スピルバーグの話をしよう - スピルバーグ映画によく出てくる『顔』のこと

Spielberg Face
戦火の馬」予習のためスティーブン・スピルバーグ監督作品を見まくるスピルバーグ週間を開催しておりました。で、スピルバーグフェイスというものがあるよ、っていう動画を教えてもらいました。わたしそんなに英語わからないので聞き取れたところだけ紹介します(言っていないことも多少補足しています)。動画は下に貼りました。

Spielberg Face
スピルバーグ映画(監督作品だけでなく、製作の場合であっても)によく出てくる表情が「スピルバーグフェイス」です。目を見開き、一点を見つめて、すぐに言葉が出てこないという驚きと緊張感に満ちている表情です。そして、スピルバーグフェイスをカメラがクローズアップします。
見つめているものがエイリアンであったり(1977年「未知との遭遇」、1982年「E.T.」、2005年「宇宙戦争」など)、畏怖を感じさせる生き物であったり(1975年「ジョーズ」、1993年「ジュラシック・パーク」など)、それら以外にもショックを受けるような出来事(1998年「プライベート・ライアン」、2004年「ターミナル」、2011年「タンタンの冒険」など)といった、対象に対して登場人物が無条件に降伏してしまうような場合に使われてきました。「未知との遭遇」はスピルバーグフェイスの宝庫ですね。

Spielberg Face
もちろんこの表情とカメラワークはスピルバーグが始めたものではなく、1919年「散り行く花」、1928年「裁かるるジャンヌ・ダルク」、1942年「カサブランカ」などでも使われており、スピルバーグがこれらの作品の影響下にあったことをにおわせます。

Spielberg Face
2001年「A.I.」で、ハーレイ・ジョエル・オスメントはスピルバーグフェイスがデフォルトの状態です。これは他のスピルバーグフェイスと違い、明らかに人間性を感じさせません。そして、彼に感情が生まれるシーンでもスピルバーグフェイスが使われています。彼はほぼ全編にわたってスピルバーグフェイスで演じ続けます。

Spielberg Face
2001年アメリカ同時多発テロ事件後、スピルバーグフェイスに別の意味が込められました。登場人物の恐怖、PTSDの表現です。2005年「宇宙戦争」でのダコタ・ファニングは、自らの内面にある恐怖を示すためにスピルバーグフェイスをあらわします。また、2005年「ミュンヘン」では、過去のつらい経験(しかも他人の)を回想しながらのセックスシーン(どんなセックスだよっていうね…)でスピルバーグフェイスを見ることができます。これらは実際に目の前で起こっている出来事を目撃してあらわれるものではありません。

Spielberg Face
ちなみに2011年「トランスフォーマー/ダークサイドムーン」、2011年「スーパー8」などでもスピルバーグフェイスを見ることができます。ベイとエイブラムスはスピルバーグ魂を受け継いでいる…! のか…?
パイレーツ・オブ・カリビアン」、「ハリーポッター」(動画に入っていましたが、何作目かわからないです)などでもスピルバーグフェイスは使われています。スピルバーグ関係ないけど。もしかしたら影響を受けているのかもしれません。

スピルバーグフェイスの動画です。おもしろいのでぜひ。
(ちなみにキューブリックの場合は、目が据わっている表情が多いです。さらにタランティーノの場合は、見下ろしている図が多いです。スピルバーグフェイスの動画がいちばん出来が良いです)



キューブリックの場合。



タランティーノの場合。



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