
(500)日のサマー(500) DAYS OF SUMMER/2009年/アメリカ/マーク・ウェブ
わあ! ご…ご…ごめんね! ごめ、ごめんなさい!
グリーティングカードの会社に務める建築家希望のトム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、新入社員のサマー(ゾーイ・デシャネル)と出会う。エレベーターの中でサマーから「ザ・スミス好きなの?」と話しかけられたトムは、「まじ運命じゃね?」とすっかり惚れてしまう。しだいに距離を縮めていくふたり。しかし、浮かれ気味のトムに対してサマーは「特定の誰かとお付き合いする気はありません。お友達ならいいよ!」ときっぱり言い放つのだった。
いやはやまったくひとごとと思えない…。サマーのことを、サブカルクソビッチだと思う人もいるんだろうなーっていうのは、思います。しょうがない。サマー擁護できない。
サマーは、恋愛のはじめの、甘くておいしいところだけを食べたいんだよね。別に恋人が欲しくないわけじゃあない。人と付き合う気はあるし、愛も信じている。けど、一番最初に「この人だ!」って思わなかったとき、そして相手が自分に気があるとわかったときって、「おいしいとこだけ、いただきます!」だんだん苦くなってきて、相手が自分に踏み込もうとしはじめると、めんどくさいから「なんかもういいや、でもいい顔しときたいです」って、ようするに自分がかわいくてしょうがないんですよ…。どこかで落ち着くだろうとはぼんやり思っているけど、今じゃあないしこの人でもないよねっていう。

自分は傷つきたくないけど、自分の行動で相手が傷ついてることはあんまりわかんない。相手に深入りしないことで、自分も傷つかない(ほんとは傷ついていても、それに気づいていない)ように思い込もうとする。自己評価が低く、相手が自分を好いているのはいちおうわかっているけど、どこかで、そうは言ってもそこまで深刻じゃあないよね、とも感じているんじゃないですかね? まあ幼稚ですよ。トムもたいがい幼稚だとおもうけど。
サマーが公園で「ちんこちんこ!!」って叫んでますけど、わたし、これすら人ごとと思えなくってほんと参りました。いやさすがにあんな叫んだりしませんが…。
そして他の人の感想が気になってちょこちょこ見たんですが、わりとみんな似たような経験をしているってことがわかってほっとしましたね。「俺がサマーだ!」っておもってましたけど、あなたもサマーでしたかそうですか、わっはっは。ふう。たすかった。

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