ぼくのエリ 200歳の少女(LAT DEN RATTE KOMMA IN)/悲劇の少年たち

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ぼくのエリ 200歳の少女LAT DEN RATTE KOMMA IN/2008年/スウェーデン/トーマス・アルフレッドソン


あらすじ:12歳のいじめられっ子・オスカーは、アパートの隣の部屋に越してきた少女・エリと知り合う。
それが、悲劇の始まりだった。

透き通るような肌のオスカー少年と、ぎょろっとした目付きで年齢不詳なエリ。この年頃の子どもが持つ一瞬だけの美しさがある。骨格もアジア人とはぜんぜん違うから、オスカーの脚がすらーっとしててすっごくきれい。一生このままでいてくれたらいいのに…。

オスカーはいじめられていることを母親に言えない。両親は離婚しており、オスカーはときどき父親の住む家へ遊びに行っている。

続きはネタバレです。
オスカーの写真置いときますね。オスカー写真にネタバレは含まれていません。下の方までスクロールするとネタバレがあります。

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オスカーが刃物を持ち出してきたところで、そろそろネタバレ感想書きます。

オスカーの母親はオスカーを愛してはいるものの、いじめに気づかない。オスカーががんばっていじめっ子を殴り返し学校から苦情がきたときには、別れた旦那にまで電話して「あんたにも責任はあんのよ!」などと怒鳴っている。オスカーの気持ちを聞いてあげたりはしないんだ。

いっぽう、オスカーの父は、オスカーが家に来ているとき、ふらっと遊びに来た男を部屋に入れ、ふたりで酒を飲み始めてしまう。オスカーは男の登場により一瞬でのけものになる。
この「遊びに来た友人の男」のふるまいが、ものすごく「ひそやかなゲイ」っていう感じなんだよね。目付きとか、話し方とか。陽気なわけでも、ねえさんなわけでも、ガチムチなわけでもないんだけど、出てきた瞬間に「ゲイだ!」と解る。ようするにお父さんもゲイで、そのせいで離婚したっていうことなんだよな…。

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一方のエリはだいたい12歳、実年齢は不明。邦題に「200歳」なんてついてるけど、そんなことひとっこともいいませんからね!
下僕のおっさんに、殺人を犯させポリタンクに血を集めさせている。が、このおっさん、ずいぶんと手際が悪く、ポリタンク忘れちゃったり若者に見つかったりでぜんぜんだめ。エリ様カンカンです。
結局、警察に捕まる寸前に自らの顔を破壊し、身元がわからない状態にして入院する。エリのことが大好きすぎて、最後にはエリのために命を落とす。

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おっさんがいなくなってから、エリは空腹に耐えかねて人を襲うようになる。仲間を増やすつもりはないので、血を吸ったら殺してしまう。

そんなエリが、唯一、他人のために殺人を犯す。

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エリはずっと12歳くらいのままで、オスカーだけどんどん年を取っていく。エリが最初連れていたおっさんくらいになるだろうし、もっと老けるかもしれない。

オスカーはエリが人を殺してお金を盗んでいたことを知ったときものっすごい軽蔑した目をしていたので、そういう生活をするようにはならないかもしれない。けれど、いつかどうしても必要になったら、オスカーはエリのために人を殺すようになるかもしれない。そして、一度始めたらやめることはできない。

オスカーは、エリのために人を殺すと思う。いつか必ず殺すことになる。そしてきっと最後は、エリのために死ぬんだと思う。エリはオスカーに自分を理解して欲しいと言っていたけれど、オスカーのことをちゃんとは考えてないんだ。オスカーの未来は真っ暗なんだ。

さてこの映画、重要なシーンにボカシがかかっています。ボカシてあるせいで、「はじめて『それ』を見たオスカーが思わず目を逸らした」のか、「エリが何度も言っていたあの言葉の意味はそういうことだったのか!」とびっくりしたのか、わかりません。
海外版DVDで確認しようとしたのですが、どうも誰かに貸しているようで見つからないので、見つけたらまた書きます。

ぼくのエリ 200歳の少女(LAT DEN RATTE KOMMA IN)追記:2010年7月19日
海外版DVDが友人から返ってきたので見ました。「エリが何度も言っていたあの言葉の意味はそういうことだったのか!」でした。エリは去勢された男性です。
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スウェーデンの人気作家ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストのベストセラー小説『モールス』を本人の脚本で映画化。ヴァンパイアと孤独な少年の恋愛を描いたラブストーリーだ。主演はカーレ・ヘーデブラントとリーナ・レアンデション。監督はトーマス・アルフレッドソン
  • LOVE Cinemas 調布
  • 2011/03/23 4:10 PM
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