ディフェンドー 闇の仕事人/史上最弱のスーパーヒーロー

ディフェンドー 闇の仕事人(DEFENDOR)

ディフェンドー 闇の仕事人DEFENDOR/監督:ピーター・ステッビングス/2009年/アメリカ


見た目は大人、頭脳は子供、その名はディフェンドー!


DVDのパッケージには『特殊パワーを持たないヒーローが悪に立ち向かう 異色のアクション・コメディ!』って書いてあるし、コメディ映画だと思って見ていたらすごいシリアスでびっくりしました。
あと、アクションはほぼまったくないといっていいですね。これはねーおすすめです。

あらすじ:アーサー・ポピントンは、昼間は工事現場で働き、夜は自ら作り出したスーパーヒーロー『ディフェンドー』に変身してパトロールしている。ある日、売春婦キャットと知り合った彼は、探し続けてきた『暗黒街の総帥』の居場所を知るのだが…。

ディフェンドー 闇の仕事人(DEFENDOR)ディフェンドーさん。ウディ・ハレルソン。「キック・アス」「ミステリーメン」などと同じく、特殊能力のないスーパーヒーローです。武器はビー玉とハチ、おじいさんの形見のこん棒です。ビー玉をぶつけたり、ハチを放って襲わせたりするわけです。小学生なの?! ばかなの?! 

ディフェンドーさんは、パトロール中に悪人を見つけると真正面から戦いに挑みます。名乗ってから全速力で逃げたりもするけどね。いつも乗っている工事用の黄色いトラック「ディフェンドッグ」に「ライト点灯!」とか叫ぶんですが、普通のトラックなのでもちろん叫んだだけではライトはつきません。し、小学生なの?!

で、そんな小学生レベルのスーパーヒーローが強いわけもなく、悪人にボッコボコにされてしまうわけです。それも、何度も。でも、何度失敗しても諦めないんです。

わりとしょっぱなっから、ディフェンドーさんの言動がちょっとおかしいなということに気づきます。

おすすめ
ポイント
ウディ・ハレルソンのすっとろい感じがたまりません。
キック・アス」「ミステリーメン」が好きな人にはオススメ。
ディフェンドー 闇の仕事人(DEFENDOR)最初はスーパーヒーローきちがいなのかと思っていたのですが、どうも違う。妙なこだわりを持ち、素直すぎ、遠まわしな言い方がわからないんです。

ディフェンドーさんの友達、ポール(マイケル・ケリー)。ディフェンドーさんの意志も尊重しつつ、出来る限り彼を守ろうとしています。でも、どうしてもディフェンドーさんがひとりでは解決できない問題にぶち当たったときには、彼にも解る言葉で説得をするんですね。このシーンほんと泣けましたね…。
ディフェンドー 闇の仕事人(DEFENDOR)ディフェンドーさんはハッキリ言って身の程知らずなんです。自分がどれくらいやれるかわかっていない、わかっていたら最初にボコられた時点でやめちゃうと思うんですけれど、やめないんですね。

で、その、諦めずに立ち向かうっていうのは、ほんとうにほんとうにいいことなのか? って思うんです。ヒーローになりたい、悪いやつは許せないといっても、しょせんはなんの力も持たない人間です。
わたしは知的障害者を「ピュア」扱いすることには疑問を持っていて、どうかな、別に天使じゃないですよね。いいときもあるし悪いときもある、そんなの誰でも同じです。誰かの行いで周りが迷惑する、その誰かが知的障害者だったときどうなるか。「ディフェンドー」はわりとそのへんをきっちりやっている気がします。

映画なのでラストにはディフェンドーさんがちょっと社会の意識を変えましたという描写があるんですが、彼が成し遂げたことってなんにもないんです。むしろ迷惑しかかけていない。

ディフェンドー 闇の仕事人(DEFENDOR)わたしは「ダークナイト」を見たときに、バットマンに感情移入しすぎてたいへんだったんですよね。周囲に理解されずに終わるものですから、やりきれなくてしかたなかったんです。

ディフェンドーさんはちょっとバットマンに似ていて、彼の場合は行動を起こしているときに理解してくれる人がいないんです。いや、いないわけではない、アーサーとしての彼を理解してくれる人はいるんですが、ディフェンドーさんを理解している人はキャット(カット・デニングス)しかいないんですよね。
ディフェンドー 闇の仕事人(DEFENDOR)ちょっとゆっくりな人が自分の信じる道を歩こうとするときの難しさ、そして、何も持たない者がスーパーヒーローになろうとすることの難しさを描いていると思います。なんでも持っているスーパーマンですらあんなに苦労してたんだもの…。悪を倒すって言っても、やっぱりなかなか解ってはもらえないと思うんだよね…。
photo
ディフェンドー 闇の仕事人 [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2010-07-14
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評価

by G-Tools , 2011/08/10

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