スピルバーグの話をしよう - アンケート結果発表します

<div class=jugem_theme>JUGEMテーマ:<a href=http://jugem.jp/theme/c169/24/ target=_blank>映画</a></div>  スティーブン・スピルバーグ
2/20から実施しておりましたスピルバーグに関するアンケート、のべ189人の方にご協力いただきとても嬉しいです。コメントも、みなさまたくさん書いてくださってとっても楽しかったです。本当にありがとうございました! というわけで、結果発表をいたしますね。

アンケート結果は、集計しない状態でhtmlにしたものと、PDFにしたものをアップしておりますので、ぜひご覧になってください。載せきれなかった熱いコメントがたくさんありますよ!


スティーブン・スピルバーグは好きですか?


スピルバーグの話をしよう

あえて「スピルバーグ作品が好きかどうか」ではなく、「スピルバーグ本人が好きかどうか」について聞いてみました。

好きな方が多いだろうなーとは思っていましたが、どちらでもないという方も3割ちかくいらっしゃいました。また、嫌いという回答の方も、好きな作品のほうには「この作品だけは好き」と書かれている方ばかりでしたね。ほんとにまったく全部嫌いということはないのかも。

頂いたコメントを抜粋して紹介します。ちなみにわたしがスピルバーグを好きな理由は、エントリの一番下に書いてあります。
緑色の字はわたしからのコメントです。


好き
  • 色々社会派的な思いもあるし、そういう仕事をしたいのに、何だかんだで古巣のアクションやスペクタクルの方が得意だしそういう要素も入れたくて、作品がとっ散らかっちゃうところ。しかもそれが作品の魅力を図らずも増しているところ。さらに、妙なサービス精神があり、シリアスな劇なのに笑わせシーンとかを挟んじゃうところ。

  • 1人の人間の中にいろんな人格が存在するから。褒められたいスピ(カラーパープル、シンドラーのリスト等)、儲けたいスピ(インディー、ジュラシック等)、ダークなスピ(AI、プライベート・ライアン等)、背伸びするスピ(オールウェイズ、ミュンヘン等)…24人くらいの映画人格を兼ね備えた唯一無二の監督。

  • 世代的にスピルバーグ直撃なので、子どものときから自然に刷り込まれてました。映画界の良心のように言われてるけど、作品には必ずグロ描写や不謹慎なところがあってそこが好きです。あと女に興味なさそうなところも。


嫌い
  • 初めてスピさんを意識したのがジュラシックパーク1なんですが、この人の作品に出てくる子供の描かれ方とエンタメ性を重視しすぎる作風と器用な演出が嫌いです。あと女性の趣味が悪そう。フックのティンカーベル役がジュリアロバーツはないわー…ないわ…。(※わたしもあれはないと思います笑)

  • 『嫌い』と『どちらでもない』の中間くらいなのですが、
    ○キャラクターもストーリーも画面も、なんかすべてが、もさっとして野暮ったいところ。
    ○キャストに、毎度なぜかドキドキする娘さんがいない。
    ○捻りとか知性とか、あんまり感じられない、ちょっと詰めが甘いストーリーばかり。

    いつも、全体的にどんくさいセンスだなぁと感じるんですけど、そこそこ飽きずに観られるのは、実はすごい才能なのかもしれません。8割がた観てるし。
    あと、SFとファンタジー音痴の監督のひとりと思います。


どちらでもない
  • 映画によって好き嫌いがあるから。子役をそんなに大事にしないところは、ちょっと好感触ですが、大人のフルパワーの恐ろしさを見せつけすぎだとも思う。(※作品によって好き嫌いがあるのでどちらでもないという方は多かったですねー)

  • たまにジョージルーカスと間違う。スターウォーズ作ったっけ?とか。あとビルゲイツみたいな胡散臭さを感じる。好きっていう人の理由も嫌いっていう人の理由もどっちも納得できちゃうから私はスピルバーグなことそんなに好きでもないし嫌いでもないなぁと。


スティーブン・スピルバーグ監督作品で一番好きな長編映画はなんですか?


スピルバーグの話をしよう
意外にバラけましたね。「シンドラーのリスト」はもっと上位に来るかなと思っていました。
ちなみにわたしは一番好きなのが「宇宙戦争」、2位が「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」、3位は「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」です。

激突!(1971年)12人
  • だって…あれはシンプルにこわいよ。あとやはり「結局追っかけてきてたトラックの正体はわからない」ってのがね、しかも新人監督であの時代にやってるってのがね、嗚呼レベルが違うなあって。おもいました。いや今も思うのです。


続・激突!/カージャック(1974年)1人
  • ゴールディ・ホーン可愛い。適度に地味。人の気持ちの妙が面白い。
    …リスト見て10本くらいしか観ていないことに気づきました。


ジョーズ(1975年)21人
  • 小学生の頃 初めて劇場で観たスピルバーグ映画です。静岡出身なのですが普段は二本立てなのに「ジョーズ」は一本でした。チラシの裏には「悪魔の追跡」と二本立てと書いてあったのに、どんどん評判が上がるにつれいつの間にか一本立てに。わくわくして公開を待ち、同級生と並んで観て、死ぬほど恐がり、驚き、最後はスカッとして劇場を出る。その後は学校で映画がどれほど面白かったかを話す。サントラを買って聴く。もう一度観に行く。そんな思い出が一番鮮やかによみがえる映画です。スピルバーグの映画は新作でもそんな何かを期待させる力を持っているような気がします。タンタンは私には退屈でしたが。


未知との遭遇(1977年)14人
  • UFOが綺麗でとにかく美しい映画。家族愛なども押し付けでなくもっと大きな宇宙愛がテーマの稀有な映画。ほとんどのハリウッド映画がキリスト教的自然支配に基づきよだれを垂らしうなる暴力的なエイリアンを描いているのに対しこの映画はさしたる暴力もなくラストまで一気に盛り上げて大団円を迎える。こんな素晴らしい映画は全く珍しくて普遍的。100年後にも残る。


1941(1979年)2人
  • 「1941」だけは頭からラストまで全部好きです。超大作でスラップスティックを撮るという贅沢の極み。(※最初の設問で「スピルバーグは嫌い」と回答された方です)


レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年)12人
  • 「おんもしれええ!」って子供心にはっきり感じたのを覚えてます。
    外国人すごいな!(ハリウッド、という概念がなかった)と興奮しました。
    丸い石に追いかけられたりとか、なんでこんなの思いつくのーと
    ふとんに入ってからもしばらく寝られなかったです。


E.T.(1982年)17人
  • 空を飛べました。
    たぶん、当時一緒に劇場にいたみんなが空を飛べたんじゃないかなあ、と思いました。
    「アバター」では飛べませんでした。


インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年)13人
  • 映画好きになるきっかけになった作品なので。
    父親に頼んで近所のビデオレンタルでダビング(結構高かった)してもらって何度も繰り返して見ました。


カラーパープル(1985年)2人
  • カラーパープルが好き、というより、それ以外で見たことあるのはインディ・ジョーンズのシリーズのみ、それもすべてTVで吹き替えです。カラーパープルも、仕事場の必要で見ました。年間100本近く映画を観るようになって数年たちますが、なぜか食指が伸びない、そんな感じです。


太陽の帝国(1987年)6人
  • スピルバーグが
    「失った物はもう戻らない」
    というテーマで一番きっちり作っているから。
    主人公の何回にも渡る変名とその名前を捨てる過程、
    擬似父子関係からの決別。
    全部おもしろいです。
    THE喪の作業。

    日本人がそんな恐くないのも好きです。


インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年)10人
  • 普通だったらこれだけで一本映画を作りそうなのに、短時間に上手いこと凝縮したオープニングでのリバー・フェニックス演じるヤング・インディのビギニングなエピソードの数々。ショーン・コネリーの傘技のかっこおもしろさ。戦車の上で痛がり奮闘しながらも炸裂するインディの柔道。その傍らキャッキャッする二人のじぃじ。クライマックスの三つの試練の妙。上手い事まとめこまれたラスト。なにより、ハリソンさんとコネリーさんが親子と言う所(キャスティングー!)とそのやりとりに胸踊らされました。こんな事(キャスティングー!)が出来るのは、スピルバーグだからであり、インディ映画だからだと思うんです。まさに真骨頂。この企画のおかげで改めてちゃんと振り返ってみましたが、ホントに楽しい映画だなあ、と思いました。ありがとうございました。(※ショーン・コネリーいいよねー!)


オールウェイズ(1989年)2人
  • ラストシーンが切なくていい


フック(1991年)1人
  • フック船長がかわいい。恐竜も宇宙人も出ていないのが、今考えると新鮮。


ジュラシック・パーク(1993年)15人
  • 最後のT-REXの名前の書いたリボンがふわって降りてきてT-REXがバゴーン!って吼えるところがもうホントマジ最高だから。


シンドラーのリスト(1993年)6人
  • 自分の見せたいものを「観客が見たいものに勘違いさせる」映画だから。或いはスピルバーグが「過去の作品の意匠を模倣する側」から「模倣される側」に廻った作品だから。


プライベート・ライアン(1998年)15人
  • それまで個人的に眠くなるジャンルだった戦争ものに、スプラッターホラーに近い恐怖を付加し、「やってることはカッコいいけど絶対真似したくないし戦争行きたくない、けど見てる分にはすごい」という革命を起こした作品だと思うから。「プライベートライアン」以前と以降では戦争映画が完全に変わった。

  • あの時、新宿プラザの最前列で私もノルマンディー上陸したのだ。


A.I.(2001年)3人
  • 無垢な魂の美しさと怖さを同時に描いてる。人間の尊厳と残酷さをロボを通じて描いてる。
    昔、仕事仲間のちょっと年上の女性(映像業)にA.I.好きって言ったら、「あーーオトコノコ好きだよねぇ〜」って言われた。そうなんですか?(※ええ?そうなんですかね?)


マイノリティ・リポート(2002年)7人
  • プリコグ運搬時に完全に無駄な予言をするシーンがあり、スピルバーグさん特有のサービス精神を最も感じられたから。


キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年)5人
  • ディカプリオ演じる息子が、父親にピカピカ新車買ったりなんとかお金を使って昔の仲良かった頃の家族を取り戻そうとするんだけど、一度壊れたモノは戻らないので、その上手くいかない感じが好きでしたね。
    「母さんもよんで昔みたいにさ〜」とはしゃぐ息子にたいして、父親役のクリストファー・ウォーケンのやるせない表情とか。


ターミナル(2004年)3人
  • スピルバーグが唯一手がけた「普通の映画」で、しかも成功しているから。
    彼が唯一女優を色っぽく撮った作品でもある。


宇宙戦争(2005年)11人
  • 不謹慎極まりない発言ですが、侵略シーンの地獄絵図の描き方が芸術的。
    最初にトライポッドを倒したのが、日本人。しかも大阪人だったというエピソードがあって、大阪人も、ようやく世界で認められるようになったんだと感じました。

  • キレたトム・クルーズが窓にぶん投げたピーナッツバターパンが最高だからです。それとやっぱり、スピルバーグの大味なアクションが炸裂した「怪獣映画」という大好物ジャンルなのでw


ミュンヘン(2005年)10人
  • ポリティカル・スリラーの筈なのに、嫌みタップリのご馳走なので。ココまで正論と見せかけてその実、嫌みが言える監督はそうそういません。グロシーンにも手加減無し。


スピルバーグの話をしよう


全体的に思うのは、映画の原体験というかですね、「初めて映画館で見たから好き」「ものすごくショックを受けたから(トラウマになったから)好き」、という方が多いなーと。最初の設問での、スピルバーグが好き、という回答の方も、そういった意見がたいへん多かったなと思います。

スピルバーグらしさってけっこうとっちらかっていて、この人はほんとうに描きたいものってもしかしたらないのかな? と思うこともあるのです。妙なサービス精神の旺盛さ、というのはコメントでも指摘される方多かったですけれども、どうしてもヘンなシーン(シリアスなはずなのに笑えるシーン)を入れちゃうところとかが、ちぐはぐさでもあり魅力でもあると思うのです。だから、好きでも嫌いでもない、作品によって好き嫌いがある、という意見の方がいらっしゃるんでしょうし、その気持はとてもよくわかりますね。

たとえば、そもそも「E.T.」は『悪い宇宙人』の話として作る予定だったと聞きました。それがめぐりめぐってああいう映画になる、っていうことはですね、どーしてもこれがやりたい! ってのがなかったってことなんですよね。タランティーノやスコセッシほどにコアに映画オタク的なところも見られないですし。だからたぶん「ヒューゴの不思議な発明」をスピルバーグが撮っていたら、普通にわくわくする普通のアドベンチャー映画になっていたんじゃないかなっと思うんです、そんなカンジしませんか? 

ティム・バートンが抱えていたであろう、世間との隔絶というか、いじめられてつらかったよーみたいなものも、スピルバーグの作品にはあんまり現れていないわけですよ。ユダヤ人だからいじめられた、ということはありましょうけれども、映画にはあまり出ていない。せいぜい感じるのは、女と子供はあんまり好きじゃないっぽいところと、家族がイマイチうまく機能していないというくらいでね。

そういった、気がおかしい、ように見えるが、やっぱりどこかふつーなのかもしれないし、しかしどうしてもにじみ出てくるオカシイかんじ、つかみどころがあるようでないかんじ、それを映画として提出してしまうところが、わたしすごく好きですね。

ちなみに、「スピルバーグの映画にかならず出てくる顔」というものがありまして、これがたいへん興味深いものになっておりますので、明日、書きますね。そして、繰り返しになりますが、みなさまご協力ほんとうにありがとうございました!


アンケート結果は、集計しない状態でhtmlにしたものと、PDFにしたものをアップしておりますので、ぜひご覧になってください。載せきれなかった熱いコメントがたくさんありますよ!

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ジョーズJaws/監督:スティーヴン・スピルバーグ/1975年/アメリカ 「好きなスピルバーグ監督長編映画アンケート」で1位を獲った、 『ジョーズ』がとうとうブルーレイになるよ! …ちょっと盛りましたね。当ブログで以前開催した、『好きなスピルバーグ監督長編
  • 映画感想 * FRAGILE
  • 2012/08/21 11:19 AM
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