見たけれど感想が書けない映画の感想を書くよ(3)/「ブラック・ダリア」「エレファント」「ポルターガイスト」「未知との遭遇」「痴漢ドワーフ」「追想」「トロメオ&ジュリエット」「悪魔の毒々映画をカンヌで売る方法」

見たんですけど、なんかどうも感想を書く気になれないなあ…という映画がいくつかあります。そういう映画の感想を、一気に書いてみようと思います。サルベージ企画第三弾です。「ブラック・ダリア」「エレファント」「ポルターガイスト」「未知との遭遇」「痴漢ドワーフ」「追想」「トロメオ&ジュリエット」「悪魔の毒々映画をカンヌで売る方法」の8本あります。

見たけれど感想が書けない映画の感想を書くよ(1)見たけれど感想が書けない映画の感想を書くよ(2)は2009年までに見た映画のまとめで、第二弾を書いた4月に「また3〜4年くらいしたらたまると思います」なんてことを言っておりましたが、半年ほどでたまってしまいまして、ちょっと落ち込みますけれど、元気出していきましょう。

ブラック・ダリアThe Black Dahlia/監督:ブライアン・デ・パルマ/2006年/アメリカ


ブラック・ダリア/The Black Dahliaデ・パルマ先生好きなんですが、この映画はちょっといまいち何が面白いのかわからなかったですね。

アーロン・エッカートの具合悪いっぷりや、いいとこのお嬢さんという設定のわりに貧乏臭いヒラリー・スワンクとか、ひたすらにエロいスカーレット・ヨハンソンとか面白い…んですけれども…。ジョシュ・ハートネット最近見ませんね、と思ってぐぐったら、木村拓哉GACKTと共演していてびっくりしました。びっくりすることではないか。

お母さんのおきちがいぶりは良かったです。事件がこぢんまりしていたのと、犯人の動機や犯人自身と、死体の状態が、なんか結びつかないような気がいたします。
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エレファントELEPHANT/監督:ガス・ヴァン・サント/2003年/アメリカ


エレファント/ELEPHANT前から気にはなっていましたが、パッケージがすごくいやでほったらかしていました。

コロンバイン高校の銃乱射事件をモチーフにしておるわけですね。事件が始まるまでの日を淡々と描いているんですが、わたしこれ何が面白いのか全然わからんのよ!

セリフなどをアドリブでやっているなどと特典でおっしゃっていましたが、うそでしょう? あのつくりだと、どのタイミングで何を言うかぜんぶきっちり決まっていないとできないんじゃないですか? それとも、同じシーンを違う主人公で撮っているところは、いろんな角度から俳優をおさえていたんでしょうか。
エレファント/ELEPHANTそれから、犯人の男の子どうしのキスシーン、あれほんと嫌でした。きもちがわるい。男同士だから気持ちが悪いわけでも、キスシーンが嫌なわけでもなくって、あそこでああいうふうに男同士のキスシーンを入れてしまうというその根性というか、何を狙っているのか、その、狙っているっぽいものが見え隠れして気持ちが悪い。

すごいリアリティが欠如しているわけです、でも、映画は全体的にリアリティのあるような雰囲気をまとったカンジになっている。それが嫌だ。わたしがいいたいことわかってくれます?
で、アドリブのことにしても、ほんとうにアドリブであったとしても、そう見えないせいで、アドリブって嘘じゃないのか、と、なんかその、嘘じゃないの? っていう疑問、これすごい不快な疑問になるわけ、だましてるんじゃないの? そう思うと、もうぜーんぶうそくさくって、だまされるもんか、この雰囲気に流されるもんか! って思ってしまった。わたしこれほんとわかんなかったです。パッケージから感じたいやあな感じと、内容が一致していたきもちです。

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ポルターガイストPoltergeist/監督:トビー・フーパー/1982年/アメリカ


ポルターガイスト/Poltergeist常々『スピルバーグが関わる映画は子役に厳しい』と思っておりまして、この映画もやはり子役が大変そうでした。お母さんはものすごく若くして子供を生んだのだなあと思ったのですが、これはお父さんとお母さんがもともとヒッピーだからで、お母さんがスピリチュアルにあっというまに傾倒するのもそのせい、と聞きまして納得がいきました。

10秒くらいで椅子が積まれるシーンとか(あれはいったいどう撮っているの…)、不必要にグロいところとかいいですね。
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未知との遭遇Close Encounters of the Third Kind/監督:スティーブン・スピルバーグ/1977年/アメリカ


未知との遭遇/Close Encounters of the Third Kind

なるほどこれは「スーパー8」そのまんまですね。見る順番を逆にするべきでした。

お父さんがびっくりするくらい家庭を顧みず、自分の夢を叶えるために家族を犠牲にして、あげくのはてには宇宙へ行ってしまう、ってこれ全然ファミリー映画じゃないですな、わっはっは。ってまたスピルバーグか…!

地球外生命体はいるだろうけれど、地球には来ないだろうと思っているわたしですら、この映画を見た夜は「UFOにさらわれて遠くへいきたいなあ」などと妄想しながら眠ったくらいですから、もともと信じている人はころっといくでしょうね。つみつくりであることです。おもしろかったー。


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痴漢ドワーフThe Sinful Dwarf/監督:ヴィダル・ラスキ/1973年/アメリカ・デンマーク


痴漢ドワーフ/The Sinful Dwarfコメンタリつきで見ました、中原昌也さんと柳下毅一郎さんと屑山屑男さんかな。コメンタリのほうにひっぱられて内容が頭に入ってこず、見直す気にもあまりなれないという。

お話としては、足の悪い小人がおねえちゃんをさらってきて、監禁して薬漬けにして、売春をさせています。
主犯は母親ですかね。お母さんはおきちがいでした。
うむ、お母さんというのはじつに怖いものであるなあ、今度「怖いお母さん映画特集」をやろうかと思っています。
これ、見世物ですのでね、見世物であることを思うと、「フリークス」的な悲壮感がないのはいいんですが(まったくないわけではないが…)、「どこか後ろめたさの残る不謹慎なもの」を「見てしまった」感じがないのです。これはコメンタリで見たせいかもしれないですね。

あと、痴漢ではない。痴漢とは違う。でもインパクトがあるのでいいです。良い邦題です。

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追想THE OLD GUN/LE VIEUX FUSIL/監督:ロベール・アンリコ/1975年/フランス


追想/THE OLD GUN/LE VIEUX FUSILお父ちゃんが、ナチに殺された奥さんと子供の敵討ちをする映画です。で、なにかと幸せだった頃のことなんかを追想するわけですね。知らないことも追想します。
知らないんだから追想じゃなくて想像なんですけどね。

奥さんの黒焦げの遺体とか、すごい絵的にやなかんじです。あんたそんな、なにもそんなえげつない想像しなくてもいいじゃないよ、と思っちゃいます。

でも、えげつないからこそ復讐の原動力になるわけですね。お父ちゃん、がんばった。
お父ちゃんががんばる映画なので好きな設定なんですが、どうにも物悲しさがただよっており救いのない感じがつらかったですね。つらいというのは、この映画の場合、映画のつくりとしてまずいという意味ではなく、感情のことです。見ていて悲しい。

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トロメオ&ジュリエットTROMEO & JULIET/監督:ジェームズ・ガン、ロイド・カウフマン/1996年/アメリカ


トロメオ&ジュリエット/TROMEO & JULIETトロマ・エンターテインメント社の映画ですね。
タイトルでおわかりのとおり、「ロミオとジュリエット」をベースにした物語です。これ時期的に、ディカプリオの「ロミオ+ジュリエット」にぶつけてきているんですね。あったねえ、そんな映画。

で、「トロメオ&ジュリエット」はね、トロマっぽさもありますが、ベースになっている物語があるせいで、普通に見られる普通の映画になっているんですよね。
おい、トロマのくせに生意気だぞ! 

で、じゃあ普通の映画として見ると、ちんこおばけが出てきたりヒロインがブタになったりと、やっぱチープでえげつないところもあるという、端的に言えばどっちつかずってわけです。トロマ入門としてはアリです。
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by G-Tools , 2011/09/05



悪魔の毒々映画をカンヌで売る方法ALL THE LOVE YOU CANNES! AN INDIE'S GUIDE TO CANNES FILM FESTIVAL
監督:ガブリエル・フリードマン、ロイド・カウフマン/2004年/アメリカ


悪魔の毒々映画をカンヌで売る方法/ALL THE LOVE YOU CANNES! AN INDIE'S GUIDE TO CANNES FILM FESTIVALドキュメンタリー映画です。「悪魔の毒々モンスター」などのトロマ・エンターテインメント社が、映画をなんとかしてカンヌ映画祭で売り込んでいるんだよ、と、20年くらいこういうことやってるんですよ僕らは、っていう映画です。

ロイド・カウフマンが若者(ボランティア)をひきつれて、カンヌへ行くわけです。ホテルで雑魚寝して、おっぱいほりだして勝手にパレードやったりする。大変そうです、大変そうだけど、楽しそうです。パーティーやったりとか、あの手この手で目立とうとする。「名前だけでも覚えて帰ってください!」というわけ。映画って、作るのも大変だけれど、売るのも大変なのだなあ。

しかしカブキマンさんの中の人がちょうめんどうくさくって、ホテルともめるわ明らかにラリったまま通りがかりの人に絡むわでもう、ほんと大変そうでした。
最終的には映画の売り方とかよりも、いかにカブキマンさんにみんな苦労しているかという話になっていましたね。カブキマンさんの中の人は、他人のかばんの中に大量のおしっこしたので、嫌いです。
カウフマンは若者にやさしいのはいいけど、やさしすぎるんじゃないのかしら。こういうタイプのひと、いますよね。若者に慕われているけれど、面倒な人を抱えちゃう。本人は好きでやっていることでしょうから、いいんでしょうなあ。みんなのお父さんですね。

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というわけで、えーと、次はまた半年後くらいになるでしょうか。なるべく感想は書いていきたいものです。
書かないと忘れてしまうのでね、忘れたくないので、せっかく見たのですから、自分のものにしたいじゃないですか。ねえ。映画たのしいなー。映画好きです。わたし映画好きなんですよ。

こないだ「ツリー・オブ・ライフ」を見たとき、わたしなんでコレ見るのかなーとか思いながら見ていたんですけどもね、別に俳優が好きなわけでもない、監督に思い入れがあるわけでもない、Twitterで話題になってはいたが、仕事終わって疲れているのにわざわざ映画館に急いで行って、おなかすいたなあとか思いながらいい席を選んでさ、なにしてるのかなあと思って、ああ、そうか、わたし映画が好きだからいまこうやってここにいるんだなあと気づきまして、ちょっとおもしろかったですね、自分が。映画好きなんですよ。

ツリー・オブ・ライフ」を「こないだ」と書いていることからおわかりのとおり、このエントリ書いたのは9月はじめなんですが、アップを後回しにしまくったせいですでに見たけれど感想を書けない映画がたまってきていまして、ちょっと落ち込みますけれど、元気出していきましょう。
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