。
映画館は映画を楽しく鑑賞出来る場所だよ、他の人も、その場に居るんだよ、というのを、もう少しだけでいいから、わかってくれる人が増えたらいいなあ、と思います。

迷惑行為と犯罪行為をごっちゃにして書いてしまいました、まとまっていませんが、終わります。
ワイルド・スピード SKY MISSION』の感想は、もう一度鑑賞してから書きます。

JUGEMテーマ:映画
この記事のトラックバックURL

※記事の内容に関係のないトラックバックは削除する場合があります。
※トラックバックの反映には時間がかかる場合があります。
※リンクのないトラックバックは反映されません。

トラックバック
おじいちゃん映画
記事検索

現在1016件の記事があります。

最近の記事
週間人気記事ランキング
ブログパーツ
プロフィール
ナイトウミノワ

ナイトウミノワ

twitter flickr facebook instagram

映画と球体関節人形が好き。SF映画とコメディ映画、アクション映画、おじいちゃん俳優好き。

カテゴリ
RSS
ブログの内容を気に入って頂けましたら、RSSリーダーの登録をよろしくお願いします。
RSS
おすすめ映画
月別アーカイブ
リンク
その他
無料ブログ作成サービス JUGEM