永遠の僕たち/きれいに死にたい。

永遠の僕たち/Restless

永遠の僕たちRestless/監督:ガス・ヴァン・サント/2011年/アメリカ


加瀬亮が幽霊です。


ガス・ヴァン・サントは「エレファント」がぜんぜん合わなかったですが「ミルク」は見てみたいところです。あと「グッド・ウィル・ハンティング」も。とりあえず「永遠の僕たち」です。加瀬亮デニス・ホッパーの息子が出ているやつ。

永遠の僕たち/Restless

あらすじ:幽霊が見える少年とガンの少女が恋をします。

イーノック(ヘンリー・ホッパー)は他人の葬式に行くのが趣味の暗い少年です。ある日葬儀でアナベル(ミア・ワシコウスカ)という少女と知り合います。ちなみにイーノックはヒロシ(加瀬亮)という日本兵の幽霊が見えます。

ネタバレしています。詳しくストーリーを書いているわけではありませんが、ラストどうなるのかは解ってしまうと思います。


おすすめ
ポイント
おしゃれです。ほわほわしている。少女漫画のようです。
永遠の僕たち/Restless

時代背景が非常にあいまいで、まちがいなく現代ではないがどの時代なのか明確に特定できない感じですね。

ミア・ワシコウスカもヘンリー・ホッパーも常にこじゃれた服装をしていて、とくにミア・ワシコウスカは、おまえ10代なのに何着コート持っているんだよ…! って思いました。まあとにかくかわいらしい。彼女はガンだが、顔色もいいし体型も健康そうだし、唇なんかとってもきれいなピンク色なんです。うん。

ヘンリー・ホッパーはなにかと寝ぐせがついていて、ジャケットをいいかんじに気崩していたりする。うん。この小洒落感がね。いいんですけれど、なんかこう、繊細ぶっちゃって…と思わんでもない。わたしは10代の少年少女に興味がない(ときめかない)ですが、好きな人にはたまらないでしょう。性的な意味でなくて。


永遠の僕たち/Restless

小洒落感や空気感がなんとなく似ている映画でわたしが見たのは「わたしを離さないで」だけれども、あの映画には圧倒的な残酷さがあったんだなあ。「永遠の僕たち」は終始こじゃれっぱなしなので、どーしても鼻白んでしまう。

けれども、伝わってくるものはあるんですね。だから、なんだかなあちょっと綺麗すぎやしませんかと思いつつも、そこが欠点になって映画がおもしろくなくなっている、っていうわけじゃあないんですよね。そのへんは、うまいなあと思います。


永遠の僕たち/Restless

ミア・ワシコウスカは病気で生と死のぎりぎりのところにおり、ヘンリー・ホッパーは生きる気力がいまいちそがれている(ように見える)、加瀬亮は死んでいますけれど地上にとどまっているんですね。

彼らは3人とも、生と死のはざまでふわっふわしているわけです。水鳥が、空と陸と海を自由に行き来できるように、彼らも生と死を自由に行き来していたのかもしれません。

彼らは死に近いところにいるのに、死を非現実的なもの、どこか美しいものとして見たりもしているわけで、じゃあ本当に死を迎えようとするとき、果たしてそれはどのように描かれるのだろうか? というと、やっぱり美しいんですね。うーん。


永遠の僕たち/Restless

ぐっちゃぐっちゃになって死んだり、ものすごく苦しみぬいたり、腐り果ててから発見されたりを望む人ってあんまりいないと思う。だから、この映画はなにかとキレイすぎるけれども、ほんとはみんなキレイに死にたいって思ってるでしょ? ねー? って言われているような気にもなりました。そこがむずがゆいところでもあるんですけどもね。

ちなみに加瀬亮の英語はめちゃめちゃうまかったので、これからも海外作品にいっぱい出たらいいと思いました。すごく聞き取りやすいし、発音が自然だった。気負いがなくていいですね。


photo
永遠の僕たち コレクターズ・エディション [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2012-04-25
評価

by G-Tools , 2012/04/25

JUGEMテーマ:洋画
この記事のトラックバックURL

※記事の内容に関係のないトラックバックは削除する場合があります。
※トラックバックの反映には時間がかかる場合があります。
※リンクのないトラックバックは反映されません。

トラックバック
公式サイト。原題:Restless。ガス・ヴァン・サント監督、ヘンリー・ホッパー、ミア・ワシコウスカ、加瀬亮。元々は舞台劇だったという。同じガス・ヴァン・サント監督作品「パラノイ ...
  • 佐藤秀の徒然幻視録
  • 2011/12/27 9:34 PM
Restless - 映画ポスター - 27 x 40みずみずしい感性が光る異色の青春映画「永遠の僕たち」。死がテーマの物語だが最後には生きる希望へと至る。両親を交通事故で失い、自らも臨死体験を ...
  • 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
  • 2011/12/27 10:26 PM
年間ベストの季節です。今年はわたしにしては新作映画を多く見ているし、おもしろい映画も多かったので、ジャンル別にベストとワーストを選出してみました。ジャンルわけは当ブログのカテゴリに準じます。上半期のベストテンはこちら。 2011年上半期新作映画ベスト10
  • 映画感想 * FRAGILE
  • 2011/12/28 12:00 PM
永遠の僕たち ★★★★4.5 TOHOシネマズ シャンテ、シネマライズほか全国順次公開中 誰もがこんなふうに見送ることができたら… いのちというものをたくさん考えた年にふさわしい1本 デニス・ホッパーの愛息、ヘンリー・ホッパーと、 『キッズ・オールライト』『アリス
  • Healing
  • 2012/01/08 12:08 PM
ジェーン・エアJane Eyre/監督:キャリー・ジョージ・フクナガ/2011年/イギリス、アメリカ ミア・ワシコウスカVSミヒャエル・ファスベンダー 眉間の皺対決 原作は未読です。過去の映画化作品も一切見ていません。これいっそ予告見ずに行ったら良かったなぁ。
  • 映画感想 * FRAGILE
  • 2012/06/11 8:50 PM
おじいちゃん映画
記事検索

現在928件の記事があります。

最近の記事
週間人気記事ランキング
ブログパーツ
プロフィール
ナイトウミノワ

ナイトウミノワ

twitter flickr facebook google+ instagram

映画と球体関節人形が好き。SF映画とコメディ映画、アクション映画、おじいちゃん俳優好き。

カテゴリ
RSS
ブログの内容を気に入って頂けましたら、RSSリーダーの登録をよろしくお願いします。
RSS
おすすめ映画
月別アーカイブ
リンク
その他
無料ブログ作成サービス JUGEM