トランスフォーマー ダークサイド・ムーン/なぜマイケル・ベイは信頼できる監督なのか

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(Transformers: Dark of the Moon)

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーンTransformers: Dark of the Moon/監督:マイケル・ベイ/2011年/アメリカ


マイケル・ベイの失敗と反省から見る「トランスフォーマー」シリーズ


待ちに待った「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」。マイケル・ベイ監督とシャイア・ラブーフは今作で「トランスフォーマー」シリーズから手を引くことが決まっているようです。第4弾はジェイソン・ステイサムが主演になりそうという噂や、6人の映画監督の名前が上がっているという噂なんかもあります。

今作でマイケル・ベイの「トランスフォーマー」は最後ということを踏まえまして、いかにベイがこのシリーズにおいて失敗と反省を繰り返してきたかについて書きますね。あと、バンブルビーのかわいらしさね。

ネタバレしています。けどストーリーのことはほとんど書いていないです。

おすすめ
ポイント
だめなところはたっぷりあるけれど、それを補って余りある魅力。
バンブルビーちょうかわいい。
トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(Transformers: Dark of the Moon)
おひさしぶりー。ばんぶゆびです。2ねんぶりかな。いろいろありました。えっとね、サムが かのじょとわかれて、あたらしいかのじょが できましたー。でも ぼくはどうでもいいかな…。だって あたらしいかのじょは ぼくにのってくれないからね。サムの かのじょなんだから のってくれてもいいじゃんね。

それでね、ぼくは おぷてますたちといっしょに アメリカぐんのおてつだいをしています。まいにちいそがしくて サムにぜんぜんあえないんだ。さみしいけど、サムもいそがしいみたいだし しょうがないよね…。


予告でバンブルビーが頭を抱えてはわわーとなっているように見えたのが、実際は捕虜になって手を上にあげていたとは…。バンブルビーはサムの前で変身すると、すぐしゃがんでサムを見るのがちょうかわいかったよ!
それからサムに口のあたりの丸いところをさわさわされて喜んだり、ロボットモードからビークルモードに変身しながらサムをつかんで胸のあたりに収めたり、とにかくサムが大好きすぎるんだね! サムはバンブルビーと結婚したらいいよ。

オートボットの区別がつかない問題


トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(Transformers: Dark of the Moon)
わたしは「トランスフォーマー」シリーズが大好きなんですが、アニメ版をまったく見ておらず(つまり元々ファンだったわけではない)オートボットの区別がついておらず、名前がわかるのはオプティマスプライムとバンブルビーだけでした。

で、1と2ではバンブルビー以外にも黄色いオートボット(ラチェット)がいるため、特に戦闘シーンなどではほんとうに区別がつきませんでした。これはもともとわたしが『ごちゃごちゃしたデザインのロボットの区別がつきにくい』せいもあると思います。

3ではラチェットのカラーリングが変更になりました。また、オートボットがお互いを名前で呼び合うためわかりやすくなっています。上の写真はわたしをもっとも悩ませたオートボットのラチェットさん、左から「トランスフォーマー」「トランスフォーマー/リベンジ」「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」。

またディセプティコン側ではメガトロンさんがマントをはおっていてかっこいい&わかりやすいです。

戦闘シーンがごちゃごちゃしていてわかりにくい問題


トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(Transformers: Dark of the Moon)
1の戦闘シーンは誰と誰が戦っているのかまったくわからない状態でした。2では戦闘の舞台が森や砂漠などになり、背景とトランスフォーマーたちのコントラストがはっきりしました。

またカメラワークにおいても、1では必要以上にトランスフォーマーたちに近寄っているため、何が起こっているのかわかりませんでした。2ではそこが改善され、カメラは引き気味になりました。

3では3Dを効果的に使用しています。戦闘の舞台は1と同じく市街地ですが、背景からトランスフォーマーたちが浮き上がっているように見えるため、区別がつきやすいです。またトランスフォーマーたちが重なってしまう場面ではスローモーションになります。これは変身シーンでも同じです。

1では狭い街、2では広い砂漠、3では街だけど広くしてみましたという気の利きっぷりです。

3D効果については、わたしが今まで見たほかの3D映画(ちなみにわたしは「アバター」は未見です)と比べるとレベルが違います。とくに空中部隊がビルの間を降りていくシーンは圧巻です。今回はじめてIMAXシアターで見たんですけれども、ここまで出来るのであれば3D映画はすたれなくてもいいと思いましたね。

残酷表現について


トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(Transformers: Dark of the Moon)
1ではトランスフォーマーたちの殺し合いにおいて残酷さはさほどありませんでした。2では、顔をひっつかんで左右に引きちぎったり、しっぽからそのまま背骨を引き抜いたりとぎょっとするようなシーンがありました。

3ではさらに残酷になっており、首ちょんぱしたり背骨を引き抜いたり四肢切断したりします。オプティマスプライムは最後のほうで片腕がぶっちぎれるし、メガトロンは前作の傷が癒えておらず、頭が半分ふっとんだままで、そこになにか小さいロボットが這い回っています。これロボットだからいいですけど、人間だったら相当グロいですからね。脳味噌見えててウジ虫がわいてるのと同じですから…。また、ディセプティコンは血のような体液を流すようになりました。

これらはロボットだからアメリカでPG-13指定、日本ではG指定(年齢制限なし)ですけれど、人間だったらR-15レベルですよ。

民間人の死についても、3ではまるで「宇宙戦争」のように人体がバチュン! と一瞬で灰になり(しかも頭蓋骨だけ残って地面に落ちる!)、なんだこの残酷さは、ほんとうに必要なのかこの残酷さは、血さえ出なきゃ何をやってもいいと思っているんでしょう、実にりっぱです。

またケン・チョンが転落死したあとのジョン・マルコヴィッチが言う「向かいのレストランまで飛び散ってるから掃除しとけ」も、残酷きわまりないセリフだと思います。

演技派俳優もいれてみたよ


トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(Transformers: Dark of the Moon)1、2から引き続きジョン・タトゥーロ、タトゥーロと同じくコーエン組のフランシス・マクドーマンド、主役をはれるジョン・マルコヴィッチの無駄とも思える使い方、「ハングオーバー!」で人気になったケン・チョンの怪演など、人間側にも旨みをもってきました。

特にマルコヴィッチに関しては後半まったく登場せず、ほんとうにその役はマルコヴィッチにやらせる必要があったのか? と頭をひねらずにはおれません。

なぜマイケル・ベイは世界一信頼のおける監督と言えるのか


トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(Transformers: Dark of the Moon)
ローソン限定のダークサイド・オプティマスプライムを見たとき、わたし、オプティマスプライムが悪堕ちするのかと思ったんです。悪堕ちって定番ネタなんですよね。で、TF3ではセンチネル・プライムが悪堕ちしているわけです。

こういう定番のネタは他にもあって、例えば2ではオプティマスプライムがいったん死にますよね。メインの登場人物が死にかけるって「X-MEN」でもありました。能力が奪われるという意味では「スパイダーマン」や「スーパーマン」でも同じです。ド定番なわけです。

マイケル・ベイは「トランスフォーマー」の続編を作るにあたり、こういった定番のネタを盛り込むと同時に、前作からの改善点(上に書いたような)を入れ、火薬の量を増やしたり敵を大きくしたり被害を大きくしたり潰す車の数を増やしたりしてきたわけです。しかも、たぶんみんなが(わたしも)思っているより実写パートが多いんです。ほんとに爆発させてるし、ほんとに飛び降りてるんです。

前は失敗したけど、今度はがんばるぞ、と監督が意気込んでいたとしても、観客にそれがわからなければ意味がありません。たとえどこを改善したかインタビューで語ったとしても、映画を観る人がみんな読むわけでもないんです。マイケル・ベイは語らずとも映画を見ればすぐにわかる、わかるものを提出してくる。

だとしたら、マイケル・ベイは常に去年のマイケル・ベイより良い映画を撮れるということであって、いつでも安心して期待できるというわけです。で、毎回毎回「でも脚本が悪いよね」と言われている、もうねTF3はねひどかった。投げっぱなしでした。バンブルビーたちが捕虜になる流れとかぜんぜんすっ飛ばしてた。最後だってオプティマスプライムがえへん! って立ってますけど破壊され尽くした街のこととか放置ですし、前半長かったわりにサラーっと終わっちゃうわけですよ。

でもさ、もういいじゃないですか。ベイくん通常営業すぎる…って思いましたよ。マイケル・ベイもそこはわかっているわけです、「僕の映画は、賞は取れないけど客は入るんです」って言ってるんですこの人は。
自分がどういう方面で期待をされているか、同時にどういう方面では諦められているのかをわかっているんです。ここまで自分を、自分が撮る映画をわかっている監督もなかなかいないでしょう。ほんとにダメな監督だったらフランシス・マクドーマンドだって出てくれないですよ?!

というわけで、わたしは今後もベイを信頼します。がんばれマイケル・ベイ! 愛してるよマイケル・ベイ!

photo
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by G-Tools , 2011/08/09

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