エクソダス:神と王Exodus:Gods and Kings/監督:リドリー・スコット/2014年/アメリカ
そしてリドリー・スコットの半端なさが遺憾なく発揮されております。
ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン3、I-16。2D字幕。
ポスター程度の情報しか入れておらず(監督も出演者も誰なのか知らなかった)、あまりにも仕事が忙しすぎるためスルー予定でしたが、なんとなくTwitterで「『エクソダス』見るか迷ってる」的なことを書いたところ、公式アカウントより「見に来てくれ」みたいなキャラ設定リプライを頂き、レイティングを聞いたところ「ジェネラルです」「血は出ますか」「出ます」とキャラ設定を捨ててくれたやりとりがありまして、じゃあ見るか、と軽い気持ちでチケット取ったあと160分もあることに気づき、わあ…となりつつですね、行きました。前置き長い。
あらすじ:人間が争ってて神様がドシャーンってやります。
モーゼ(クリスチャン・ベール)はラムセス(ジョエル・エドガートン)とモメて国を追放されたんだけど、神様見ちゃって奴隷解放に向かいました。
※ネタバレしています。わたしはチャールトン・ヘストンの「十戒」を見ておらず、また宗教絡み、特に聖書に関しては幼少期の経験により回避しているため、基本的な話の内容は知らないんです。ざっくりと「モーゼは海を割った」程度は知っています。
ですから、一般的にこの物語についてどの程度の認知度なのかはわからないので、どこまで書いたらネタバレなのかも定かではないです。みなさん知ってるものとして書きます。前置き長い。
- おすすめ
ポイント - ポスターや宣伝でちょっと損してると思います。IMAXで見れば良かったです。とにかく絵がすごい。おすすめです。
スケール感が半端ないですね。撮影きれいです、絵が気持ちいい。空撮が素晴らしいですね。セットもすごいし、エキストラや動物の数も半端ない。ビッグバジェットで実績ある監督の力を見せつけられた感あります。
実際いくらかかっているのかは調べていないですが、そうとうかかっているでしょう、これ。もちろんね、お金かけずに面白い映画を撮ることは出来ます。が、お金があるとここまで出来るよ、とも思います。
CGに関しては、わたしはね、もう、最近の出来の良い映画は本物とCGの区別がつかないです。
何度か言っていることですが、CGは魔法ではない、CGだからって簡単になんでも出来るわけではない。人の手がかかっているものだし。ビジュアルエフェクトのスタッフ人数すごかったですね。
さきにも書きましたが、わたしは話を知らなかったために、最初の方は「兄弟対決となるのですな、『マイティ・ソー』みたいな感じですかね」などと思っていましたが、神様が出てきたあたりから状況が一変し、面白さが倍増しておりました。初登場シーンいいですね、すごくいい。
ワニがわっしゃわっしゃ出てきて(最初の一撃は「ジョーズ」かと思った笑った)血がドバー、からの一連のディザスターっぷり、たまらんですね。
そっか、わたしディザスター映画好きだから、よけい、この映画を良いと思ったのかもしれないです。
そして神様本気出してきたあたりから、え、なにしてんだよ! 神、やりすぎだよ! モーゼも『ちょっと待ってそれはいくらなんでも酷すぎる』って言ってるのにガン切れしてきて、神…神お前…そのキレ方、子供か!
関わった人間全員が『ほんっともう疲れたし勘弁して下さい』ってなってるのよね。さっさと退場した王様(ジョン・タトゥーロ)と、いつの間にか消えていたお母さん(シガニー・ウィーバー)はラッキーでしたな。タトゥーロが退場しなかったら、あんなことにはならなかっただろうが…。
ジョン・タトゥーロとシガニー・ウィーバーが夫婦って組み合わせ、面白いね。
長い映画なので、疲れていたし途中寝てしまうかなと思っていましたが、まったくそんなことはなく、むしろ今年に入ってからの仕事の疲れが一気に吹き飛びました。ありがとうリドリー・スコット。そして「トニー・スコットに捧ぐ」って出てきたときは涙が…。わたし涙もろいのでね。
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by G-Tools , 2015/04/13