ドリーム・ホームDream Home/維多利亞壹號/監督:パン・ホーチョン/2010年/香港

あらすじ:銀行に勤めるOL、チェン(ジョシー・ホー)は不幸な女だった。仕事をかけ持ちしてお金を稼ぎ、老いた父と、弟の3人で暮らしている。彼氏(イーソン・チャン)はけちな男で、しかも妻子持ち。そんな彼女にも夢があった。それは、湾岸エリアの超高級マンション「ビクトリアNo.1」に住むこと。海が見える部屋じゃないとだめなの、ぜったい。わたし諦めないわ。金さえありゃいいんだろ! だから休むひまもなく働いて、心を鬼にして、どうにかこうにか、あこがれのあの部屋の頭金を稼いだの。やったわ! イヤッホーイ! さあ契約だ! って、えー! なんで! なんで売ってくれないの?! ひどい! このクソ野郎! ぜったいにー!! ゆるさない! 殺してでも! 奪い取る!
というお話です。ふだんあまりポスター画像は貼らないんですが、これはすごく気に入ったので貼ってみました。いいよね、これ。

たとえば、結束バンドね、あの、コードとかを束ねている、白くてジャッとやって止めるやつ。一度止めたら外せないやつ。あれで首をキュッと締めて、あとはほっとけば勝手に死にます。他にも色々使えて便利なので、結束バンドば必携です。ライフハック!


役者のやられ演技もとってもよくて、めんたまひんむいてギャアアーヒイイーと逃げ惑い、ド根性を見せてくれます。死に様も、必要以上にこってりじっくり映します。どうしてもこれが撮りたかったんだというのがひしひし伝わってきます。

チェンは殺人のときにわあわあ話したりせず、肉食動物のようにサッと襲いかかるのがすごくいいですね。そのわりにドジふむところもキュートじゃないですか?

この映画、実際に起った事件を元にしているということですが、殺人があまりにはちゃめちゃなので、いったいどこからどこまでが実際の事件のことなのかわかんないですね。高級マンションで殺人が起きましたというくらいなのかもしれません。どうせハッタリでしょ?

ラストもなんだかかる〜い感じでね、ぴりっとブラックなオチなんですけれども、かるいんですよね。わたしは暗い映画があまりすきでないので、これくらいの軽さがいいですね。さらっと見られてあとに何も残さない、いい映画だと思います。おすすめです。
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