恋するリベラーチェ/恋人同士は口約束

恋するリベラーチェ/Behind the Candelabra

恋するリベラーチェBehind the Candelabra/監督:スティーブン・ソダーバーグ/2013年/アメリカ


毛皮と宝石では、隠せないものがある。


新宿ピカデリースクリーン10で鑑賞。小さいスクリーンなのでB列で。面白いと聞いてはいたものの、レイトのみだったため時間が合わないのでスルーになっちゃうかなと思っていたら、今週から急に上映時間が19時台になり、ひゃっほーいと見に行きました。

恋するリベラーチェ/Behind the Candelabra

あらすじ:超有名ピアニストが若者と恋に落ちます。

ド派手な超有名ピアニスト、リベラーチェ(マイケル・ダグラス)は、金髪の青年スコット・ソーソン(マット・デイモン)を口説き落とす。リベラーチェが孤独な人間だと知ったスコットは、リベラーチェの”秘書”として住み込みで暮らすのだが…。

ネタバレはありません。

マット・デイモンは実年齢43歳なんですけれど、スコットとリベラーチェが出会ったとき、スコットは10代だったんですね。最初にマット・デイモンが出てきたとき、あまりにも顔がつるつるぴかぴかしていて、しかも自然なものだから、あれ、この人いくつだったっけ? ってなりました。すごいです。


おすすめ
ポイント
特殊メイクすごいです。手術シーンあります。生涯のパートナーというのはどういう関係であることがベストなのかなあと考えましたね。
恋するリベラーチェ/Behind the Candelabra

決まった口説き方をするひとはいて、これをやれば相手は落ちるっていうのがわかっている。リベラーチェの場合は、金と同情なんだけれども、金はともかくとしてですね、相手の同情を引くのって、よくあることじゃないですか? 僕はさみしい人間なんだ、誰といても孤独なんだ、こんな生活をしていても。

いや、誰しも、どんな生活をしていても、孤独であることに変わりはないのです。そしてそれは人生においてとても重大な問題になるんですよね、最終的には。

自分の孤独を埋めるために、誰かを利用してもいいのか。それがたとえ恋愛であったとしても。


恋するリベラーチェ/Behind the Candelabra

わたしは最初、リベラーチェに対して良い感情を抱けなかったのです。彼の楽屋に初めてスコットが入ったときの、リベラーチェの弟子の態度を見て、あ、リベラーチェは『同じ過ちを繰り返す』人なのかなと。そしてスコットに対してもその過ちを犯すのかなと、思ったんですね。スコットが気の毒なことになるのではないかと。

しかし、リベラーチェにとってとても大切な人が亡くなったとき、彼がスコットに「これで自由になれた」とポツリと漏らす、その一言で、ああ、本当にスコットを信頼していて、愛していて、一生面倒を見たいと言ったのはただの口説き文句ではなかったのだな、と思いましたね。誰にも言えないことを言える相手、というのは、そうそういるものではありませんから。


夫婦同然である」ということと、「法的に夫婦である」ことの間には、大きな隔たりがあります。結婚なんて紙切れ一枚だ、愛があれば充分なのだと言えるのは、ふたりがうまくいっているときだけでしょう。ダメになった時のことを考えてから恋に落ちる人はいません。

愛をささやきあい、ずっと離さないと誓っても、悲しいことに、それをおおやけに証明できるのは、「ただの紙切れ」なのです。愛はいつも残酷で、ふたりの間だけで育ち、ちょっとしたきっかけで終わってゆく。

優しくしてもらったのが久しぶりだったから」とスコットが涙をこぼすシーンで、わたしも同じように涙をこぼしました。顔を合わせればけんかになり、お互いに対するおもいやりが薄れていっているように感じてしまう。相手が居てくれないとダメなのに、居たら居たでイライラする。やさしくできない、してもらえない。かつて燃え盛った愛の炎は、気づけばグズグズとした燃えかすになっている。それでも、完全に消えてはいない。この燃えかすに、もう一度火をつけることができるのならば。

本当に自分が愛していたのは誰なのか、わたしにも解る日が、きっといつか来るのでしょう。

恋するリベラーチェ/Behind the Candelabra

さて、おすすめにも書きましたが、とにかく特殊メイクがすごいです。マット・デイモンもそうですが、整形外科医のロブ・ロウはね、完全に整形顔。すごい。そうとういろんなところをテープで引っ張ったみたいです。

imdbのトリビアに書いてありましたが、実在のスコットは、今回の映画化でもらったギャランティーを、2ヶ月ですべて宝石と車に費やしたそうで、ははは、そうでなくっちゃね、と思いましたね。リベラーチェがああいうひとだったのだから、パーッと使うのが正解なんだと思います。


photo
恋するリベラーチェ Blu-ray
TCエンタテインメント 2014-06-04
評価

by G-Tools , 2014/03/20

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  • 2013/12/02 5:30 PM
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  • ノラネコの呑んで観るシネマ
  • 2013/12/04 12:47 AM
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