告白/殺人シーンの扱いが雑

告白

告白2010年/日本


木村佳乃母子の演技は良かった。子のほうは、しゃべらないシーン(トイレ掃除やコンビニ)は良かった。

この映画は、刺身にソースやらマヨネーズやらケチャップやらをぶっかけまくって味を解らなくしているみたいだった。

とにかく、映像をいじりすぎていてどこにポイントを置きたいのかわからない。

映像で登場人物の心情などを表現するのは映画として当然のことなのだけれど、それはそれをやる意味があるシーンでのみやるべきであって、どこもかしこもそれでは汲み取りようがない、あるはずの意味がなくなるんだよ。

続きはネタバレです。

もともと邦画にさほど興味がないわたしが「告白」を観に行ったのは、はてな映画界隈やTwitterなどで絶賛され、そのあまりの賞賛っぷりに否が応でも気になってしまい、どうしようかと、テレビ放映まで待ってもいいがR15、おそらく暴力描写がゆえの制限だろうからテレビではカットされる可能性がある、それじゃ意味が無い、うちはDVDをレンタルする習慣がない、DVD買うほどでもない、もう観に行くしかないじゃんか、それが一番手っ取り早いじゃんか、っていう流れだったんだけど…。


殺人シーンの扱いが雑すぎる。この映画でそれは大問題だと思う。

たか子の娘をプールに放り投げるシーン。小柄な生徒があんなに軽々と子供を投げるのは無理だろう。3歳児は10キロ以上あるんだし、気を失ってたらもっと重く感じるはず。ずるずる引きずるとかしてその「重さ」を感じさせた方がいい。たか子の娘の命、そんな軽くていいの?

母殺しは子どもの顔だけじゃなくてメッタ切りにされている母も映すべきだと思う。母と子の狂気が煮詰まった結果の惨事なんでしょ。それから、あんなに刺しているのに壁の血が一筋っていうのが不自然すぎる。血まみれになっているはず。子供は自分を刺した包丁を抜いて母を刺すのだから、子供の胸からも血は流れる。母子で殺しあうまでに至った狂気を感じさせて欲しい。

同級生殺しも、トロフィーを振り上げて頭にぶつかる直前でカットが変わったり、鉈を振り上げてカットが変わったり、最後まで映さない。何が起こったかはっきりわからない。わかるけど、フワフワしてる。冷蔵庫に腕が入っている「ふうな」シーンがあるだけ。人ひとりをバラバラにするのって結構たいへんだとおもうよ。

ただ残酷にしろと言いたいわけではない。殺人シーンをきっちりリアルに映さないのであれば、この映画が投げかけている「問題」から目を逸らしていることと変わりない。

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評価

by G-Tools , 2011/08/10

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