3人のエンジェル/ドラァグクイーンでフェミニズム映画

3人のエンジェル(To Wong Foo, Thanks for Everything! Julie Newmar)

3人のエンジェルTo Wong Foo, Thanks for Everything! Julie Newmar/監督:ビーバン・キドロン/1995年/アメリカ


3人のドラァグクイーンが、田舎を変えます。


10年くらい前に1度見ています。わたし、てっきり「プリシラ」のリメイクなんだと思っていたんですが、リメイクではなく「オーストラリアで『プリシラ』がヒットしたからアメリカでもドラァグクイーン映画やるぜ!」と作られた映画で、直接の関係はないようです。

3人のエンジェル(To Wong Foo, Thanks for Everything! Julie Newmar)あらすじ:ハリウッドを目指す3人のドラァグクイーンが、田舎の町を変えます。

ヴィーダ(パトリック・スウェイジ)とノグジーマ(ウェズリー・スナイプス)、チチ(ジョン・レグイザモ)の3人は、ハリウッドで開催される全米ドラァグクイーンコンテストに出場するため旅に出かけます。
おすすめ
ポイント
ごつい女装はいいものです。
女性の自立について描いています。これドラァグクイーンである必要ないんじゃ…。
3人のエンジェル(To Wong Foo, Thanks for Everything! Julie Newmar)田舎町に到着するまでは、ちょっといまいちなんですよ。どうしても「プリシラ」と比べてしまう、比べてしまうと劣るわけです。でも町に到着して住民と関わっていくにつれ、この映画らしい良さが出てくるんですね。

町の住民たちは、彼らが女装した男だということにまったく気づきません。これはね、この映画がマイノリティ差別について描いているわけではないからだと思うんですね。保守的な町で差別されるに違いない、と思いながらやってきたら、けっこうすんなり受け入れられてしまう。変な目で見られるのは、男だからではなく、派手なよそ者だから。

ノグジーマが独居老人と打ち解けあうシーンなんかはとても良いです。老人は今まで映画の話が出来る友達なんていなかったのでしょう、きっと逃げた旦那だけがその相手だったんでしょうね。
3人のエンジェル(To Wong Foo, Thanks for Everything! Julie Newmar)3人は、ガサツな男たちに礼儀を教え、引っ込み思案な少女に恋を成就させるための勇気を与え、夫からのDVに悩む女を救います。このうち、特に、チチに好意を持っていた青年の描き方を見ると、ちょっとあまりにもぞんざいな気はします。青年の心変わりが早すぎ、また都合が良すぎるからです。

これも、女性の自立について描いているから、男性のキャラクターはないがしろにされているのかもしれません。
3人のエンジェル(To Wong Foo, Thanks for Everything! Julie Newmar)この映画の良いところは、同時にこの映画の悪いところにもなってしまっているんです。

女性の自立について描いている、これは良いんです。
でも、そのせいでマイノリティ差別の問題には触れていません。町の女性の意識を変えるけれども、そのせいで男性の描き方が足りません。3人を守るため町の人たちが立ち上がりますが、3人がなぜ追われていたか、彼らは知りません。
3人のエンジェル(To Wong Foo, Thanks for Everything! Julie Newmar)この映画の最大の問題は、ドラァグクイーン映画なのにショーのシーンが圧倒的に足りないことです。これはもう、大問題だよ! 

あのね、結局この映画、メインの登場人物はドラァグクイーンじゃなくていいんですよ。女でいいんです。おらが村に都会のキャリアウーマンがやってきたべ、でいいんです。それで完全に成り立ってしまう映画なんです。フェミニズムをコミカルに描くためにドラァグクイーンが投入されているというだけのことなので、これはもうしかたない、しかたないけどダメなんですよね。
3人のエンジェル(To Wong Foo, Thanks for Everything! Julie Newmar)3人のエンジェル(To Wong Foo, Thanks for Everything! Julie Newmar)それでもわたしは、パトリック・スウェイジのぶりぶりなぶりっ子ポーズなんか見ちゃうと、ダメだけど好き…って思っちゃうんですよね。

ダラード(クリス・ペン)がヴィーダのスカートに手を入れてびっくりするシーンがあるんですけれども、パトリック・スウェイジがこっそりパンツの中にとうもろこしを入れていたんですね。クリス・ペンはそれを知らずに触って、素でびっくりしてたそうです。

これね、パトリック・スウェイジとジョン・レグイザモはゴールデングローブ賞にノミネートされましたけれど、ウェズリー・スナイプスはされてないんですね。ちょっと評価が低い。これってどうしてかな、そんな悪くもないのに、って思ったんですけれど、ノグジーマのキャラクターがそもそもあまり立っていないせいだろうなあと思います。
photo
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評価

by G-Tools , 2011/08/09

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