オール・ユー・ニード・イズ・キルEdge of Tomorrow/監督:ダグ・リーマン/2014年/アメリカ
繰り返せ、死ぬこと自体は怖くない
丸の内ピカデリーシアター1、T-18 3D字幕で鑑賞。原作は未読です。漫画も読んでないです。
「
ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」以来の映画館でトム・クルーズです。
去年「
オブリビオン」スルーしちゃったんだよね。
あらすじ:死ぬと戻ります。
ウィリアム・ケイジ少佐(トム・クルーズ)は、気づいたら手錠かけられてて、気づいたら死んでて、気づいたらまた手錠かけられてました。
※ネタバレはありません。
- おすすめ
ポイント - 悲壮感のない死って面白くなりますね。トム様はわたし久しぶりに見たのですが、年を取らないのか? なんでしょうこの人はもう、トム・クルーズっていう種類の生き物なのか。
最初のうちの予告に『This is not the Earth』って機械音声入っているやつがあった気がするんですけど、本編になかったですね。ですよね? あの音声が気に入っていたのにな〜。
前半はちょいちょいコメディ要素が入っていて、全裸デブが毎度潰されるところとか、2回目のときにトムが口をテープで留められちゃってるとか、交通事故死とかね。わたし交通事故シーン好きなんですよね〜。
ああいうこまごました部分で、死んでループするっていう設定の悲壮感のなさを、まず出してきているんじゃないかと思うんですよ。
トムは何度死んだのか知りませんが、リタ(エミリー・ブラント)と知り合ってからのリセット回数てかなりだと思うのよね。
そこにいちいち命の重みみたいなもんをぶら下げてきたら、見てる方も疲れますから、ゲーム感覚、まさにこれ。死ぬって大変なことですけど、リタにとってはリセットでしかないわけで。トムもわかってるから特に抵抗はせず。
『わっちょっと待ってよ』っていうのはあるし、それは面白味なのでね。
ヘリコプターのシーンはぐっと来ましたね。
リタに『何度目だ』と聞かれて答えない。そうとう何度もやったのでしょう。それでもダメだった、このままでは今回もダメかもしれない、聞き入れてくれないなら仕方ない。もう一度やるから、その時にはうまくいくようにがんばります。
っていうトムの気持ちはあの場所に入った時からあっただろうに、リタは『疲れたし痛いからリセットしていい?』って言ってるの、このギャップ。この気軽さ。
トム・クルーズはたまに顔面を崩壊させる(「
バニラ・スカイ」「
マイノリティ・リポート」顔面崩壊はしていないが全体的に大変なことになっている「
トロピック・サンダー」など)ときがあるなと思っていて、今回もね、崩壊してた。わたしあれ、トムが望んでそうしているのだとしたら、なにか自分のルックスに対する、常人にはうかがい知ることの出来ない葛藤のようなものがあるのではないかと思っております。思い込みだよ。
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