「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」/いのちの重さ

「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」Schindlers List/Saving Private Ryan

シンドラーのリストSchindler's List/監督:スティーヴン・スピルバーグ/1993年/アメリカ

プライベート・ライアンSaving Private Ryan/監督:スティーブン・スピルバーグ/1998年/アメリカ


史実であれば、どれだけ凄惨な人体破壊描写をぶちこんでも良いとする。


戦火の馬」楽しみだな〜、楽しみですね〜、ということで、スティーブン・スピルバーグ監督作品鑑賞週間でございました。未見のものを中心に。

わたし、「シンドラーのリスト」と「プライベート・ライアン」は、同じフォルダに入れることにしました。『評価は高いらしいがいまいちぴんとこない、でもおもしろい』というね…。もうちょっと簡単にいえば『それほど熱狂的になれない』ってかんじかも。でもおもしろいんだよね〜。ということで今回は、2本いっぺんにさらっと書きます。ちなみに、「アミスタッド」と「カラーパープル」を黒人映画くくりで書こうかとも思っていたのですが、「アミスタッド」開始30分で寝てしまい挫折しました。

シンドラーのリスト/Schindlers List

この2作に共通するのは「命の重さ」ということで、戦争中、人がばんばん死んでいく、殺されていくなか、主人公たち(リーアム・ニーソントム・ハンクス)が、救える命を救おうとするんですよね。

リーアム・ニーソンは、虐殺を行う側でありつつもユダヤ人と仲良く(仲がいいわけじゃないんだけど…)している、中立な立場であるわけ。この人は人を殺さないからさ。わりとずっと、どこか部外者のような態度も見え隠れする。お金儲けだいじです! あとは知らん! ってかんじだが、実際どう思っているのかは、後半にならないと見えてこないんだな。


プライベート・ライアン/Saving Private Ryan

トム・ハンクスは、しょっぱなっから極限状態にあって、自身が生きるか死ぬかの瀬戸際にいる。ライアン(マット・デイモン)を救うことも、任務だからやる、というかんじ。彼の信条なりなんなりがあってのことではないわけ。

なにより、そもそもこのミッションが「ライアン君のお母さんが気の毒だから」っていうことで始まっているってあたりがさ。ちょう重要な人間だから国に還したい、とかじゃないんだね。そういう、「え、そんなの、どの兵士のお母さんだって、息子が戦争にとられちゃってたら気の毒だよ、なんでライアンだけ?」っていうのがさ、命の重みってなんだろうねえ、と思わせるのだろうなー。


シンドラーのリスト

シンドラーのリスト」のほうが表現や演出はシリアスだよね。わたしはリーアム・ニーソンが大好きだから、リーアムのおとうさんっぷり、リーアム父さんっぷりににやにやしてましたけれどもね。

プライベート・ライアン」は、ドリフみたいに壁がバターンって倒れたり、トム・ハンクスが仲間の喧嘩を止めるところがなんか可笑しかったりとか、ユーモアのあるシーンがいっぱいあるんだよね。アパム(ジェレミー・デイビス)がずっとおろおろしていてかわいらしいとかね。


プライベート・ライアン/Saving Private Ryan

それから、わたしはトム・ハンクスのことは特に好きでも何でもなく、むしろどうでもいい俳優と思っていたんですけれども(だってセクシーじゃないし…)、今回このひとの渾身の死に演技を見て心が震えました。
トム・ハンクスって、すごかったんだね…今までどうでもいいって思っててごめんね…(だってセクシーじゃないしさ…)。


この2作に共通しているもうひとつのことは、、史実を元にしていればどれだけ悲惨な殺し方をしていてもいいと思っているフシがあるってところ。もうそのへんは容赦がなさすぎて、ここまでやらんでも! って思うんだけれども、でも、そこがいいんだよね。そこまでやるのか! という悲惨な描写があってこそ、心に染み入るというものです。もしくは、スピルバーグがただ気のおかしい人でサービス精神が旺盛ということかもしれませんがそのへんはわからん。

いろいろな映画監督のインタビューが収録されているドキュメンタリーシリーズ「ザ・ディレクターズ」の「ザ・ディレクターズ スティーブン・スピルバーグ 」を見たところ、「シンドラーのリスト」について「この映画を撮るには人間的に成長する必要がある。何よりも親にならなければならない。原作に出会って3年目で子供が出来た。子供が生まれると作品の重要性がより増した」と言っていてですね、つまり、映画のために子供が必要だったというわけ?! え?! こ、このひと、ほんとどうかしているよ…!

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