50/50 フィフティ・フィフティ/はじめての余命宣告

50/50 フィフティ・フィフティ

50/50 フィフティ・フィフティ50/50/監督:ジョナサン・レヴィン/2011年/アメリカ


ジョセフ・ゴードン=レヴィットが、ガンになります。


ジョゼフ・ゴードン=レヴィットの映画そんなたくさん見ていないのですが、見た限りはどれもだいたい面白いので、もしかして今後この人が主演だったらハズレなしなんじゃあ…と思って見てみました。

50/50 フィフティ・フィフティ

あらすじ:若くて健康だったのに、突然ガンになりました。

アダム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)はある日突然ガンを宣告されます。5年後に生きている確率は50%。これからどうしよう? というお話です。

ネタバレしています。


おすすめ
ポイント
役者はみんないいです、前向きなので闘病中の人とかその家族とかにはいいかも…
50/50 フィフティ・フィフティ両親 (セルジュ・ウードアンジェリカ・ヒューストン) は同居をせまり、彼女(ブライス・ダラス・ハワード)は深刻に受け止めすぎて壊れてしまい、同僚はまるでもうアダムが死ぬかのような態度をとってきて、なんかなーっと思っている中、親友のカイル(セス・ローゲン)だけが今までと変わらず接してくれたということなのですね。

たぶんねすごく評価は高いのだろうし、いい映画なんだろうなーって思うのですが、なんかちょっとひっかかっちゃっていまいち乗り切れませんでした。完全にわたしが悪いのだが…。
50/50 フィフティ・フィフティ

あのね、最初の方はいいの。宣告されたときにフワーッて現実逃避しちゃったり、医者の言っていることがまったくさっぱりわからなかったり(自分がガンであることを信じたくないから相手の言っていることが耳に入ってこないっていう、言ってることわからないよ! っていうのをものすごくうまく表現していたと思う)。

同僚の態度がビミョーすぎて苦笑いとか、若いセラピスト(アナ・ケンドリック)が、アダムのようすを普通の型にはめようとしてイヤな感じとか、大麻クッキー食べてほんわかとか、いいんですよ。ところが、彼女が看病をはりきる、両親が心配して同居をせまるあたりから、わたしの気持ちとは合わない部分がどんどん出てきてしまったんですね。

※ここからネタバレを含みます。


50/50 フィフティ・フィフティ

恋人の病気と上手に向き合えなくて心がちょっと不安定になってしまった人のことをああまで責めて(もちろん許せとは言わないが、もともと彼女が主人公のことを好きでなくても、そういう、「責めて良い」キャラクターとしてそこに配置してるのがなんか…。)、絶対に病気についてわかってくれるその道のプロとくっつく主人公っていうのは、いかがなものかと思うんです。

どんなときでも自分のことをたいせつに思ってくれる人』についての映画でもあるのに、『患者に対してどんなときでも適切な言葉を投げかけるのが仕事の人』、身も蓋もない言い方をすれば、『お仕事として自分を大切に思ってくれる(ような態度をとる)人』を、こういう役割で出しちゃうとね、いくらセラピストと私的に距離を縮めた流れがあろうとも、やはりどうしても、ちょっとそれは違うんじゃないか…と思ってしまうんです。


50/50 フィフティ・フィフティ

そりゃ、セラピストは主人公のことを誰よりもわかってくれるのかもしれないですけれども、なんかね、なんかなーって思う。主人公(患者)側がセラピストに対して恋愛感情をもつのはよくあることでしょうしおかしくはないですけれど、その逆はなんか、もう、なんと言ったらいいかわからないが釈然としない。

そしてセス・ローゲンの立ち位置はなんとも微妙で、ああ、でもこれも、よくよく考えてみると、押し付けがましくもなく適度な距離を保っていてくれたのだと思えば、ものすごく納得がいきます。


50/50 フィフティ・フィフティ

ただ、その態度は、彼がもともと持っていた性質によるだけのものではない、あれもこれもぜんぶ僕のために『わざと』やってくれていたんだ、っていうのがわかるシーンは、別にいらないんじゃないのかなあ。そうでなくて、もともと彼がああいう人で、だからこそ病気のことを笑い飛ばせもしたというほうがいいように思うんですよ。

これらすべて、こういうことも現実にはきっとあるんでしょうけれど、あまりにも都合がいいというか、あまりにもいい人しか出てこなさすぎてさ。良い人しか出てこなくても、カチッとはまる感じがあるときもありますけど…。こういう優しい映画は一定の需要があるのもわかる、誰も傷つきたくないのもわかる、傷つかない映画が欲しい時もあるけれど…。


つめを噛むくせが、最初はうまく機能していたのに途中からまったく出てこなくなってしまうとか、病気がわかってすぐ闘病生活がメインになるけれど、主人公はやりたいこととかないのかな? とかね、そういうところも、あれ、なんだろうなーと思いました。なんだろうなあ、合わないんだなあ。どうしても「最高の人生の見つけ方」と比べてしまってねえ。

脚本は、元がん患者(ウィル・ライザー)なんですね、スペシャルサンクスのところにも医師の名前などがずらずら出てくる。たぶん、実話というか、自身の経験と、取材してまとめた他の人たちの経験などからこの話を書いたんじゃないのかなあって思うんです。わたしが前半のほうを面白く感じたのは、『がん患者あるあるネタ』みたいなところだったのかなーっとも思うんですよね。



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by G-Tools , 2012/03/23

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